雛菊ちゃんとおばあちゃんの家に⑲愛合流といなり寿司
流しそうめんを食べた夕方、おばあちゃん・おじいちゃんに誘われてくるまでどこかに向かう。この道は駅?予想通り駅に到着すると
「二人とも久しぶり、元気してたかしら」
「え?母さん、どうしたの?来れないって言ってたよね」
母さんがバッグ片手に手を振っている。たしか海斗の合宿があるから無理だって言ってたんだけど。
「吹雪(父さん)と話して私だけ来たのよ。昨日で海斗の合宿は終わったし、三日分の料理は置いてきたわ。家のことぐらいはできるでしょ?母さんも父さんも久しぶり。二人はいい子にしてた?」
「ああ。毎日楽しそうに遊んでいるよ」
「ええ。雛菊ちゃんは料理も手伝ってくれたのよ」
「そうなんだ」
母さんに今までのことを話しながら車はおばあちゃんの家に戻っていく。
雛菊視点
「そのエプロン・足場懐かしいわね」
愛さんが懐かしそうに私が着ているエプロンや足場を見ています。今日の夕食は愛さんも一緒に料理します。
「私は油揚げの調理を進めるから、愛は雛菊ちゃんと一緒に中身のご飯をお願いね」
「わかったわ、母さん」
今日の夕ご飯のメインはいなり寿司です。いなり寿司は寿司と同じくお店で買って食べるものだと思っていました。
「雛菊ちゃんはかまぼこを一口大のサイズに切ってね」
「はい」
油揚げに入れる中身のご飯ですが朝倉家ではいくつか種類があるようです。その中の一つにかまぼこを混ぜたご飯があるそうです。かまぼこを切っていると隣で愛さんがてきぱき他の具材を調理していきます。
「うまい、うまい。じゃあこのボールに入れてね」
かまぼこを切り終わると愛さんが大きめのボールを差しだしてきます。ボウルに切ったかまぼこを移すと
「これで混ぜ込む具材は完成ね。じゃあ酢飯を作りましょうか。雛菊ちゃんはこの調味料を私がお願いしたらかけてね」
「はい」
愛さんは大きなタライにご飯を入れしゃもじで切るように混ぜ始めます。ある程度混ぜますと
「少しずつ振りかけてね」
愛さんの指示で盥のご飯に調味料をかけていきます。愛さんが混ぜる→私が調味料をかける→愛さんが混ぜるを繰り返し
「うん、このぐらいの味ね。ほら、雛菊ちゃんも食べてみて」
愛さんが私のも味見をお願いしてきます。手で一つまみして口に運び、食べてみると口中に甘酸っぱい味が広がっていきます。ただし油揚げの味のことも考え薄めです。
「おいしいです」
「よかった。じゃあ具材と和えていきましょうか」
それぞれのボウルに酢飯を別けて混ぜ合わせることでいなりずしの中身は完成。
「母さん、こっちは終わったわよ」
「なら油揚げに入れていきましょう」
梢おばあちゃんが味付けした油揚げをもって来て、具材をスプーンですくって油揚げに詰めていきます。それを
「はい、雛菊ちゃん」
私に差し出してきます。私が驚いていると
「味見よ、味見。ほら、口を開けて」
私が口を開けると完成したいなり寿司が入ってきます。その味は
「おいしいです」
「じゃあ包んでいきましょう」
いなり寿司は保存も効くのでいっぱい作ります。さあ、頑張りましょう
いなり寿司は保存もできるので大量に作るため次々作っていきます。




