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安全第一異世界生活  作者: 笑田
旅と出会いと冒険と

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65話 狼さん家でさっちゃんとお料理

「泉水生成~よーーーーーーーし!!球体になって~霧雨!!」

パシューーーーーと生成した水を霧雨のように細かな水にして放つ。

ふふふ♡成功

「カナちゃんは器用だね~」


「ありがとうございます~異世界でも器用貧乏って言われていたのでハハ」


「良いじゃない~それ一個一個がカナちゃんを作る一部なんだから」


さっちゃんの言葉は昔友人に言われた言葉と似ているな~


「羨ましいな~私は不器用でね…料理も何とかなるようになったのはココ50年くらいの事だから、それまでは黒い物体とか、食べると泡を吹くとか、なぜか作ったものが夜な夜な闊歩していて悲鳴を上げるってガルーダによく言われた。なんで今も一緒に居てくれるのか謎だよね駄狼は」


え?クリーチャーでも作ったって言うの?50年前って…今何歳なの!?それよりもお二人さん長い付き合いなんだね


「わっ私料理得意なので!一緒に作りましょう!!」


私は手を上げて主張したら、さっちゃんは感極まったように涙を目に溜めて


「孫と料理が出来るなんて、生きてて良かった~良かったよぉ~」


必死っと抱き着かれ泣かれてしまった。感動屋。

昨日トーさんが言っていたけど、本当だな。そんな事を想っていると、ドーム外から狼さんの声が聞こえた。


「ササー、言ってたマルハ鳥捕まえてきたぞ!あと野イチゴも見つけたからかごいっぱい積んできた。いや~クロトの奴早い速い。俺のトップスピード超える奴は久しいわぁ~」


狼さんに野イチゴ似合わなすぎるなぁ~っとのんきに狼さんの言葉を泣きながら抱き着くさっちゃんを抱え聞いていると私たちの姿を見た途端、狼さんは毛を逆立てた!


「ササなんで泣いてるんだ!いじめられたのか!誰だ!」


凄い圧で大声を出してくるので焦って体を硬くしたら、先ほどよりも強くさっちゃんに抱きしめられて


「カナちゃんが一緒に料理しようって言ってくれた!!言ってくれたんだよ!!」


涙をぽろぽろ流しながらさっちゃんは狼さんに良いでしょーっと言わんばかりに笑いながら言うと、目を点にした狼さんは、大きなため息を吐いて


「おぉおお…そうか良かったな…」


っとさっちゃんの頭をなでた。一連の流れを狼さんと一緒に帰ってきたトーさんが見ていて…私と目を合わせて二人同時に息を吐いた。


マルハ鳥はここから南に行くとある草原ですごいスピードで獲物仕留める動物。食事は主に草。粟とか米も好き。運動量も多いマルハ鳥は肉質がぷりぷりしててとても美味しいらしい。


「唐揚げを作りたい」と台所にさっちゃんと移動し料理開始。さっちゃんは裏の小屋で鳥を解体してから肉の塊を持ってきてくれた。


「裏に解体場があるんですね。」


「ギルドほど大きなものではないけれど、駄狼がしょっちゅう獲物を捕っては目の前に置くのでしょうがなく作ったのです。台所ではさすがに解体まではしたくないから」


あぁ…愛情表現…貢いでるんだね狼さん。切り分けてもらった鶏肉を私の口で3口くらいで食べれる大きさに切る。皆口大きいしね。私の作業を見ながらさっちゃんはニンニクとショウガを擦っていく。ボウルに切り分けた肉とニンニク・ショウガ。料理酒と砂糖と塩・醤油を入れ混ぜ合わせる。しばらく味をなじませる間に、お昼の準備。


唐揚げは晩御飯用。


鶏肉を一人当たり日本での1枚分くらいの大きさに切り。肉に切り目を入れ塩コショウで下味をつける。この世界の肉の大きさがびっくりするくらい大きいので目安は日本の大きさで。うん。 庭でホウレンソウに似た葉野菜を見つけ、鑑定してホウレンソウと大差ない事を確認して収穫した。それをゆで水切りをしてお浸しにした。


「さっちゃんはご飯派?パン派?」


私の作業をじっと見ていたさっちゃんは急に振られた話題にびっくりして


「ごはんて聖女様の所で食べた白いあれかな?基本私たちはパンだね」


そっか、パンか。


「私アイテムボックスに炊いたご飯有るのでお昼は私の世界の定食メニューで良いですか?」


「異世界の料理!!食べたい!楽しみにしているね」



~今日の昼食の献立は~

〇照り焼きチキン

〇ほうれん草のお浸し

〇キャベツの味噌汁

〇ごはん



並んだ料理の前で私とトーさんが手を合わせ


「「いただきます」」「うはは~~」


とあいさつするとさっちゃんはとても不思議そうに、狼さんは「聖女様と一緒のやつだ。スライムも一緒に言うのかよ」と笑っていた。狼さんには以前私の料理を食べてもらったけど、さっちゃんのお口に合うかな?どうだろう?


さっちゃんはお肉を一口、口に入れ咀嚼すると目をカット見開きワナワナ震え始めた。その様子にびっくりして


「お口に合わなかった?ぺって出す?どうしよう」


私はトーさんと狼さんを焦ってみると、二人はニコニコ。「え?」狼さんはニヤリと笑い


「言ったろ~嬢ちゃん料理上手なんだって」


「うまいーーーメッチャ旨い!なにこの甘い香ばしいたれ!」


「肉をな、ごはんと一緒に喰ってみろ!うめーぞ!」


「美味しーーーーカナちゃん天才!!」


狼さんと、賑やかに食べながらさっちゃんまた泣いている。ご飯に感動したの?感動屋のリアクション凄い。トーさんはニコッと笑顔で


「んで、ササはどれを作ったんだ?」


ッと聞いてきた。瞬間さっちゃんは動きが止まり、私はそっと目線をそらす。トーさんは首をかしげて


「どうした?」


私は言いよどみながら………さっちゃんを見るとさっちゃんは食べていたものをゴクンと飲み込むとトーさんと狼さんに伝えた。


「久しぶりに逃げられちゃった」


テヘ♡っというように舌を出して小首をかしげウィンクをする。世にいう「テヘペロ」である。おぉ顔が良い人がするとかわいい~☆

私がのんきにそんな事を考えているとトーさんと狼さんは頭を抱えていた。そんな二人にとりあえず伝えてみた


「ちなみに逃げ出した料理は人参のグラッセ…甘煮です。」


「です♡」


ニコニコさっちゃんの顔を見て


「「ですじゃねーー!!」」


っと二人が叫んだのであった。

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