11話「部活と空想」
…PC部が険悪だ。これは酷いと言わんばかりに険悪だ。このままだと望月がレザービキニを着て、千代崎がメイド服を着てナイフ投げを…
やっていた。ただし用法が違う。胸に挟んでたり、挟めてなかったりする。
「あ、佳樹、胸枕してあげようこっちにきたまえ」
「佳樹さんの気持ちいいところをマッサージしてあげますよ」
両方気持ちよさそうだったのでやってもらった。すると…
ガララッ!!
教師が入ってきた。教師は自己紹介を始めた。
「私は御小西伴子だ。このPC部の顧問を務めさせていただく…ってそこの二人?」
「ひっ! 私はただ佳樹に報いたかっただけですぅ」
「ひゃん! 私はただ佳樹さんに愛情を…」
「私にもやってくれないか?気持ちよさそうじゃないか」
突然のことに三人とも目が点になった。まあ、なんだかんだでやらされたのだが。
一連の想像してはいけないプロセスが終わり、御小西含む四人は一応あるPCの前についた。そして、御小西は衝撃の事実を普通に語った。
「私はGROWUPER――即ちGROWUPプレイヤーだ」
「ランクは何位なんですか?」
「二位だ」
そこで佳樹の心が疼いた。普通の人間にはあるはずもない、殺戮の衝動である。殺したい。自分より上の首をもぎたい。殺す。コロスコロスコロスコロス…
と、その衝動をかき消すように御小西は佳樹の耳元で囁いた。
「ああ、君はランク4位の夜死期君だね。ははっ、なんで解ったって?」
「殺し屋のように見えますか?僕という存在は」
そして何事もないように御小西は返した。
「そうとも。君は最強の殺し屋だ。ただ理由はそんなものじゃないよ」
「じゃあ、何なんですか」
そして御小西はすべて知っていたように呟いた。
「君はどこか美雪のような雰囲気がしたからね」
「なんで僕の母親の名前を…」
「そんなのは簡単さ。高校のクラスメイトってだけだよ。私と彼女はどこか似てたからね。友人、という関係もすぐ築けたさ」
そう、御小西が佳樹のことを理解したのは、佐田美雪――詰まることの佳樹の亡き母親である人を知っていたからだ。美雪は、佳樹に何かを教えてくれた。現実に代わるような、夢の場所を。
しかしその夢のような空想は望月のチョップで終わった。
「それでは、PC部活動要件を発表する。今からの活動は、ランク一位、mustを征伐すること」




