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安全第一異世界生活  作者: 笑田
転移と出会いとコルドナ街
30/217

30 旅の前 挨拶しっかり 行ってきます!!

市場に今日も珈琲のいい匂いが広がる


「「「道具屋のオヤッサン」「店主さん」こんにちはー」」


道具屋の親父さんに、コーヒー屋の店主さんにトーさんと一緒に挨拶すると、

「おや!!お久しぶりだねお嬢さん、クロトさん」

「おう!!鍋の調子はどうだい?」


お二人からも元気な挨拶が返ってきた。今日は多めに珈琲豆を購入して、お二人に旅に出る挨拶に来たのだ。


「いつもの豆を10袋ください。」


「10で足りるか?もう少し多めに買わなくていいのか?」


「でも旅先でも新しいもの見つけたら購入するでしょう?

まあ、いつもの味の安心感には負けちゃうけど、いい出会いがるかもしれないしね。」


「それもそうか」


私たち二人がする会話内容に気づいた店主さんが


「どこかにお出かけですか?」


「ちょっと所用で王都迄、あと知人に家族を紹介したくて」


トーさんが少しはにかみながら伝えると、道具屋の親父さんと店主さんは顔を見合わせ、残念そうに肩を落とす


「お二人に会えなくなるのは残念ですが、お帰り楽しみにしてますね」


「王都か、鍛冶屋街のガイダルっつー奴の腕がいいからよ、何か作りたかったら顔出してみな。土産話楽しみにしてるぜ。」


優しい言葉を、お二人から頂いて、

次は青葉のウサギのマアサさんにご挨拶。

教会にも挨拶に伺ってハインツさんとお話していたら、

アルマ君に


「帰ってくるんだよな!!」


っと迫られてしまった。せっかくできたお友達が離れていくのが寂しい年頃なんだなーと感慨深く見ながら


「帰ってくるよ。お土産も買ってくるから楽しみに待っててね」


っとニッコリ笑って答えたら、アルマ君は顔を真っ赤にして


「おぅ」


っとぶっきらぼうに返事をした。男の子だねwっと婆ちゃん目線見ていると

アルマ君の後ろから、そっと見ていた子供たちにお土産待っているよーって大きく手を振られてしまった。さすがお子様。お土産気合い入れて選ばないと。

私が決意に手を握りしめていると、トーさんに頭をよしよしされてしまった。


「はは、まったく相手にならないか」


ん?なーに?よくわからないけどよしよし嬉しいから良いか。

この後は買い出しして、作り置きご飯を大量に作り、アイテムボックスに入れていった。


 さて出発の朝、 私は今冒険者ギルドにトーさんとウハハと来ている。


「……っと言うわけで、今日これから辺境離れるので。」


受付のお姉さんとナギ君が固まっていた。ギルドの中はざわざわ。

奥から副ギルドマスターのリオーナさんがやってきた。


「こんにちはクロトさん。辺境から出ていかれるという意味ですか?」


「ん?王都に行って用事済ましたら、北部に居るササさんに会いに行って、観光して帰ってくるけど」


「では、戻っては来られるのですね。」


「まぁ、家あるし。今回は馬車で出かけるから、数か月かかるけど」


私の頭をなでながらトーさんはリオーナさんに伝えた。


「そうですね。幼子をワイバーンにってお考えが無くてよかったです。

おかえりお待ちしてますね。カナメちゃんもウハハちゃんも行ってらっしゃい」


「良かったよーーお別れかと思って固まっちゃった。僕も帰りを待ってるね。旅の途中もクロトさんから学べる事は、いっぱい学んで成長して帰ってきてね。皆さんの旅の安全を祈っています。」


「ナギ君もまた戻ってきたら魔法教えてください!!お土産買ってくるね!皆さんも行ってきます!!」


ギルドで大きく手を振ってお別れをした。腹黒はいなかったけど、窓からそっと見送ってくれていたと、トーさんに後から聞いた。腹黒はトーさんに合わせる顔がないらしく、今は粛々と仕事をこなしているらしい。猛省するがよい。


 早く片付いて今日出発できるのは、すべてのものをトーさんがスキルで収納してしまったこと。アイテムボックス持ちなのか聞くと違うという。

トーさんの固有スキルの闇沼で闇の中に物が収納できるという。

おぉ!!空間系スキル便利。

私のアイテムBOXもすごいもんね!!

闇沼は時間は止まらないらしくそれゆえアイテムバックと(時間経過無し)併用していつも使用しているらしい。今回は私が食材担当で片付けた。


 まあ、トーさんはスキルのおかげで死ぬほど指名依頼が来て大変だったらしいんだけどね。今は冒険者はお休みして療養中になっている。前回みたいな突発的な依頼は知り合いがどうしてもと言う時だけらしいので良かった。


取り合えず街から街への移動馬車に乗って出発!!!


行ってくるよ!!コルドナの街!!


私もトーさんも、冒険者装備で荷物は軽い荷物。ウハハは、馬車に居る間はいつものヘルメットになってもらってる。


馬車はちゃんと椅子もあるし。乗り心地…あれ振動は…?思ったより無い。隣の町まで馬車で3時間位。全然平気だなこれだと。でも道は凸凹してるしなぜ?っとはてなマークが飛んでいると、トーさんがどうした?と聞いてくれた。


「道がガタガタなのに、馬車が揺れない」


私が真剣な顔でトーさんに言ってみた。その声が思ったより大きかったのか周りからクスクスと微笑ましそうに見られてしまった。恥ずかしい。でも私は見た目5歳児大丈夫


「馬車には前に召喚された聖者様から技術も学んで、魔道具も使われているから、乗り心地はかなり良いものになってると思うよ。」


「異世界の技術に、魔道具……凄いねーーー。」


私の反応にまた周りからクスクスと声が聞こえてくる。私は5歳児笑われても良いのだ。


この世界には、知らない事がいっぱいだから、いっぱいいろんな事を学べる旅が、ホントに楽しみ。

トーさんと、ウハハとー、ウハハメットの防御結界付きの私。


ここからが私の『安全第一な異世界冒険』の始まりだ!!



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