表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
魔王になったら何をする?  作者: 蒼穹月


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

4/27

ケースD ~ダメ親父からのダンディズムの場合~

 Dさんは魔王に進化した!


 「おいおいマジかよ」


 Dさんは無精ひげを撫で擦りながら呟いた。


 「じゃ、もう働かんでいーな。

 金は・・・宝くじ当選をちょちょいっと弄って」


 Dさんは買った宝くじで一等前後賞を総なめした!

 Dさんは億万長者になった!

 Dさんは豪邸とベンツを購入した!


 「あー、楽だー」


 Dさんはだらけている。

 足で足を掻き、腹を掻き、真昼間からビールを渇食らっている。


 「発泡酒じゃねえ、生のビール飲めるとか。天国か極楽浄土かよ」


 気持ちはわかるが同じ意味だ!


 「あ、やべ。

 使い過ぎて素寒貧だ」


 Dさんの貯蓄が底を尽きかけた!

 Dさんは再度宝くじで億万長者になった!

 Dさんが株取引や競馬で荒稼ぎしないのは何故だろう?


 「そんなん。税金掛かんじゃねえか」


 Dさんは魔王の癖に法の犬だった!

 というかナレーションに返事すんじゃねぇ!


 「やかましいわ」


 ドシュ!


 「静かになったか」


 「・・・」


 「・・・暇だな」


 「・・・」


 「悪かった。蘇生するから何か喋れ」


 てってれー!

 ナレーションは蘇った!

 Dさんは鬼畜だと思います!


 「やっぱやっとくか」


 Dさんはダンディな男前だと思います!


 「・・・いいけどよ。・・・いいのかそれで」


 Dさんは疲れている様だ!休むと良いと思います!


 「・・・あー、いやもういいや。

 それより暇だな」


 Dさんに趣味は無いのか。


 「・・・ねえな」


 Dさんは一升瓶を煽りながらごちている。

 ・・・絵ずら的に地味なので世界旅行とか出たらどうでしょう。


 「あー、まあ暇だし。腐るほど金有るし。行くか」


 Dさんはのっそりとやる気無さそうに立ち上がった!

 腹を空かせた浮浪者かゾンビの様だ!

 Dさんが胡乱な目で宙を見ている!

 Dさんが魔力を練っている!

 殺気が!殺気が!

 やめ・・・!


 「・・・」


 「減らず口の減らねえ奴だったな」


 「・・・」


 「世界旅行、か。準備は・・・めんどくせーし、ジーパンTシャツでいいか」


 「・・・」


 「飛行機・・・いらねえな。飛ぶか転移すりゃいいしな」


 「・・・」


 「わるい。蘇生する。

 独り言とか虚しすぎて寒いわ」


 てってれー!

 ナレーションは蘇った!

 Dさんは見た目を裏切る寂しがり屋だった!


 「だから・・・てめえはよ・・・」


 大丈夫!世界がDさんを待っている!

 がんばれDさん!

 いけいけDさん!


 「・・・刀の錆って言ってみてえよな?」


 Dさん素敵!いかしてる!


 「ぶはっ。死語かよ」


 ナレーションは危機を乗り切った様だ。ふぃーアブナカッタゼ。


 Dさんは転移で国外漫遊の旅を始めた!

 

 Dさんは行く先々で様々な人の営みに触れた!


 Dさんは貧しくとも逞しく生きる人々に心を洗われている様だ!


 Dさんは貧しい国で母子家庭の娘と出会った!


 娘は病気で苦しむ母親の為に懸命に働いている!


 Dさんは心を撃たれた!ついでにハートも撃たれた!


 「やかましいが、その通りだぜ。

 なんだよ。健気かよ。

 くそっ俺が守ってやりてえ」


 Dさんは歯痒い思いをしている!

 Dさんは完全無欠の魔王だ!出来ない事はないぞ!


 「!そうか。ここで使わねえでどこで使うんだっつーのな」


 Dさんは魔王の力で国を立て直した!


 「神の野郎どもなら、これも試練とかいうんだろうがな。

 今を懸命に生きているこいつらにそんな理屈は関係ねえってんだよ」


 Dさんは神を敵に回して(もともと敵だが)国を救った!

 娘はDさんのダンディズム?に目をハートにしている!

 Dさんは娘と結婚して子沢山の幸せ家族を築いた!




 貧しい国は魔王によって幸せの国になった!




 勇者は英雄となった魔王を倒せずに臍をかんでいる!


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ