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昔と今をつなぐ鍵  作者: 雪陽炎
第7話 いろんな秋が始まるよ
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自分で選ぶものだから

「なに書いてあるのかさっぱり……」

 案内された書斎で適当な本を開くたびに、初めて見る文字が並ぶ。

「そりゃ魔法の本だからね」

 パッキーちゃんは眼鏡をかけて本を読んでいた。

「その眼鏡かけたら読めるかな?」

「どうだろ?魔法の世界の本と眼鏡だからこっちだと難しいのかも」

 文字を読めるようにするために、頭を悩ませる。

「そうだ!魔法で読めるようにすれば――」

 パタンという音がする。


「ユカリちゃんはさ、魔法とどういう風に向き合いたい?」

 本を閉じて、眼鏡を外したパッキーちゃんが真剣な顔で聞いてきた。

「師匠から聞いといてって言われてさ」

 いつもの顔に戻りパッキーちゃんは話し出す。

「今のままでも良いし、魔法を使いこなすようになっても良いよ」

 静かにパッキーちゃんの話を聞く。

「それとも、私のお手伝いに回るか。ユカリちゃんが決めて」

「私が決めて良いの?」

「うん。大事なことだから」

 パッキーちゃんに聞かれ、しばらく考える。


「私は魔法の世界に行ってみたい。今はそれが最優先」

「そっか。うん、わかった」

 パッキーちゃん安心したように何度か頷くと、席を立つ。

「休憩入れようよ。この眼鏡魔法力かなり使ってさ」

 いったん書斎を出て、またダイニングに向かう。


「疲れた時には甘いものだよねー」

 パッキーちゃんはクッキーを出して、茶を注いで私の前に置く。

 先に飲んでいいよと促され、お茶を一口飲んでみる。

「すっぱ!なにこれ」

 口の中に酸っぱさが広がっていく。。


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