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安全第一異世界生活  作者: 笑田
旅と出会いと冒険と

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63/345

62話 雪山に佇む春のお家。恐怖の館である。

青いドラゴンのセルジュの移動は飛行。だからあの町から通常なら馬車で1日半とかの距離を30分とかで移動しちゃう驚異的な速さ


あっという間に山を越眼下に広がる白い世界に不思議なドームが遠巻きに存在した。そう、スノードームの逆

外は雪一面だけど、その中は緑あふれる空間。不思議な不思議な空間

遠くに見えたそのドームはセルジュのスピードであっという間に目の前に現れた。何かで囲われているそのドーム。触れてみるとガラスの様な冷たさはない。寒さや熱を通さない何かっぽい。私の知らない素材だ。


しかもドーム入り口には狼さんが通れるくらいの穴が開いている。

でも冷気は入ってこない。本当に不思議な空間だ。その空間に足を踏み入れた瞬間、ヘルメットに擬態してくれていたウハハの形状変化の魔法が”ポンッ!”っと解けた


「ウハハ!?」

「え!ウハハどうしたの?」


私とウハハは困惑していると、トーさんがぼそりと


「もしかしてこの空間のせいか?」


そう言ったトーさんの周りを小さな羽の生えた人たちがキラキラしながら集まってきた。キラキラキラキラ‥‥集まりすぎてまぶしいよトーさん


『ウフフ~闇の子の友人。闇の力に満たされた子だわぁ~』


『あらホント~。こんなに奇麗に染まっているのは珍しい』


『『『そうね~』』』


『ここまで染まると大体は闇の王になろうとするのに~この子その気配すらもないわぁ~』


『『『めずらしぃ~』』』


ウフフ・アハハと物騒なことを言い出す多分妖精さん


「おいおい!!クロトがちびに囲まれてるぞ!!」


「あら、やっぱり精霊はクロちゃんが好きみたいね。昔っからだもん」


精霊?妖精じゃないの?狼さんとさっちゃんはホンワカ会話してる。あとトーさん光ってるよね?……もしかして人によって見え方が違う?


「狼さん、トーさんの周りに何かいる?」


「嬢ちゃんは見えないのか?クロトの周りに、1,2,・・・5体の羽の生えたちびっこい人間が居るぞ。頭に2体両肩に3体。あとウハハの側には怖!!なんかいっぱい張り付いてるぞ!!」


狼さんの言葉を聞いてウハハを見たら、ほんの少しの間にウハハが妖精に群がられてる。しかもキラキラしてるからまぶしい!まぶしすぎて数えれない!!


「ヴバァーーーー!!」


ウハハの助けを呼ぶ声に私は急いでウハハを抱き上げて


「ウハハ結界!」っと叫んだ


ウハハは瞬時に結界を張ると、張り付いていた妖精が一気に結界の外にはじき出された。弾き飛ばされた妖精たちは


『『『ひどーい』』』


っと抗議しながらでも、張ったばかりの結界にビタンビタンと勢いよくへばりつく妖精…怖い

とりあえず何も入らない結界を貼ったけど、これじゃあ何もできないので、妖精・精霊の類を一定以上近づかないように内側に張りなおし

外の結界を解除した。それでも結界のギリギリまでくる精霊さんのキラキラが多すぎて…うぅまぶしいーまぶしすぎてチカチカする。


「大丈夫か?二人とも?」


光の向こう側にトーさん達が居るんだろうけど、妖精がキラキラしすぎて見えない!


「狼さんはまぶしくない?もしかして妖精さんは見る人によって見え方が違うの?」


私の言葉に結界に張り付いていた妖精さんの中の一人がひときわ大きな声を上げた


『妖精の鱗粉が見えるのあなた?』


鱗粉‥‥が光ってるの?とりあえず、頷いてみる。


『待って、あなた私の言葉が分かるの?わたしの名前ククラン言える?』


私は首をかしげながら、『ククラン』と言うと、妖精たちは驚き大歓声!

妖精さん達は先ほどよりも光りながら


『初めてだわ!私の言葉が分かる子』


『『『『『『初めてだ!!』』』』』


『名前をつけて』


『『『『『『わたしも!!!』』』』』


『王にお知らせしなくては』


『『『そうね』』』


大盛り上がりの妖精たちとは反対に、目の前がピカリぴかりと光りすぎて、目を開けていられなく、目の奥が、頭が痛い、ウハハを抱えてうずくまってしまう。目を閉じてもピカピカ


「カナメ!大丈夫か?どうした」


トーさんが急いで側により抱きかかえてくれる。目を閉じていても光が入る


「妖精さんがまぶしすぎて頭が痛い」


私の言葉を聞きトーさんが私の頭全体を闇の靄で包んでくれて。


「これで少しはましだろうか?」


目を閉じても残る光の残滓が少し落ち着いた事で、身体の力が抜けてトーさんに身体を任せ


「カナメ!!」


トーさんの声を遠くで聞きながら意識を手放した。

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