表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
19/34

第十九話

「まずは、説明されたことから、纏めよう。この世界は、魔法があるファンタジー世界に似ている。生活水準は戦国時代から江戸時代、又はヨーロッパの中世に該当。魔法があることが、科学を超える現象を起こしている。

 魔力を持った動物を魔物。魔力がないものは獣。あとは、貴族のような特権階級がある場所もある。国として纏まっている場所もあれば、村単位のところもある。戦争してる国もある。世界には複数の言語と種族がある。

 要約するとこんな感じかな?他に何かある?」

「・・・無いと思います。」

「では、次に選択部分について。種族については、人口がある程度ある種族のみ対象になっていた。ということは、それ以外の種族もあるってことだね。

 スキルについては、これから徐々に、この世界にスキル持ちが現れる。『スキルとは特定の技術に対して、熟練度が一定数になれば世界からの補正を受けれるもので、言い換えれば、補正が受けれるほどの熟練度を得れば、スキルを得ることができる。』ということなので、私たちも新しいスキルを得たり、レベルが上がることもあると思う。そして、LV5は中級に相当する。あとは、転生者だけが使えるのが、能力把握のスキル。一年間、使用できる。これは自分の能力しか見れないし、他人に見せることもできない。ここまではいい?」

「はい。」

「次に、この体のことだけど、『生前の肉体情報をベースにあちらに適合するように肉体を作成する。』って言われたの、覚えてる?」

「えっと、はい。そんなこと言ってたと思います。」

「で、スペックは『数値は選んだ種族の成人の平均値』、性別が選べて、十二人以外はランダムで年齢が決まる。ここまではいい?」

「はい。」

「ということは、マイと私の体の性能は同じということになる。実際、教えてもらった数値は同じだった。・・・要するに、私が持てる重さのものは、マイも持てるし、私と同じ速さで走ることも出来るってことだよ。私の体感として、生前よりも性能は上がっている。自分の体で出来ること、出来ないことを把握してほしい。生前の感覚で判断せずに。いいかな?」

「ええと・・・前は持てなかった重さの物が持てたり、早く走れるようになってるってことですか?」

「そういうこと。後で、マイの三日分の荷物を作るよ。マイからしたら重くて背負えないって思うだろう。でも、背負って移動できるから。これは、自分で体験していくしかないから。少しずつ慣れていこう?」

「はぃ。頑張ります。」

「じゃあ、ちょっと考える時間と書く時間をとろう。説明したところで、疑問に思うこととかあれば、一緒に考えよう。私が推測したことを踏まえて、説明と打ち合わせをしたいんだ。いいかな?」

「はい。わたしも・・・考える時間ほしいです。」

「なら、ある程度整理できたら、声を掛けてね。」

「はい。わかりました。」



 ふぅぅ。第一段階終了。

 コップを手に取り、水を飲む。美味しい。あの緑色の石は、味にも関係してるのか?魔法の水も飲んでみないと。LV1ならコップ1杯分か。後で試そう。

 調査に出る前に、対応の仕方を、マイと打ち合わせておかなくては。スキルはあっても、知識が無いから、調合とかは知られないほうがいい。ある程度できるようになってからだな。

 商売も、勝手にさせてくれるとこがあればいいけど。税金は・・・当然発生するだろう。大きな町や国に属するところなら。お金が尽きる前に、商売できるようにしないと。


 紙と外側のペンを取る。早速書いてみるか。

 インクにペン先を浸け、紙の端に線を引いてみる。ビリィッィ・・・破けた。やっぱり引っかかるか。ビリッ。マイのほうからも音がした。

「硬いほうのペンで書いた?」

「はい。ちょっと書きにくいです。破けてしまいました。」

「柔らかい方で書いてみて。硬いほうは薪にしよう。私もダメだった。」

「はい。」


 マイが新しいペンを確認している。

「どうかした?」

「このペン先なんですが、やっぱりひっかかると思うんです。紙が和紙に似てるので、筆ペンみたいに出来ませんか?他には・・・うーん。筆みたいにするとか。どうでしょうか?」

「マイ、ナイスアイデア!早速してみるよ。ペン全部こっちへ。」


 マイからペンを受け取る。5本を筆ペンのように、ペン先の繊維を少しほぐす感じでばらさないように。残りの5本はペン先の繊維をばらして、小筆のように。しっかりイメージする。

「マイ、まぶしくなるから目を瞑っていてね。」

「わかりました。」

 マイが目を瞑ったのを確認して、念じる。

 物質変形!


 まばゆい光が収まると、筆ペンもどきが5本と小筆もどきが5本できていた。

「マイ、目を開けていいよ。」

 手にとって、確かめる。どちらも弾力があるからいけそうだ。マイに1本ずつ渡す。

「マイ、これ使ってみて。上手くいったと思う。」

「すごいです!ホントに、スキル使うと早いですね!早速、書いてみますね。」

「よろしく。」




 魔力を確認する。

 魔力 : 1/25  もう少ししたら、回復するだろう。1は残すようにしなくては。




 筆ペンもどきを取り、インクに浸す。破いた紙に線を引く。ひっかからずに、線が引けた。円を書いてみる。問題ない。

 小筆もどきを取り、インクに浸す。小壺の淵で、余分なインクを落とす。線を引く。同じく引っかからずに、線が引けた。円を書く。インクの適量を見極めないと、起点と終点の差が大きいな。筆に慣れていないと、難しいか?まぁ、書くことはできる。

 これで、筆記用具は及第点はクリアしたな。

「マイ、どうかな?書けてる?」

「はい。両方書いてみました。筆ペンタイプのほうが、使いやすいです。」

「よかった。また改良点があれば、アイデアよろしく。」

「はい!」



 表情が明るくなった。目に見える結果が出せてよかった。

 しっかり考えようとしているが・・・マイは私の方針に同意できるだろうか?

 安全のためにも、今のうちに理解させておく必要がある。マイは理解できるだろうか?

 考えても仕方ない。これからの予定を立てよう。



 マイに推測込みでの説明しつつ、魔力回復を待つ。

 適度に休憩を挟む。マイから他の転生者の情報を得る。

 マイの未確認の荷物チェック。魔力に余裕があれば、鑑定。

 調査に出る前に、森林対策を考える。迷子にならない自信はない。間違いなく迷う。調査に必要な道具作成。袋も・・・小さいリュックを作るか。

 塩の道を見つける。最初に二人が向いていた方向を、調べよう。

 見つけたら、拠点を移す。荷物の移動。荷車作成。この段階で運べる量に余裕があれば、売れそうなものを何点か用意しておく。

 人がいるところを探す。


 こんなものかな。こちらの移動距離で3日なら、2〜3倍はかかるとみて、6日〜9日。今日、調査は無理だろうから、明日明後日ぐらいで道を見つけたい。荷物の移動に1日。予定通りにいけば、食料がなくなる前に、たどり着けるだろう。

 見つけた場所が、どのような政策を取っているかで、その後の行動を決めよう。落ち着いて滞在できる場所であって欲しい。

 マイとの関係を、どう説明するか・・・同郷の者。家族と死別し、隣だったので、世話をすることに。職人として見聞を広めるために、旅に出ることになり、マイが同行を希望。一緒に旅をすることになった。・・・とりあえず、これでいいか。


「アルさん。続きお願いします。」

「了解。」

 マイを見る。落ち着いているな。話をすすめよう。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ