8話 ペットになりました
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( ・ω・)
何かおかしい…と思ったら遠慮なくご連絡ください
「足がー!俺の足…「バチンッ」……」
足が無くなった反動で地面に落ちた盗賊がうるさかったので首をハサミで挟んで落とした
地面に潜っている間にカブトからハサミに変えておいたのだ
やっぱり元人間だからだろうか?知ってしまった以上助けたくなっちゃうんだよな…
今の僕は魔物だから討伐されても文句はいえないんだけど…見てみぬふりはしたくない例え助けた相手に恐れられたとしても
「なんだ!コイツどこから現れやがった!」
「油断すんなよ!!仲間が1人殺られた!魔法使える奴はいつでも撃てるようにしとけ!!」
僕の近くに女の子がいるがいまだに状況を飲み込めずにいるのか僕は見つけてボー…としている
そんな僕達を囲むように盗賊達はしながらも徐々に距離をつめ剣を片手に襲いかかってきた
が……
一瞬にして7.8人が横真っ二つになった…辺りに血が流れ周辺に血の匂いがただよいしばらくしたら魔物がよってくるだろう
「な、なんだよこれ!?なんなんだよ!?お前は!!」
どうやら一瞬で半数近く殺られたことですっかり腰が引けているようだ
「ま、まだだ!魔法を使え!奴はおそらく虫の魔物だ!炎に弱いはずだ!」
「「「「「ファイヤーボール!!」」」」」
後方に控えていた魔法使いから一斉射撃を放たれ僕は……避けなかった…
「は…はは…ハハハハハハ!!ざまぁみやがれ虫野郎!!ハーハッハッハァ?」
かすかに燃える火の中に1つの影が見えたと思ったらこっちに突っ込んできた…いやおかしい…まるで影に炎が纏まりついてるように見えた。
それが盗賊たちの最後の見たものだった…
(ふぅ見事に成功したね!)
僕は炎の弾を放たれた時わざとぶつかり魔法耐性の効果を確かめたのだ結果はあの程度の魔法なら少しチリチリするぐらいだったのでそのまま最大スピードで突っ込み敵のど真ん中に止まり、再び尻尾を回転させ盗賊達を殺したのだ
初めて人を殺したけど正直…罪悪感が全くない…
悪人だったからだろうか…?
それとも恐竜に生まれ変わったからだろうか…
いや……多分どっちもだと思うそんな気がする
さて…後は女の子だけど…どうするかなぁ…僕は喋れないし…困った
とりあえず女の子に近づいてみる
「こ、こっちにないで!!」
(やっぱり怖がられてる!まぁ無理もないよなぁいきなり盗賊とはいえ人を殺した生き物が近くに入れば…)
僕は無意識に顔をうつむいてしまった
「え?貴方私の言葉が分かるの?」
コクン
女の子は恐る恐ると僕に話しかけて言葉が理解できると分かるとほっ…と少し安心したようにみえたと言っても完全に消えた訳じゃないみたいだけど…
でも僕は喋れないんだよね…念話はSRでポイントが高いから取れるのはまだまだ先になりそう…
「えっと…助けてくれたの?」
コクン
「そう…ありがとね」
コクン
女の子が初めて笑顔を見せて僕は助けて良かったなと思ったがこれからの事を考えると自業自得はいえ面倒な事になりそうだ
女の子の迎えが来てくれればいいんだけど…そうじゃないと僕が送らないといけないから困る、僕の外見は魔物っぽいから多分攻撃されるだろうなぁ~
「貴方は魔物なのよね?」
バッバッバッ
首を横に振ろうと思ったら首だけを動かすことができず体も一緒に動いてしまった…
「プッ…アハハハハハ!
そんなに激しく否定しなくてもいいじゃない」
「あー可笑しい…」
これが本来のこの子なんだろうちょっと強気でおてんばで目が離せない女の子にみえた
「決めたわ!貴方私のペットになりなさい!」
僕に指をさしてそんな事を言い出してきた、元々この世界の事を管理人さんの影響か知りたいって思うようになったしそれに…すっかり忘れていたが楽して生きたかったから悪い話じゃないね
後女の子が可愛かったから…なんてね
よく見てみれば今の時点でかなりの美少女なのだ長く赤い髪に燃えるような赤い瞳に全体的にシュッと体が引き締まっており少し胸も膨らみかけて将来大きくなるのは予想できた
言葉づかいは少しきつめだがそれとは裏腹に顔の作りは可愛らしかった
多分下心もあったのだろう…僕は頷いていた
「やった!今日から貴方は私のペットよ!そうだ!貴方名前はあるかしら名前は必要よね無いと呼ぶときに困るし」
バッバッバッ
「フフッないのねじゃあ私が付けてあげる! そうね…私を助けてくれた黒くて強い…」
どうやら真剣に僕の名前を考えてくれてるみたいだ顎に手をかけブツブツと10分くらいその姿勢を保っている
「うん!決めたわ!貴方の名前はノールよ!本当は黒いからノワールにしようと思ったけど可愛くないからワは取ったわ!」
「これで貴方は私の家族よ!そうだ!まだ私の名前も言ってなかったわね、私の名前はレティシア・ハルトバルクよ宜しくねノール!」
これが僕の運命に大きく関わるレティシアとの出会いだった…
( ・ω・)ペット…