28話 戦闘後
ブックマークの追加と評価ありがとうございます
( ・ω・)
『レベル上限も上がり特殊進化先も解放されたのでもうここにいる意味がなくなりましたね』
辺りを見渡すとあの綺麗だった屋敷が見る影もなくボロボロになって風が吹き抜けている
「ノール君…じゃないですぅね…」
声が聞こえた方に意識を向けるとこちらを向いて座っているアンがいた
『ええ、私はこの子の先生みたいな者です貴方はどうしますか?戦いますか?』
「アハハハハ~そんな事しませんよぉ~私はお嬢様が気持ちよく眠れる場所…お花畑の近くに寝かせてあげたいんです」
レティシアの髪をゆっくりと撫でている所を初めて気がついた
『その女の子の魂はまだここにいますね…
仕方ありません、これからの事を考えると少し気ううつになりますがあの子の為です。
スキル捕食者を使用…完了
個体名の魂を保護しました
これより復元に入ります』
空間が少し歪み一瞬空間そのものが何か喰われたような現象がおきた
「お嬢様!?今お嬢様がそこにいたんですか!?でも…こっちのお嬢様は冷たいですぅ!はわわわわ!もう何がなんだかわかりませーん!まさか!次はこっちのお嬢様も食べちゃうつもりですか!?それはこのアンが許しません!」
アンは膝に手をつきふらつきながらも何とか立ち上がりこっちに向かってシャドウボクシングをしてくるが…まったく脅威が感じられない
『何を勘違いしているのか分かりますが魂だけあれば充分です。魂の復元が終われば新たな体を用意すればいいだけの話です
もちろんこの子を助けるためにもそれなりの強い体が必要なので直ぐには無理そうですが』
「そ、それってお嬢様が生き返るってことなのですかぁ!?」
『正確には生まれ変わる…というんですがね』
アンは何を妄想しているのか…(生まれ変わる…ハッ!?もしかして男性に…はわわわわ!?いけません!いけませんよ!お嬢様!お嬢様に迫られたらアンは!アンはー!はわわーー!?)
顔が真っ赤になりブツブツ言っているがスルーをすることにした
『アンといいましたね…ちょっとこっちに来てもらってもいいですか?』
「?いいですよぉ~」
『ちょっとチクッとしますね』
尻尾でアンの頭を軽く叩き暗示のような物をかけた
『いいですか?今回は愚かにも聖獣の力を自分に取り込もうとして聖獣の怒りをかいカリオスは灰になった…良いですね?』
「聖獣…怒り…カリオス…灰……」
まるで寝ているかのように頭が上がったりさがったりコックリコックリ…とうわごとを呟いた
『これで大丈夫ですね…今回は私が助けましたが次は自分で倒してくださいね
できれば大罪の力を使わずに…あれを使用すると人格が変わったり必ずどこか歪みができますからね』
まるで自分の中にいる赤ちゃんに語りかけるような優しい声が聞こえる
『大丈夫です貴方が失敗したら次に繋げられるように私がいるんですから…これからどうなるかは貴方しだい…どうか私と同じ道をたどらないことを願います…』
管理人さんの気持ちはいつかノールが知るときが来るのかもしれない…
最後の言葉とともに空を飛びノールはこの町から姿を消した
僕が目を覚ますと見たことのない草原にいた…辺りは草木が生い茂っており川も流れとてもいこごちがいい場所だ
僕はどうしてこんなところに…!?
そっそうだ僕はレティシアが…死んでいるのを見てそれから…僕の中になにかが入ってきてそこからカリオスと戦って勝てなくて……駄目だそこから先がまったく分からない
『ようやく気がつきましたか…カリオスなら私が排除しておきましたよ』
管理人さんかカリオスを倒しただって!?
…そっかぁ…やっぱり管理人さんは強いや僕なんか手も足も出せずにはボコボコにされちゃった…これなら最初から管理人に任せればよかったなぁ…
『何を言っているんですか?私はスキルで貴方がノールという生物なんです
私に全てを任せればそれはもう貴方ではありません』
でも…僕じゃなく管理人さんならレティシアだって死ぬような事は…無かったかもしれない…
『ええ、そうですね』
…ッ!やっぱり…そうだよね……。
『ですが貴方でなければレティシアとはそもそも会うこともなく盗賊に捕まって慰めものになったり奴隷としてどこかで売られていたことでしょう』
それでも…結局彼女はここにはいないんだ
管理人さんがため息を吐いた
『余り期待を持たせないように黙っておくつもりでしたが、仕方ありませんね…
レティシアは確かに死亡しましたが魂は今現在修復中です』
えっ…嘘…
『私がこんな下らない嘘をつくとでも?』
あっ…ありがッ…どヴ……
心から管理人さんがいてくれて良かった…と思った




