部活に魔法に勉強に
「まずは一個一個やっていこうか」
部長の合図とともに黒画用紙を星形に切り抜いてカラーセロハンを貼る。
「当日は教室の一部をパーテーションで区切って、上に暗幕をかけるからね」
黒画用紙を円錐状にし終えると、夜空の絵を描く。
天文部全員でひとつの大きな絵を作り上げる。
「できたー!」
「写真撮りますね。みんな集まってください」
翌日、顧問の先生の声に従い、完成した星空の絵を持って集まる。
「印刷し手渡したあと、データとしても送りますね」
こういった写真を撮るのが先生の趣味と、先輩がこっそり話す。
「演劇部からは今年は単独でやりたいと連絡がありました」
写真を受け取り、充実感に浸っていると、先生が話す。
「なら、初めてやるもの作ってみようか」
先生から資料を借り受け、天文部のみんなで話し合う。
「パキスタスさんとはどうだい?」
「うん。引っかかるところを教えてくれるよ」
魔法も勉強も教えてくれるパッキーちゃんに感謝しながら、お父さんと話す。
スミレーユがキャットタワーから、降りてお父さんに近寄る。
「そうだ。お世話になりっぱなしだし、今度お菓子持って行きたいなって」
「良いわね。せっかくだし作ってみる?紅茶入りのパウンドケーキ」
お母さんの提案に驚きの声を上げた。
(何度か食べたことはあるんだよね……)
作るのは初めてだなーと思っていると、お父さんが作り方を教えてくれた。
(パッキーちゃん喜んでくれるかな)
いつ作ろうかとお母さんと話をする。
(パッキーちゃんには内緒にして驚かせよう)
いつかコリスちゃんにも作って持っていこうと考えながら計画を練る。
ふと視線を感じて振り返る。
お父さんとスミレーユが楽しそうに私とお母さんを見つめていた。




