あとがき
「闘う女性を描きたい」
本作は、そんな衝動から筆を執った物語でした。
不本意ながらもプロレスという過酷な世界に身を投じることになった主人公・夏南。彼女の歩みを支える存在として、スピリチュアルな道標となる父親(ビースティー冬城)を、そして背中を預け合える異性の戦友として悠馬を配置し、一人の少女の「成長譚」として書き上げました。
作中のプロレスにおけるルールや描写については、あえてごちゃ混ぜにしている部分もあり、本当のプロレスファンの方々にとっては物足りない点もあったかもしれません。
現実的すぎず、かといって何でもありの「チート話」にもしたくないという葛藤の中でのバランス調整でしたが、私自身としては、キャラクターたちがリングで躍動する姿をとても楽しく描くことができました。
最後までお付き合いいただき、本当にありがとうございます。
もし、この物語の「続編」を読んでみたいと思っていただけたなら、皆様はどんな展開が見たいですか? ぜひご意見やご感想を聞かせていただけると嬉しいです。
1. 悠馬の「アシュラ越え」と逆転する関係性
これまでは夏南の戦いを悠馬がサポートする展開が主軸でしたが、続編では**悠馬が東京プロレスの頂点に挑むプロセスをメインに据えます。
アイドルレスラーとして多忙を極める夏南が、今度は悠馬の「戦友」としてどう彼を支え、不器用な二人の距離がどう変化していくのか。プロレスのストイックさとラブコメ要素が入り交じる展開です。
2. 黒船襲来と「キメラ」の進化
プロレス小町の成功を聞きつけた海外の巨大女子プロレス団体が、資本と圧倒的なフィジカルを武器に日本へ「黒船」として襲来します。
夏南の「キメラ戦法」は初見殺しには強いものの、徹底的にデータ分析とパワーでねじ伏せてくる海外勢に対し、フリーとなったジュリーや、帝プロで実力をつけた芳子たちと「かつての敵と組むドリームチーム」を結成して立ち向かう王道の熱い展開です。
3. 「第二の夏南」の登場による世代交代の葛藤
数年後、アイドルレスラーとして頂点に立った夏南のもとに、かつての自分と同じように「不本意ながらプロレスをすることになった」才能あふれる生意気な新人が現れます。
夏南は「教える側(かつての悠馬や源田のポジション)」となり、自分の未完成さを武器にしてきた彼女が、他者をどう導くのかという新たな成長を描く展開です。
皆様からのフィードバックを楽しみにしています。




