10話 一ヶ月の現状そしてノービスの日常
お気に入りにいれてくれてありがとうございます!
とりあえず基礎はみっちりとしこんだ。
あとは、一週間でほっとけば勝手にあげてくるだろう。
こちらの問題はなんとかなるだろう。
「現在の首都プロローグか。」
そして、ドクロさんたちが修行をしている間、
ここ一ヶ月で大きく様変わりしていた。
最初は自分勝手に暴れるやつらがいたが、300名を越える大型ギルドである「ファブニール」が制圧。
その後、現地の人間と和平を結び、落ち着いた形を取り戻している。
元々平穏なゲームの日々をという目的で作られた「ファブニール」の為、今後はよほどのことがない限り、問題ないだろう。
元々が一般人のノービスの人たちは、現地の人から教わり、現地で仕事をもらったり、
独自で仕事をみつけたりしている
わざわざ冒険をして生計を立てようと思ってるやつは本当にごく少数だろう。
日本に住んでる場合、わざわざ北海道に行き、熊を殺しにいったあと、皮をはいで売る生活と、単純に都内で近場でパン屋の住み込みをはじめるのでは、普通であれば、パン屋の住み込みをはじめるのが常識である。
また、隣町であるこちら「カナン」にも、わざわざうちにきて自治を認めるようにお願いに来た。
もちろん、暴れるやつも減るしこちらとしても、別に「ルシアン」はあくまで拠点にしているのみで、自治権を主張しているわけではないため、二つ返事でOKした。
ただ、何か問題等があった場合、手伝ってほしいとの打診をもらっているが、自治権はいらないだけで、自由を放棄するつもりはなかった。
ただ、その後さらに土下座で頼み込んできたので、さすがにその部分については、気分次第と返事を出してある。
どうやら、「ファブニール」側でも厳しい場合もあるようだ。
人数が多いため、数でなんとか今は補っている「ファブニール」。
「ファブニール」は大型ギルドではあるが、対人には特化していない為、PKに関しては、あまり、大きな顔で注意出来ない部分があるため、「ルシアン」を頼りたいという気持ちがヒシヒシと感じた。
「まっ1ヶ月でよく安定したよな。」
プラプラと1週間は暇になってしまうため、「カナン」を探索がてら、
冒険者組合に向かっていた。
「しかし・・・誰一人・・・まだ戻ってこないな。」
そう、なにより一番の問題は「ルシアン」のメンバーがまだ誰も戻ってきていないのである。
たしかに、現在、ゲームで使っていたポータルはすべて動かない・・・というかそういったポータル装置ははじめからなかったかのようになっている。
そうなると、「セカンド」はあくまでバーチャル。今いる「セカンド」は現実となにかしらの意図があるように感じた。
そして気になるのが、自分が1ヶ月前にログインしたのが「首都プロローグ」であることから、1ヶ月前にログインした先に飛ばされているのが、妥当じゃないだろうか。
ほとんどの「ルシアン」のメンバーは1ヶ月前は、別行動をしており、狩り、イベント、露天など世界各地に飛び回っている。
最悪、この星の裏側にいる可能性だってある。
ゲームであれば、ポータルですぐ戻ってこれるだろうが、最悪、徒歩であれば、半年以上かかってしまうのでは無いだろうか。
「気長に・・・気長にまつか。現実世界にかえれる方法もわからないしな。」
政府公認のゲームで、こういうことがおきた。
これはたぶん・・・元々予定していたことなのではないだろうか・・・とおもう。
真偽はわからないが、メンバーが戻ったら色々話を聞けるはずだから、それから判断すればいいだろう。
「ドクロちゃん!食べていきなよ!!」
声をかけられる。
「おおおおおっ~、おばちゃん!それなに!串焼き?!昨日までなかったよね!?」
ふふふと笑いながら、
「これね?これ、おたくのマグマちゃんがとってきたのよぉ~。」
「ほぉ~。」
「本当、いい子だねぇ・・・ドクロちゃん本当いいお嫁さんもったわね!」
ざわっと寒気がする。嫁!?
「嫁じゃねーし!!!弟子だし!!!」
「あははは、何いってるのよ。まあいいから一つおまけするから。買ってきなよ。」
「わ~ったよ。いくら?」
「1本50ギルだよ。」
「んじゃ、2本くれ。100ギルな。」
「まいど!ほれ約束どおり1本つけとくよ。」
「さんきゅー。」
普通の木の串に3つずつ焼き鳥の桃肉がささっている。
まだ、湯気がたっており、柚子胡椒だろうか柑橘系のにおいがたまらない。
「はふっはふっ・・・うっっめ!」
予想以上に食欲を活性化させられたせいか、一気にすべて平らげてしまう。
「ふう・・・やべえうまかった・・・また後で3本食おう。」
そうこうしているうちに冒険者組合の前に到着した。
「なんか面白いのないかなぁ~。」
依頼書が乱雑にはってあるボードをじっと見つめる。
・下着泥棒を捕まえて欲しい。
干すと気づいたら下着を盗まれて困っています。
特にお気に入りのフリルのついたパンツを盗まれたのがくやしい。
下着泥棒を捕まえてひっぱたいてやりたい。
報酬:50000ギル
・すらりん。生態調査隊の護衛
「カナン」の東にある、カナンの森ですらりん。が大量発生し、
その中にピンク色のすらりん。がいるらしいとの報告。
しかも、大きさは普通のすらりん。の10倍以上。
生態調査にいくさいの護衛。
報酬:10000ギル(2日間)
・孤児院の子守(冒険者組合推奨)
シスターからの依頼。
孤児院の子守を住み込みで手伝って欲しい。
報酬:2000ギル(5日間)
特別ランク1UP
・ユニークモンスター討伐
カナンの西側にユニークモンスター「デビルキラー(亜種)」が目撃されている。
討伐してほしい。
報酬:10000000ギル
いまあるのはこれだけだ。
個人的にピンクのすらりん。が気になるが、ちょっと暇つぶしをしたいぐらいのため、下着泥棒でも捕まえとくか。
ピリっと下着泥棒を捕まえて欲しい。をやぶり受付に行く。
「すいません~。これ受付お願いしま~す。」
「はいはいはい~!!・・・あらノービスさんね。なにかな?」
パタパタと走ってきた。
ポリゴン以外ではじめてみたが、金髪で少し巻き毛ぎみ、なによりねこっけのある青い目、まさかの美少女である。
「これこれ。これやるわ。」
まあしかし、ドクロさんである。
「ん?ああ~討伐系じゃなきゃ大丈夫か。」
討伐系って今デビルキラーしかないからな。ノービスだと普通にとめられそうだし。
「こっこれを・・・やるの!?」
「・・・?そうだけどまずい?」
「まっまずくないけど・・・うっうん・・・がんばって・・・」
ポンっとはんこを押してくれた。
「そこ、出たら左にまっすぐ!!パン屋があるからそこを左にいくとあるから!」
わかった!と返事の変わりに手を振った。
ええっと・・・ここか。
下着を盗まれるからアパートみたいなとこだと思ったが、アパートではなく、それなりに立派な家だった。
これはもしかすると貴族か・・・。
ゲームの中ではほとんどの貴族が傲慢で、基本的に喧嘩を売ってくる仕様になっている。
とりあえず、蝶番をノックした。
カーン・・・、カーン・・・!!
「ごめんください~。」
一呼吸ほど置いた後、
「は~い☆」
乙女チックなのぶとい声が聞こえてきた。
・・・。
いや、間違いではなく乙女チックなのぶとい声である。
「がちゃ!あらあら!かわいいノービスさんね!」
なんか口で擬音語いってるゴリラが出てきた。
新しいモンスターか!?
臨戦態勢をとる。
「うふふ☆いい殺気☆これならちゃんと怪盗ちゃんを捕まえてくれそうね。ウィンクパチリンコ☆」
なにかハートみたいなのが飛んでくる!
やばい!これは死ぬ!即死攻撃?!
避けれなかった。死ななかったが・・・完全なる敗北である。
こっこれが、受付のいいよどんでいた意味・・・しまったちゃんと聞いとけばよかった。
「ささっ☆なかに入った入った☆グングン」
いつのまに!ドクロさんの後ろに回りこみいつのまにかグングンいいながら家に入れられてしまった。




