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安全第一異世界生活  作者: 笑田
転移と出会いとコルドナ街
23/217

23 だって 普通って 言ったじゃないか!!

我が家に戻り、初の街外クエストを経て考える。


防御はヘルメットに変身してくれた【ウハハメット】を必ず装着!!

ウハハメット装着時は防御力が爆上がりし、

結界も張ってくれるし、ひとまず防御は置いておこう。


次は攻撃力だが、まず前提として、

私は5歳児の身体。

力がない

体力がない

早さもない

あるのは魔力だけ。


魔法も初級は攻撃には向かないから、中級をもう少し習わなくちゃ…

今使える魔法を整理してみよう。

【初級魔法】

火(着火・小さな火の玉を飛ばす)

水(水球をだす・水球を飛ばす)

土(礫を出す・礫を飛ばす・土を軽く耕せる)

風(そよ風を起こす・髪を乾かす)

光(光の玉・治癒(軽い怪我が治るくらい))

闇(目隠し・闇壁・闇撃)


【中級魔法】

火(未取得)

水(ウォーターカッター)

土(土壁生成・落とし穴・土礫を高速で飛ばす・礫を複数出現させる・土人形を動かす)

風(突風を起こす・周りの音を拾う・かまいたち)

光(未取得)

闇(未取得)


想像しやすいもの、日本で映画やアニメ、ゲーム画面で見たものは、比較的習得しやすい…火魔法は火事になりそうだから後回しなんだけど。

土魔法の土人形は、お庭が出来て嬉しくて遊んで覚えたからかなぁ。


魔法も錬金と一緒で、イメージが大事なんじゃないかな…

私は目の前の姿見に、

人差し指の先に水球をイメージして

銃を撃つみたいな仕草をしてみる。

あはは、こんな簡単に出来るわけ無いよね~~

バキュン!とな。

パーーーーーン!!

大きな音が響き、

鏡を見ると小さな穴が…そこからゆっくりひび割れが広がり、

ガッシャーン!!!!

パラパラパラ…

私はその光景に絶句して叫んだ!!!!!!!

「噓ぉぉおーーー!!!」


バタバタバタ!!!!バターーーン!!!

扉が勢いよく開き、

「カナメ!!!」

と叫びながら大慌てしたトーさんが来て…辺りを見回した。部屋の様子から、

襲撃等ではないと分かったのか、ホッとしたようにこちらを見て優しい声音で声を掛けてくれた。


「カナメ?怪我は無いか?」


目の前は鏡の破片でいっぱいで、

その前で私は茫然としている

「カッ…カ…ガ……ミィーーーー」


「ん?」


「鏡!!!せっかくの鏡が!!!高かったのに!!!」


「あぁ…まぁ、また買ってやるから、気にするな」


トーさんはにこりと笑って事もなげに言うが、

この世界の鏡は高い!!!!この鏡だって金貨20枚もしたのに!!!!

散らばった鏡の破片…


破片…破片……破片………


集めたら素材になる?


「トーさん、ちょっとこっちに来て」


「ん?何をするんだ?」


私の後ろ側を指さし、トーさんに移動してもらった。

そして、風魔法で散らかっている破片を集めて、鏡を固定していた枠の前に小山にする。


イメージ。


イメージ。


イメージ。


きっと錬金や魔法と一緒で、クラフトもイメージが大事。

日本の、あの玄関にあった、暖かい木枠の、あの鏡。


『生成』


私の前にあった鏡の破片と木枠が光に包まれ、キラキラキラキラと光る。光が終息すると、日本の玄関に有った鏡と同じものがそこにあった。


あ!!クラフト出来た!!!良かった~~。

初めてのクラフトがうまくいって大喜びでトーさんに振り返った。


「トーさん見て見て!!!出来た!!作り直せたよ!!」


トーさんは目を見開いて、固まっていた。

あれ?

トーさんは両手を顔に当て、天を仰いだ…

呆れてる?困ってる??どうしたの???


「クラフトは物を作る固有スキルなんだ」


「うん」


「あんなに砕け散った素材を鏡にするには鏡を錬金で素材に戻して、鏡を作ってから、鏡と木枠を生成で一つにする」


「うん」


「カナメのクラフトは…錬金とクラフトが合体している…」


「……」


「カナメのクラフトは普通ではない。解るか?」


「ユルリリィ様は、クラフトで魔法も作り出せるって…」


「カナメ…それはクラフトと言ってるだけの、違うスキルだ」


「普通では…ない?」


トーさんは真剣な眼差しで私を見て大きく頷いた。


私は項垂れた…

まぁ、そうだよね…作るって言っても、

【素材があって作る】と

【素材となりえる物質があって作る】は多いに違う…魔法に至っては素材もない…いや素材は魔力か?

まてよ、この状況は私の魔力量が力押ししているのかも…

いや出来ることが多いのは大変喜ばしいのだけど…

ユルリリィ様…

お婆は普通が良いんじゃよーーーーーー

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― 新着の感想 ―
クラフトと言う名の創造魔法的な?(ㆁωㆁ*)
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