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一尾

はじまり、はじまり〜!

「我、結婚したいから妖仙辞める」


ある日ある時、色々限界突破した我は七千年務めた一国の守護妖仙の座を降りると宣言して、本当に妖仙辞めた。


ああ、自己紹介が遅れたな。

我の名は緋桜木朔夜(ひおうぎさくや)

【月ノ本】の内、一国を守護していた狐の妖仙だ。

八千年前、突如絶滅した人間が遺したこの上なく厄介な厄災───【負ノ遺産】から国と民達を体を張って守ってきた物凄く強い大妖怪であり大妖仙だったのだ!


しかし、そんな我にも数百年前から悩みができた。

それは、【月ノ本】の情勢が徐々に安定していく中、我の周りの同僚の妖仙や部下達が、次々と伴侶を得て結婚し始めていったのだ!


そして、いつの間にか我だけ取り残された....。


我だけが、伴侶どころか恋妖すらいない、抜け者状態になってしまったのだ!


一応弁明のために言っておくが、我が抜け者になってしまったのには、ちゃんと理由があるんだぞ!

我が守護する国は【月ノ本】の中で一、二を争う程の【負ノ遺産】が多く残留している所なのだ。

故に毎日が戦いと結界の維持の日々。

当然、それを我が中心になってやっていくのだから、恋や愛やらで時間を割く余裕など全くない!

そんな日々を我は、七千年もの間やっていたのだ。

長い時をかけてやっと【負ノ遺産】の多く殲滅出来て、妖達も被害が少なくなり、国も落ち着いた所での結婚ラッシュと来たもんだ。


...というか、毎日が諸々の戦いの日々で、皆いつの間に愛を育ませていたのだ...?


その事実を知った我は当然の如く焦った。

だから、我もと伴侶になってくれそうな者を探そうと行動に移したのだが、時既に遅しというか...。

もう、殆どの異性の妖仙、妖達は恋妖、夫婦となっていているのと、我が守護妖仙である事が枷になり、普通の出会いどころか恋愛出来る隙すらも無くなってしまった...。


どん詰りの状況に打ちひしがれる我に追い打ちをかけるかの如く、毎日のように同僚からの結婚式の祝に呼ばれるようになり、我の心のHPはゴリゴリ削られた。


【負ノ遺産】の始末に浄化、結界の維持...そして、結婚祝いの席の招待etc...


「───もう、マジで無理.....」


とうとう限界突破した我。

冒頭の通り、守護妖仙辞める宣言をして長年勤めたお役目を辞めたのだった。


勿論、ちゃんとしっかり引き継ぎをして、だ。


ここまで読んで下さりありがとう御座います!

物語の終わりまで付き合っていただければ幸いです。

最後におまけ(?)も用意したのでよろしければ読んでってくださいね。



〜覚えて学ぼう【月ノ本】の世界と愉快な仲間達!〜


Kさん「はじめまして、このおまけコーナーに何故か出演させられました、ある妖怪Kです」


作者「はじめまして、こんにちわ〜!作者でっす!

今回は話に出てきました、世界観と【月ノ本】、【負ノ遺産】について解説していきますのでよろしくです〜」


Kさん「はぁ...何で私が主を差し置いてこんな事...」


作者「まぁまぁ、Kさん。今君の主さんそれどころじゃないから君にお鉢が回ったんだよ。ここは腹くくって一緒にやり遂げましょう!」


Kさん「...仕方ありません。任されたからには最後までやりますよ」


作者「ありがとう御座います!では、最初にこの物語の世界観から、


この世界に人間という種はいません。と言うか、数千前に突如絶滅してしまったのです。大体、江戸時代あたりかな」


Kさん「この大事件は我々の元いた世界にも情報が届いて騒然となりましたね。何故人間が絶滅したのかは今だ分かっておりません。

人間がいなくなった後は、我々の様な妖・幻獣・怪物といった幻想の住人達が移り住み、今の現世を統べています」


作者「【月ノ本】もその世界の國の一つで、名前からしても察する人はいると思うけど、【月ノ本】は元【日ノ本】つまりは日本だった國だよ」


Kさん「我々は夜の住人ですので、「日」が付くのは変だということで、その部分を「月」に改名したのですよ」


作者「ここで、「別に人間がいなくなったからって、妖怪とかが現世に移り住まなくてもよくね?」と思う子もいると思うけどそうはいかなかったんだよ」


Kさん「その原因が最後に紹介する【負ノ遺産】になるのです。

これは絶滅した人間達が遺した負の情念───怨嗟、憎悪、未練、などが呪い、怨念、毒、穢れなどといったものに形を成して我々の住む世界に流れ込み害するようになったのです」


作者「それを阻止するために【負ノ遺産】に対抗できる強い妖を現世に派遣し、葬り浄化し他の妖が住めるように現世を幻想の住人が住めるように慣らしていったのさ」


Kさん「大分時間は掛かりましたが、なんとか一般の妖も住めるような世界になりました」


作者「これで今回紹介した世界観と用語は分かったかな?また、こんな感じの用語が出てきたら後書きで紹介するので、楽しみにしてね〜!

それでは!また何処かの後書きで会いましょう!さよーならー♪」


Kさん「これから始まる主の婚活の行方も応援、宜しくお願い致します。では、さようなら」(ペコリ)

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