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ケモミミ探検記  作者: 白柴える


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1/9

1わん


 あつい……

 つらい……


「よくがんばったね……うぅ」


 もっとおいしいものたべて

 おねえちゃんともっといっしょにいたかったな


 うぅぅ……

 いたいよ

 こわいよ




 ……




 ……




⋯⋯―――




「……――ッ」


 緑、草

 森?


「あなたは生まれ変わったのです」


 ビクッ

 こわいっ


 ブルブルッ

 誰もいない


「頭の中で話しています」


 ここはどこ?

 おねえちゃんは?


「あなたは死に別の世界にきたのです」


 別の世界??

 じゃあもう会えないの?


「そうですね、あなたが努力して願えばかなうかもしれません」


 それなぁに?おいしいの?


「⋯⋯いろいろと頑張ることです」


 何がんばればおねえちゃんに会える?


「そうですね、まずはあなたの新しい体を見てみてください。」


「⋯⋯!!

 うわっうわわ、前足が⋯⋯!!」


 毛が⋯⋯ない⋯⋯

 おねえちゃんみたいな前足。

 かけていくと、大きな水たまりがあってのぞいてみた。


「!!!」


 真っ白の毛に黒い目。

 前と同じのピンとたった白い耳。

 おねえちゃんみたいな毛のない顔や体。


「しぃちゃん、にんげんになった!!!」


 え、しゃべれる!??


「はい、あなたは獣人という人間に似た種族です」


「すごいすごい!

 これならおねえちゃんと一緒にいろんなとこ行ける!」


「飼い主に会いたいのですね。」


「うん!」


「では、そのためのスキルを授けましょう」


 ポウッ


「すきる?おいしい?」


「⋯⋯どうでしょう。食べたいものを思い浮かべて召喚と言ってみてください」


「しょうかん?」


 キラッ


 ぼとぼとぼとっゴト


「いたっ⋯⋯これってジャーキーとささみ⋯⋯?

 わー!しぃちゃんの好きなのいっぱい!

 いただきますっっ!

 はむっかっぷかっがっ⋯⋯」


「あなたに授けたのは、イメージ召喚魔法です。

 イメージしたものをなんでも召喚することができます」


「んん!ふごーいふゅごい!

 はむはむ」


「⋯⋯はしたないですよ。」


「はぁ、おいしかったぁ⋯⋯」


「鮮明にイメージができて、スキルレベルにあったものを呼び出すことができます。

 スキルレベルが上がるごとに呼び出せるものも増えていくでしょう」


「じゃあ、おねえちゃんも?!」


「はい、あなたが努力し、スキルレベルが最上になる頃には呼び出せるでしょう」


「やったっ!やったっ!

 しぃちゃん、いっぱいどりょくするっ!」


 ピョンピョンッ


「では、健闘を祈ります」


「で、しぃちゃん何をがんばるの?」


 ⋯⋯


「ねぇねぇ」


 …⋯


「ねぇねぇ」


 …⋯


「ねぇねぇ」


 …⋯


「ねぇねぇ」


 …⋯


「ねぇねぇ」


 …⋯


「ねぇねぇ」


 …⋯


「ねぇね「ここから人里に下りて、困っている人がいれば解決してきてください」


「わかったっ!」


 ダダダーッ


「ちょっまっ」


「え?」


「獣人とはいえ、あなた人間になったのですよ!

 服を召喚して着なさい!

 あと二足歩行しなさい!」


「あ、そっかぁ!」


 ポウッ



「⋯⋯その服で本当によいのですか?」


「おねえちゃんが、いつも可愛いって言ってくれたのだよっ」


 黄色いバナナの服を着た美少女は、こうして冒険の旅にでたのでした。




 つづく

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