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平原の封印の鍵争奪戦3 最強の敵

 俺にはアイテムボックスしか武器は無い。

 だからやるしか無いんだ!

 

「もっと放水のスピードを上げて、あいつが破裂するまで水を飲まし続けてやる! 俺なら出来る筈だ!」

「無理よ! よく見なさいよ! おしっこで飲んだ水を出してるから、水を飲ませて破裂させるのは無理よ!」

「ぐはー! おしっこしてたのかよ! それでいくら飲ませてもダメだったのか! でも、大丈夫だから! 大丈夫!」

「フラグ……」

 

 水がダメなら、アイテムボックスの中から新しい武器を探せばどうにかなるはず。

 今度はアリの唾液だ!

 地面に穴を空けるほどの溶解液だ。

 これなら食われても大丈夫だ。

 体の内部からあの巨体を溶かしてやる!

 俺はアリの唾液を発射。

 

「ごっくん!」

 

 じょ、冗談だろ!

 アリの唾液まで食っちまったぞ!

 しかも何にも起きない!

 もしかして、このスラム君はアイテムボックス持ちなのか?

 も、もう武器ねーぞ!

 俺が狼狽えていると、スライム君が勝ち誇ったように言う。

 

「これで終(しま)いか! 今度は私の番だな。ではこちらからいかせてもらうぞ!」

 

 スライム君は丸い玉のような体から角を伸ばす。

 いや、これは角では無いようだ。

 触手。

 そう言われるものだ。

 そして生やした触手で俺の攻撃を始める。

 伸ばした触手を物凄い勢いで鞭(むち)の様にしならせる。

 その触手は俺に向かって襲って来た!

 

「きゃー!」

 

 いや、ターゲットは俺ではない!

 アウ王女だった。

 俺の頭上を超え、触手はアウ王女に絡みつき絡め取る。

 そしてスライムの体の中にアウ王女を取り込んだ。

 アウ王女は呪文を使い必死に対抗する。

 さっき使ったアリの唾液が体に浸透しているのか、アウ王女の服が溶け始める。

 綺麗なお胸がポロリし始めた。

 このままではアウ王女が解かされてしまう!

 俺は慌ててアウ王女を収納!

 何が起こったのか解らず呆然とするスライム君。

 

「あの女はどこに消えた?」

「俺の魔法で街に送り返した」

「ほほー! 聞いた事の無い面白い事をする小僧だな」

「一対一のガチの殴り合いに、女を巻き込む腐った根性の男め! 許さん!」

 

 俺は怒りを爆発させた。

 こうなったらあのスライムを取り込んでやる!

 俺は全力でスライムを取り込み始めた!

 

「ぐおおおおおおおおおお!」

 

 こめかみから血が吹き出そうなぐらい全力で力を込める!

 物凄く重い!

 全身に掛かる超重力。

 背骨が折れそうだ。

 でも頑張る!

 俺の本気に気が付いたのか焦るスライム君。

 

「ぐぬぬぬ! お前は何をしようとしている?」

「お前を俺の中に取り込んでやる! ぐおおおおお!」

「そ、そうは行くか!」


 急に取り込みの重さが消えバランスを崩した俺は地面に転げた。

 取り込めたのか?

 いや、スライム君はピンピンしていた!

 どうなってるんだよ!

 

「ハハハ! 私の体の極一部だけ分離させたらこのザマか! その技見切ったぞ!」

「なんだと!」

 

 スライムには俺の必殺技のアイテムボックススキルは効かなかった。

 アイテムボックスが効かないと、俺にはどうにも出来ない!

 俺はとんでもない相手に手を出した事に後悔し、死を予感した。

 いつも読んでくれてありがとうごさいます。

 かなり強い敵なので、劣勢な展開が続いてすいません。

 

 *

 

(連載中)

クラスごと集団転移しましたが、一番強い俺は最弱ランクの商人に偽装しました。

http://ncode.syosetu.com/n7017dt/

水土更新予定

※書籍化作業中です


スキルの間違った使い方 。~アイテムボックスで魔王討伐!~

http://ncode.syosetu.com/n7297ec/

平日(月火木金)更新予定

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