第九話
申し訳ありません。
見返してみたら、キャロットちゃんの口調やキャラが回を追う毎にブレていた為、大幅な変更をしました。
生意気金髪ロリ巨乳→無口銀髪ロリ巨乳
生意気金髪ロリ巨乳属性は惜しいので別人で登場させます。
い、いいい、いきなり戦闘!?
ど、どうするんだ、キャキャロットォ!!
現代日本人は血湧き肉躍る戦いなんぞついていけないぞ!
「私が戦う。あなたはそこにいて。」
「あのーその前に、どうして北の魔人との戦いになるんですか?」
時間がないのは分かっているが、聞かずにはいられない。
それに原因がわかって解決できれば戦闘を回避できるかも知れない。
「...さっき方角の魔人同士が縄張り争いをしていると言ったのは覚えてる?」
「はい。」
「ここに西の魔人と東の魔人がいる。縄張り争いをしてると勘違いして、漁夫の利で甘い汁を啜ろうとしてるんじゃない?」
.........。
俺が原因じゃねぇか!!縄張り侵犯してすみません!
「俺のせいでしたか。申し訳ありません。」
「北の魔人は魔力感知が拙い。まさか私達が話しているだけとは考えてもいないはず。」
うう、キャロットちゃんのフォローが心に染みる。なんでこんなに優しいの?...いやそもそも今初めて会った人のために命懸けで守ってくれるっておかしくない?
...今はそんな疑問より目先の脅威の方が先だ。
「北の魔人に謝って許してもらうのはどうでしょう?」
一応ダメもとで聞いてみる。
「北の魔人は昔のあなたと同じぐらい残虐。話は通じない。」
ダメみたいですね。こんなか弱そうな少女の後ろで怯えてるだけなんて情け無いが、俺が居ても足手まといになるだけだろう。何か手伝えることは...。
「来た。洞窟で待ってて。」
キャロットちゃんが外へ向かっていく。
そしてその直後、ドン!という轟音とともに何者かが直ぐそばに着地した。
「お前が西の魔人キャロットか。」
「初めまして、北の魔人、レオ。」
あれが北の魔人。
ボディビルダーのような筋肉を持ち、大型ネコ科動物のような、赤みがかった金色の立髪。そして下半身は人間っぽいのに顔がまんまライオンだ!
あれだ、獣人ってやつかな。
そして全身から自信に満ち溢れているオーラを感じる。戦場で名のある英雄ってこういうヤツなんだろうって思った。
「うん?東の魔人もいるのか?」
「彼は今回観客。私が西の縄張りを少し東にあげる代わりに、2人で北の魔人を釣るって話になった。そして北の魔人を倒したら北の魔人の縄張りを私が多めにもらう。...いいアイデアでしょ?」
「はっ。まんまと釣られちまったか。」
キャロットちゃん嘘ついてまですんごい庇ってくれてる!2人とも生きて帰れたら戦勝記念の鍋パーティーやろう!俺の奢りだ!
「じゃあ俺が2人とも殺せば万事解決って訳だ。」
そう言って北の魔人が動いた。