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笑顔の仮面は外れない〜陽光の私と月光の貴方〜  作者: 君影 ルナ


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35/45

35 ショート

ラルside


 イオの助言通りにぐりぐりと眉間の皺を伸ばしてみるが、効果はあるだろうか。指を離してイオの反応を見る。


「だいぶいいんじゃない?」

「そうか。」

「それを維持しなさいよ?」

「……分かった。」


 眉間に皺を寄せずに、皺を寄せずに……


「うん、それだけでも変わるわねー。普段よりほんの少しだけ話しかけやすいかも。」

「そうか。後は何をすれば?」


 私一人では他に何をすればいいか皆目見当もつかないからな。イオの答えを黙って待つ。


「そうねぇ……あ、話し掛けられたら『ああ……』とか『いや……』とか『別に……』とかで話を終わらせないでもう一言は付け加えること!」


 ビシッと人差し指を立ててそう断言するイオ。


「もう一言……?」


 もう一言とは何ぞ。


「そう。一言で話を終わらせないで、話を繋げる努力をするべし。」

「話を繋げる……」

「まあ、今のように『会話する』のを意識しなさいってこと。」

「今のように……」


 ……ああ駄目だ、ぷすぷすと情報過多で頭がショートしているような気がする。人と関わることがこんなにも難しいなど……聞いていない。


「あらあら、大丈夫~? また眉間に皺が寄ってるわよ?」

「うーむ……?」


 会話、会話、会話……


「まあ、最初のうちは婚約者ちゃんとの会話で練習すればいいんじゃない?」

「しかしそれだと本末転倒では……」


 マリーに頼ってもらうための相談だったのに……。


「何事も練習が必要よ。で、練習するにはラルちゃんが話しやすい相手であった方がいいし、話しやすい相手って言うのは婚約者ちゃんだろうし。きっとあの婚約者ちゃんは笑顔で快諾してくれるわよ。」

「そうだろうか……」


 まあ、イオが言うならそうなのかもしれない。言うことを素直に聞いておこう。


「そうよ。それかいっそのこと全て話しちゃえば? 『マリーに頼ってもらえるように人嫌いを直そうと思う。だから練習に付き合って欲しい』って。」


 イオのその発言にカッと顔が熱くなる。


「そそそそんなこと出来るか! マリーのための行動なのに、マリーに言ってしまったら格好つかないだろう!」


 ああ、ぐるぐると頭が回るような気分だ。思考がまとまらない。


「へぇ……ラルちゃん、婚約者ちゃんのこと本当に大切なのね。言動の節々から『大好き~』ってのが伝わるわ。」

「……そうなのか?」

「そうなのかって……あんたねぇ……」


 はぁー、と溜息をつかれた。……一体なんだと言うんだ? 人嫌いの私にはよく分からん。

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