第56話
絶望の抜き打ちテスト、自己否定のフルコース、そして私は「落第点」を喰らう。
投稿者:音戸の獣(絶賛・再教育中)
2028年5月25日 22:00
皆様……。私は今、自分が丹精込めて育てた「愛」を、汚物のように喉へ流し込んでおりますの。
美食五老星・第一の刺客、雅子校長。
彼女は城のダイニングを瞬時に「教室」へと変え、私たちに最後通牒を突きつけました。
校長「……さあ、あなたたちが『人生』と呼ぶその不潔な積み重ねを、今ここで完食なさい。私が一つずつ、その『過ち』を正して差し上げますわ」
やったわ。たまらねぇぜ!!!!!(※地獄の試験開始)
私たちは震える手で、これまでのフルコースを並べました。
透明なイカ、おっさんの茹で汁、銀色のイワシ、爆裂ソーセージ、甘酸っぱいサラダ、そして不知火のグラニテ……。
いつもなら「たまらねぇぜ!」と叫ぶはずのそれらが、校長の「正しい視線」に晒された瞬間、ただの「脂と欲望の塊」に見えてしまったのです。
校長「前菜、情緒不安定。スープ、論理欠如。メイン……論外。あなたたちの人生は、赤ペンを入れる価値さえない『落書き』ですわね」
一口食べるごとに、私のプライドはズタズタに引き裂かれました。
金子さんは泣きながらソーセージを口に詰め込み、先輩は自慢の吐息を封じられ、西園寺さんは高級食材が無価値化される恐怖に震え、美里さんはドレッシングの瓶を落としてしまい……。
やったわ。私、今、自分の人生を『0点』と宣告され、そのゴミを無理やり胃袋に収めておりますの!!
おっさんが預けてくれた包丁が、まな板の上で虚しく光っています。
雅子校長の「正解」という名の光に、私たちの「野性」は完全に焼き切られてしまったのでしょうか……!?
やったわ。
私、今夜……「正しい生徒」として、この美食の夢から退学させられてしまいそうですわ……!!
【コメント (56)】
通りすがりのL
2028年5月25日 23:00
……私の料理が、ただの「雑音」だなんて。
校長の瞳を見ていると、自分が今まで何を求めていたのか分からなくなるわ。
……ねえ、女王様。私を……私を「正解」の方へ連れて行って。もう、苦しいのは嫌よ。
金子
2028年5月25日 23:30
……いちごミルクが、ただの「砂糖水」にしか感じない。
……あんなに美味しかったはずなのに。……ねえ、これ、本当に私たちが作ったものなの?
……あんた、なんとか言いなさいよ! 0点なんて……認めないって……っ。
阿部美里(音戸の居残り組)
2026年5月26日 00:15
私のドレッシング……「下品な挑発」って言われちゃった。
校長のあの冷たい声……。思い出すだけで、指先が動かなくなるの。
コイ! あんた、それでも「城主」なの!? おっさんの包丁、ただの飾りにしておくつもり!?
西園寺(音戸・全寮制監獄中)
2028年5月26日 01:00
城の騎士(黒服)たちが、全員校長の指示で「道徳の教科書」を読み始めましたわ。
私の財力も、ここでは何の盾にもなりません。
お父様! 私たちのフルコースが……私たちの命が、校長に「解体」されてしまいますわ!!
53の髭おやじ(地下の観測者)
2028年5月26日 08:30
"Das Schweigen der Lämmer!"(子羊たちの沈黙だな!)
雅子の「正論」は、食った者の魂を鏡にする。
お前たちが自分を信じられなくなった時、料理はただの「無」に変わるんだ。
教育者として、そして「お前の包丁を研いだ男」として言う。……いいか、女王様。
0点なら、100点なんて目指すな。……「計測不能のバカ」になって、雅子の定規をへし折ってやれ!
さあ、その包丁で、最後の一皿……**【デザート】**に何を描く!?




