チーズラッテとは
コモドに連れられチーズラッテのお店は近くまでよったところですごくチーズの香りが食欲をそそってくるほどにいい匂いがした。
ラッテさんという人が創作したこのサンドウィッチ的な料理らしいこれはまず、挟むパンがベーグルのような形をしている。
そのパンを挟めるように二等分したものをとかしたチーズにフォンデュして軽く揚げる。
そのあとトマトとチーズ、そして肉を重ね、その上にレタスを重ねて挟む。
最後に細かく刻んだミックスハーブを上からかけて完成。
具材は自分で選べるため具材は私の好みだけれど、それを抜いて考えてもチーズをフォンデュしたパンを軽くあげるだけでもなかなか食欲がそそられる。
しかも、軽くあげるだけなのでパンのやわらかさは残り、パリパリしたチーズがまた美味しい。
下手にパンの中にチーズが入っているより全然チーズ感がある。
「これが庶民の料理……」
前世の記憶がある私にとって懐かしいような、どっちかと言うとサンドウィッチと言うよりもハンバーガーにちかいこの料理もフォルテにとっては衝撃的な料理のようで、目をきらきらさせながら眺めている。
そもそも、手で何かを食べる習慣などフルーツでもない限り余りないのだと思う。
作法に戸惑いながらどう食べようと悩んでいるフォルテは年相応の子供に見えて好感が持てた。
「これはね、頑張って具材が全部口に入るように頬張るんだよ。まぁ、大人はできても僕ら子供は難しいんだけどね…」
どうやら食べ方もハンバーガーと同じらしい。
確かにフラットンお兄様であれば具材を全て頬張ることもできるかもしれないけれど、私たち子供には無理だ。
頑張ってかぶりつくけれどちょっとうまく食べれない。
だけどそんな感覚がちょっとだけ懐かしくて、現世の子供時代を思い出しながら私はおかしくて笑ってしまった。
「お兄様、お兄様もどうぞ食べてください!」
美味しいものは共有したい。
そう思いながら私はお兄様にチーズラッテを差し出した。
「いや、私は今は仕事中だ。私は遠慮してーーーー」
「ダメですよ、フラットン!」
遠慮を願い出るお兄さまの声を遮ったのはまさかのフォルテだった。
フォルテは頬にマヨネーズをつけながらキリッとお兄さまを見つめる。
「フラットン。僕達は今日、善良なる民たちの生活を体験しに来たんです。護衛での付き添いだとしても貴方も体験せずしてどうするんですか!」
「王………フォルテ様……。し、しかし……」
珍しい料理を前に少し暴走気味なフォルテの言葉はしっかりと正論だった。
しかも、どうやらお兄様は真面目な性格と抵抗のある料理を前に「食べない」ということを選択したようにも見える。
しかしその実、興味は無いわけではなさそうな気がする。
「フォルテもこういっていることだし、はい、お兄様も召し上がって!」
「……わかった、ではーーーー」
チーズラッテを差し出す私からそれを受け取り、お兄様は少し困ったような笑みをこぼす。
だけど美味しいものは美味しい。
この世界の味にも舌が随分慣れている私が美味しいというのだ。
大きな味覚の差などありはしないだろう。
そうおもいながら行儀のいいお兄様がどんなふうに食べるのかがきになりじっと見つめていた。
そんな時だった。
「きゃぁっ……!!!」
露天が立ち並ぶ賑やかな通りに悲鳴が響いたのだった。
読んでいただきありがとうございました。
チーズラッテは料理好きな私が美味しそうと思うものを想像で書いてみましたが作ったことはありません笑




