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「いつかに続く御伽噺」
これにて完結。
幾つも幾つもの夜を越えて、数え切れないほどの時間を経て。
偶然では済まされないくらい、あり得ない筈だったその邂逅は。
何を救うでも何を滅ぼすでもなく。
誰かが泣くことも誰かが唄うことも何もなく。
ただ静かに其処にあっただけでした。
少女が一人、人であることを捨てて。それでも生きる意味を手にし、
人であることを捨てた一人は願いを手に入れて。
それだけのこと。
でも、確かに其処であったこと。出会ったこと。
目を向けようが目を向けまいがただ静かに其処にあって。でも確かにあった話。
他愛もない、今に続く御伽噺。
なが、かったです!が、無事完結致しました。
ここまで読んでくださった方、ありがとうございました。