第33回
第33回:女王の凱旋、デパ地下の略奪、そして音戸の雷鳴。
投稿者:女王(仮)
2027年7月25日 21:00
皆様……私、今度こそ本当に「死」を覚悟いたしましたわ。
今日は、新居の冷蔵庫を満たすための「女王の行進」。
先輩と金子さんを従え、広島市内のデパ地下へと繰り出しましたの。
「あら、この1パック5000円の生ウニ、30個いただくわ」「この松阪牛のシャトーブリアン、全部包んでくださる?」
やったわ。富の力で、デパ地下が私の私有地になったような気分ですわ!!!
先輩が優雅に決済し、金子さんが両手に高級食材の袋をぶら下げる。
その光景に酔いしれ、私は「たまらねぇぜ!」と心の中で叫びながら、フォアグラのパテを手に取ったその時です。
「……おい、コイ(恋)! おどりゃあ、何しょるんなら!!」
……。
………………。
背後から響いた、潮風と魚の匂いが混ざったような、野太い声。
振り返ると、そこには長靴にねじり鉢巻き……音戸の海で魚を追っているはずの、私の「本当の両親」が立っておりましたの。
やったわ。終わりましたわ。私の女王人生、30分で打ち切りですわ!!!
父「お前、その格好は何な! 誰をこき使いよるんなら!」
母「あんた、音戸の恥晒しちゃあいけんよ! さっさとその高い肉を返しんさい!」
あぁー、もう、めちゃくちゃですの!
先輩は「……あら、こちらが『獣』さんの創造主?」と興味津々だし、金子さんは「お、お父様、お母様、私がいつもいちごミルクを……」と変な挨拶を始めるし。
やったわ。
私、今、高級デパ地下のど真ん中で、両親に引きずられて音戸に連れ戻されそうになっておりますわ!!
【コメント (33)】
通りすがりのL
2027年7月25日 22:30
「創造主」たち、とってもパワフルで素敵だったわよ。
お父様、私の顔を見て「お前、娘を誘拐したんじゃなかろうな!」って、すごい迫力で詰め寄ってきたわ(笑)
でも大丈夫。あの後、私が最高級の焼酎をプレゼントしたら、すっかり「義理の娘」扱いしてくれたから。
53の髭おやじ
2027年7月26日 08:30
"Das Familientreffen!"(家族の再会だな!)
お好み焼き屋の次は、デパ地下で漁師と対決か。
君の両親が「娘の食費で破産する奴がいると聞いて、様子を見に来た」と言っていたが、まさか本当だったとはな。
金子、お父様に「いちごミルクは体にいいですよ」と勧めて、海へ放り投げられそうになっていたぞ。
教育者として言う。……親孝行は「食費」を削ることから始めなさい。




