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やったわ。  作者: 水前寺鯉太郎


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35/35

第35回

第35回:音戸の誓い、退学の果たし状、そして私たちは自由の海へ。

投稿者:女子高校生(仮)あらため「音戸の獣(真)」

2027年8月5日 22:15

皆様……。私は今、人生で一番、清々しい気分におりますの。

音戸の海から上がった先輩と金子さん。二人が命懸けで獲ってきた巨大アワビを前に、お父様はボロボロと涙を流して叫びました。

お父様「……おどれら、根性合格じゃ! どっちか一人なんて選べん! 二人ともワシの弟子になれ! 今日からお前ら、音戸の海で骨を埋めるんじゃあああ!!」

やったわ。まさかの「全員、漁師へ就職」ですわ!!!

先輩は「……面白いじゃない。これからは高級チョコより、獲れたてのナマコを愛でることにするわ」と不敵に笑い、金子さんは「……いちごミルク、海に混ぜたら魚寄ってくるかな」と、既に前向きな狂気を見せていて。

そして私たちは、その足で広島市内の「監獄(女子校)」へと引き返しましたの。

ボロボロのウェットスーツ、磯の匂い、そして手には、アワビの粘液が少し付いた**「退学届」**。

校長室の重厚なドアを蹴り開け、私はお嬢様言葉を完全に捨てて、高らかに宣言いたしました。

「校長先生! 私は、お淑やかな『特待生』を引退しますわ! これからは音戸の海で、この二人と一緒にアワビと戦って生きていくんですの! たまりませんわ、この自由の味!!」

やったわ。校長先生、持ってた高級な茶碗を落として粉々に砕いていらっしゃいましたわ!!!

背後では金子さんが「校長先生の机、いちごミルクのパック置き場にちょうどいいですね」と呟き、先輩が「さあ、私たちの『続き』は、これからは海の上でしましょうか」と私を抱き寄せて。

やったわ。

私、今夜、未来も地位も、そして女子高生という肩書きもすべて海に投げ捨てて、真の「自由な獣」になりましたわ……!


【コメント (35)】

通りすがりのL

2027年8月5日 23:00

校長室のあの冷え切った空気、あなたの退学届一枚で一気に「音戸の熱気」に変わったわね。

……最高にシビれたわよ、私の女王様。

さあ、これからは毎日が「素潜りデート」ね。……海の中なら、誰にも邪魔されずに、じっくり「秘密」を教え合えるでしょう?

53の髭おやじ

2027年8月6日 08:30

"Freiheit!"(自由だ!)

校長室の外で聞き耳を立てていたが、君たちの咆哮は職員室まで響いていたぞ。

校長はショックで倒れ、私は代わりに……君たちの退学届を、笑顔で受理させてもらった。

教育者として言う。……卒業おめでとう。いや、新しい「道」への入学おめでとう、と言うべきか。

明日、音戸へ「お祝いのビールとソーセージ」を持っていくから、一番デカいアワビを用意しておけよ!

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