百十.警備兵vs女夢魔②
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<イシハラナツイの精神領域>
「……んぐぐぐ……相変わらず……気が狂いそうになるほどの領域ネ……真っ白で何もない……音も一切ないアル……普通の人間なら色々な情報が色や音を発しているはずなのに……一体何を考えて生きているアルか……でも……イシハラ様の情報は問題なく読み取れるアル……という事はやっぱりイシハラ様の意識ははっきりしてるネ……あ、あそこにイシハラ様の技術一覧が載っているネ……」
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・リィ・シャンシャンは真っ白な空間に『スマホ』を発見した。
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「これがイシハラ様の技術の一部……イシハラ様の世界の情報を知る機械アルか……」
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・リィ・シャンシャンは『スマホ』を操作した!
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【石原鳴月維『技術一覧』】
「……物凄い数の技術アル………………あ、アクアが言っていた技術はこれネ……【無の極意】……あ、何か記されいるネ……」
『現在、【無の極意】はOFF設定になっています』
「………OFF設定って何アルか……? チキュウの言語は難しいネ……どこかで調べられないアルか……」
「ONとOFF、つまり現在無意識に発動しないという事だ」
「あ、そういう意味アルか。自動で技術を発動するか切り替えられるって事アルね? キャアアアアアアアアアアアアアッ!?」
骨っ娘は人の情報端末を盗み見た上、突然奇声をあげた。まぁ別に見られて困るものなどないからいいけど。
「イシハラ様!? 自然に背後に立って声をかけるのやめてほしいネ! ていうか何でいるアルか!?」
「俺の精神なんだから俺がいるのは当たり前だろう」
「そ……そうアルけど……こんな事してる場合アルか!? 今まさに魔物と戦ってる最中アルよ!?せっかくアクアに言われて助けに来たアルのに!」
「知っている。だから意識を保ちつつ心の中で会話するようにしてるんだろ」
「でもっ……イシハラ様の身体の方はボーッとしたまま動かないネ! 一体どうしたアルか!? それに……自動で状態異常を遅効化できる技術がアルなら何で使わないネ!?」
「少し考え事をしていたからな。攻撃でもされれば避けるくらいの意識は保っているから平気だ。技術をOFFにしていたのは知りたい事があったからだ」
「……? 知りたい事ネ……? そのためにあの魔物の攻撃をわざと受けたアルか!? 一体何アル!?」
「まず一つめが『女ゴコロ』だ。最近やたらとキスされるからな、一体何のために、何が目的でしているのかを知りたかった」
「………………えーと………ボクにはイシハラ様が何を言っているのかわからないネ………」
「まぁ、これはついでだ。本当の目的はこの魔物が『何がしたいのか』探るためだ」
「……? あの魔物が……アル?」
「ああ、俺には初めて会ったやつの印象でそいつがクズかそうでないかがなんとなくわかる。あの魔物はクズではない、少なくとも魔王軍としての仕事を果たそうとしているようには見えない」
「な、何言ってるアルか!? 町民を襲ってるアルよ!?」
「だが誰も死んではいない、それどころかあのゾンビめいた住民達は『自分の意思』で動いている、何故かは知らんが」
「そ……そんなはずないネ! ちゃんと調べたアルよ! 住民達は確かに操られていたネ!」
「ああ、まぁ確証もない話だ。俺の見た感じだしな、だから一回【魅了】とやらの状態異常にかかってみるかと思ってな」
「……それでわざと食らったアルか? それで……何かわかったネ?」
「まぁ何となくは、あとは直接聞いてみるとするさ。じゃあ飽きたし帰るとしよう」
(5月2日)
いつも読んでくださる皆様ありがとうございます。
GW中、『一級警備員』一から改稿し直しますので次話投稿は少々お待ち下さい




