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Atlantis World Re:Diverーバグから始めるVRMMOー  作者: 双葉鳴
【ミルモの章】8/4【火】WBO、EPO_配信5日目

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297/320

297話 EPO配信!_弓術マスター④

 私たちは順序よく弓術を7まで覚えてイノシシ戦に突入する。

 耐久は50と今までに比べて大苦戦!

 ……するはずもなく。


「取ったどー! 解体成功!」

「こっちも威圧獲得!」


 お姉ちゃんとリノちゃんが無双して終了した。

 すでに数匹倒した時点で弓術8は解放しており、そのバフのおかげもあったかもしれない。



<弓術8:フラッシュ>

  Wフラッシュ  Hフラッシュ

命中  +5      +10

威力  +10     +5

範囲  +2      ーー

ヒット ーー      +2

効果  単体      単体



 お姉ちゃんは迷わずWフラッシュを選択。

 それにより命中105、威力10、範囲+3、ヒット3の聖剣ホーミングを手に入れた。

 これじゃあワンキルできないと最初は悩んでいたが、そもそもワンキルすること自体が不可能であるボスだと判明。


 なんとイノシシは一度に大量にダメージを与えると耐久の半分以降は無効化するという特性があり、二発必要な害獣として設計されていた。


 そういうわけで今まで一発で仕留めてきた私たちは大きく肩透かしをくらい、二人で協力して順番に討伐していったわけだ。

 ファーストアタックとラストアタックを譲り合っただけで終わる勝負。

 ん〜非常に楽ちんですね。


 特にトラバサミはエリア内に何個おいても構わないという設計の穴をついた仕様によってリノちゃんはリスポーンキルするが如く、出現場所に何個も設置。


 ダメージを受けた後、一定時間無敵が発生する仕組みによって連鎖爆発は起こせなかったのを悔やんでいるところに普通よりよく当たる着弾から範囲+3、ヒット+3に強化されたホーミングが飛んできて見事撃墜。


 リスナーからグロ画像が送られてきたみたいな反応をよくされたものだ。

 弓術で活躍することはないと断じられていた剣聖がまさかの活躍に驚きを禁じ得ないと言ったところ。


 私たちは急ぐようにクマエリアへと到達する。

 時間は負ければ負けるほどにいいからね。


 このペースだと今日中に罠術もマスターできそうだ。


『恐ろしいほどの速さでしたわね』

「わたくし、収穫+2でお手伝いしかしてませんわよ?」

「弓術が効かない場合の保険として『G城壁』でも手伝ってたでしょ?」

「そうですわね。でも弓術無効の意味合いが威力10までのダメージカットとは思わないじゃない」

「あれは盲点だったね」

「多分、上位害獣の武器無効も同様の効果説明がつくはずですわ」

「最高威力までのカット?」

「リノさんには説明していませんが、おそらく」


 葉ちゃんからのアドバイスにより、私たちはその日様々な知見を得た。

 イノシシは弓術を弾く傾向にある。

 それをプレイヤーは弓術無効と捉えていたわけだけど、ただのダメージカットだと判明。


 お姉ちゃんの初撃は弾かれたが、二発目、三発目は普通に当たった。威力は大きく減る物の、大ダメージを無効化する猪の半分の耐久以内にうまいこと入り込んでダメージ蓄積を狙えたのは大きい。ラストアタックを取る時もあったけど、特にファーストアタックを取りやすいのだ。

 

 そしてお姉ちゃんは『解体師』としての大きな一歩も踏む。

 イノシシのお肉をゲットしたことだ。

 その場でお肉を解体し、素早くアイテムストレージに放り込んでた。


「こういうのは雑菌が湧きやすいからね。クマ戦終わったらご飯にしよ」

「いいねー」

「塩胡椒でステーキですか?」

「臭みを抜きたいから香味野菜と香辛料もいくつか。お味噌も醤油も欲しいねー」

「今の時代にあるかな?」

「無難に販売した方がよろしいのではなくて? 今なら商人にジョブ付け替えもできますわ。フリマで買付する方も多いと思います」


 葉ちゃんとしては販売してしまった方が肉を腐らせなくていいだろうと判断。

 解体師をセットしてるんなら、多かれ少なかれ今後も入手可能という考えだが。

 お姉ちゃんという存在をわかってないね。

 自分が初めて入手したものを他人に委ねたくない乙女心っていうものをさ。


「せっかく自力で入手したのに、売っちゃうの?」

「お姉ちゃん、気持ちはわかるけど害獣討伐に納品してみたら?」

「ハヤテ、なにか気付いたの?」

「前回リノちゃんがバッファローの枝肉を納品したじゃない?」

「そうだね」

「もしかしたら各種害獣の納品で何かご褒美もらえるかもだよ? 調理人だったらレシピとか」

「その可能性もあるね。今は串焼きしか思いつかないや」


 料理人は自分の知識によるところが多い。

 特にお姉ちゃんみたいな駆け出しほど、既定レシピに囚われ過ぎてしまう傾向にある。


 ところが知っていたとしても、欲しい素材が今の時代にないというジレンマで脳を焼き焦がされるので、まぁどっちもどっちだったりする。

 それは今後のステージで解決できれば良いな、なんて。


「私は断然熊鍋かな。単体で食べるには生臭すぎるからさ。煮込んで臭みを飛ばしたいんだよね」


 それに対して私には脳内に蘊蓄が込められている。

 WBOでジビエに関する情報が出てから、個人的に調べているのもあったからだ。

 臭み消しには鍋、だなんて蘊蓄も溜まってきている。


 熟成肉という手段もあるけど、あれは実行してすぐ食べれるものじゃないからね。

 それこそ数ヶ月、数年寝かせるのもザラだ。

 誰が言ったか、肉は腐る一歩手前がうまいとかなんとか。


「ワイルドな味わいになりそうですわね」

「イノシシ肉はジビエで食べられる物だからね。寝かせて臭みを消すのが特徴敵だよ。鹿肉なんかもそうじゃない?」

「そういえばWBOでもジビエに関するレシピの情報あったね」

「そっちで覚えてからのほうが安心かな?」

「じゃあ、覚えてね」

「それを可能にするのは今の所、定期ログインか課金アイテムぐらいなんだよね。あれ、1個マスターするのに10時間とかかかるから」

「配信中には覚えらんないのか」


 そうなんだよね。

 山越の街はモンスターの強さもさることながら、多分結構後に赴く場所じゃないかと想定する。

 なので代替え案。


「そこでお父さんに交渉してね、お小遣いの値上げ交渉をしてもらってるの」

「あ、さっきのってもしかして?」

「あと1万円のお布施で+300円。今はEPOに1980円。そこに一回おねだり成功で300円もらえることになったから、この追加おねだりが成功すれば月に二種類早くマスターすることができるんだ」

「月一なんだ?」

「流石に今マスターしたいからって全てのレシピマスターするだけ課金させてくださいは通らないかなって」


 もし自分が親の立場だったら払うか迷う状況だ。

 両親には生態アンドロイドの件で結構負担をかけてしまっているし、これ以上のおねだりは流石に悪い。

 なので300円づつ刻んでいるのだ。


「それはそうですわよ」

「それに普通に自分で作って覚えたいしね。マスターするのには必要だけど、自分の気持ち的には時間がいくらでも欲しいって感じ」

「WBOは並行時間ゲームですものね」

「そこなんだよねーずっとログインできたらいいんだけど」

「それはあたしが心配するからやめてね?」

「はーい」


 ということになった。

 お肉の扱いは未来の自分に任せる。

 なんにせよ、クマ戦を終わらせてから考えよう。


『なんだかあっという間でしたわね。ここでレベル9をマスターしてもう一周でしょうか?』


 紅ちゃんが、素っ頓狂な発言をする。


「何言ってるの、紅ちゃん。クマ終わったらバッファローだよ。クマで終わりじゃないよ」


『え?』


:は?

:『???』なしで突破するつもりかよ

:猪や熊とは全く異なるタフネスだぞ

:生まれ持ってのパワーファイターに挑むつもりか?


「流石にこのままじゃ終われないよ。そうでしょ、リノっち」

「もちろん、このまま弓術もマスターするよ。協力してね、ハヤちゃん」

「もちろん」

「葉ちゃんも、もしもの時のために『G城壁』よろしくね」

「仕方ありませんわね」

 

 今まで悩んでいたのは、解体師でゲットしてしまった肉の扱いについて。

 紅ちゃんはこのままクマに行くのは想定内として、しかし一度クリアして武器レベルを維持。

 二周目にマスターしてから罠術に挑むと思っていたようだ。


 以前なら時間の都合上そうしていたけど、今は時間が余っている傾向。それに『剣聖』『剣豪』という武器を持ってしまった。

 油断はしてる。慢心もある。

 けど冷静に状況を見守る私と葉ちゃんもいる。


『わかりました。誰か、フリマを開示してください。私も薬師で参加いたします』

「すぐに商人に付け替えますわ」

「なら私も商人に」


:ダブルフリマ開始!

:いや、そんなところで競わんでも


「ハヤテさん、あなたはすっこんでてくださいまし」

「私は薬師でもあるんだよ。薬の取り扱いが葉ちゃんにわかるの?」

「ぐぬぬ!」


『葉さん、そんなことで揉めずとも。いつもの可愛い葉さんに戻ってくださいな』


「姉様! わたくし、この方にだけは負けられないのです」


『まぁ、そうなのですか?』


「なぜかライバル視されてて困っちゃう。『???』ゲットー」

「あ、少し目を離してる隙に!」

「ありがたく使わせてもらうねー! 薬品アイテムは薬師じゃないと持ち込めないからね。葉ちゃんは紅ちゃんがいるから薬師を取らなかったけど、それが仇になったね」


『そうなのですよねぇ。葉さんはあの時私がいたからそのことに気がつけなかったみたいで』


「そうだったのですか? 先に教えてくだされば」


:そうなんだよな

:薬師もある意味重要なポジション占めてるんよ

:上位害獣討伐の礎は薬師だった?

:薬師はいてもいなくてもいい

:いたら楽ではあるけど

:基本的に動き止めるのは訳し優れてるよ

:あと調理師

:農家もな

:ジョブは本当に必須なんよ

:称号ジョブに目を取られがちだけどな


『それでは先にクマエリアを頑張ってきてくださいまし』


「皆様、姉様に恥ずかしい姿を見せませぬように!」


 それ、気をつけるのは葉ちゃんだけじゃない?

 私たちは別に恥ずかしい真似晒しても問題ないからね。

 弓術攻撃    命中 威力 射程 効果 範囲   ヒット

1 シュート   70  5  5  1  1    ー 

2 曲射     70 10  8  1  1    ー 

3 ホーミング  必中 10  9  1  1    ー 

4 連射     80 10  5  1  1    3

5 Wレインボー 50 10  3 着弾 十字2マス 1

5 Hレインボー 70 10  5 着弾 横4縦3  2


弓術バフ     命中  威力  射程効果 範囲  ヒット

6 Wスコール   ー  ー   ー 単体 +2   +1

6 Hスコール   ー  ー   ー 単体 +1   +1

7 P精神統一   ー +10  ー 単体  ー   ー

7 S精神統一  +10 ー   ー 単体  ー   ー

8 Wフラッシュ +5 +10  ー 単体 +2   ー

8 Hフラッシュ +10 +5  ー 単体  ー   +2

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