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『神機』:護りし者  作者: 赤魂緋鯉
第三章 『神機』:蒼海の巫女
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最終話

 

                    *



 その翌日。『聖なる7日間』最後の日。


 流氷の浮島(うきしま)を渡れる時間の関係上、空が白み始めたばかりの時間帯にミコト達は出発することになった。


 エレアノールとアメリアの2人はもう『帝国』に帰っていて、セレナとマリーはまだ眠っているので、コーラリアス港の埠頭(ふとう)にいるのは、20名程の護衛の兵士他はレオンとレイラとサラの3人だけだった。


『改めて言わせて欲しい。あなた方には言い表せない程とても感謝しているよ。ありがとう』


 『島国』語の通訳の兵士を介して、レオン達にそう言ったミコトは、また深々と礼をしてから、老近衛兵達を従えて『島国』艦に乗り込んだ。


 ややあって。


 係船用のロープを外し、警笛を鳴らして出港した艦の甲板には艦の乗組員達が整列していて、岸壁にいるレオン達に向かって敬礼をしていて、彼らもそれに敬礼を返す。


 そのまま、艦が岸から15メートル程離れたとき、双方の兵士が誰とも無く帽子を取り、これ以上に無い笑顔を浮かべて、頭上で大きく左右に振り始めた。


 それは、艦が防波堤に隠れて見えなくなるまで続いた。



                    *



 その日から、おおよそ半年が経過した盛夏の頃、レオンやレイラ、そしてエレアノール達の元に、ミコトからメッセージが届いた。


 世界語で書かれているそれには、一枚の画像が添付されていた。

 『ヤシロ国』キタオオ島にて、と右下に書かれているその画像は、鮮やかな海と空の(あお)をバックに笑顔で波打ち際に(たたず)む、巫女装束姿のミコトが映っていた。

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