10話「喧嘩と騒動」
佳樹は新規入部したPC部の部室に入ると、望月から睨まれ、千代崎から首を絞められた。
…始まりは朝の事件であった。
メイド服が似合いそうな可愛い乙女を一瞬で人生のすべてを悟ったような顔にした佳樹の性犯罪アンド足踏み事件。これだけ聞いても、ただ佳樹が淫魔であるとしか思わないだろう。そう、こんな目には合わなかった。絶対に。
そして、真の大爆発着火剤は最後に千代崎が突き付けた「今日一日一緒にいる」というものであった。そして佳樹はその時思ったのだ。どうせ先輩に見つからなきゃハッピーエンドだと。そしてそれは死亡フラグであった。
それでは佳樹が語ってくれます。放課後までに起きた惨事を。
「その一。校門で先輩に会う。」
そう、爆弾を連れた佳樹が最初に出会ったのは、まぎれもなく見つかっちゃやばいという人だ。世の中にたった一人。そう、先輩こと望月である。
ちなみにどんな惨事があったかというと、もちろん見つかって、望月が
「おい、このブスだれだよ」
というと千代崎が
「佳樹さんこの胸をでかくして汚い顔を見せないようにしている人誰ですか」
といってきたのでこっちは大ピンチだ。案の定、
「どっちがかわいいの!?」
と聞かれてしまったのでうろたえながらも
「両方かわいい」
といい両方に殴られた。
つづいてその二をどうぞ!
「その二。先輩ヤンキー化」
珍しく教室で話をしている佳樹と千代崎に割り込んでやってきた先輩が冷徹な一言を放った。
「おい佳樹、ちょっと面貸せ」
「な、なにをおっしゃる」
「ちょっとこいってんの」
そして佳樹は屋上に呼び出された。
「なんで呼び出したか、そして何をされるかはわかってるね?」
「は、はひ」
佳樹はわからなかったがうなずいた。望月もすぐ行動に出た。
ラリアット。
「どうだこの胸はあの下衆女とは違うだろう?」
「は、はひそうでふね」
千代崎はその光景を見ていた。そして、
「うっさいですよ、このセクハラと裸覗いた人」
脳天にチョップ食らった。ついでに、先輩からも
「ほかの女に手を出したのか」
脳天にグーパンチ食らった。
そして、今に至るわけだ。バチバチ火花が見える。
「先輩、千代崎、なんで喧嘩を」
「「おまえのせいじゃろがーっ!!」」
佳樹はこの時点で結論が出た。もう、この人たちとデートしない、と。




