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百合男子による恋愛相談所  作者: かつどん
4/8

「それは本当に友情か?」

ども、かつどんでーす。


この小説全く百合ん百合んしてないなー。


恋愛相談3

Tさん

私はK君の事が好きです、しかし、親友のYさんもK君の事が好きで、私は恋愛を取るか友情を取るかで迷っています、どうすればいいでしょうか。


「ふむ、典型的な三角関係だね、どう思う?副部長」

「いきなり重い展開でかなり困惑しています、我々が助言してもいいのか、という疑問が出てきます」

「確かにこれは今までと違い難しい相談だ」

「今までって、まだ二回しか受けてないですよ、それにその二回とも未解決じゃないですか」

「いや、あれはあれで解決したのだ、あの二人が相思相愛になればいいじゃないか」

「だから解決してないじゃないか!あんたのせいだろ!」

「あの~」

「おっと失敬、その三角関係をどうしたらいいのかだったよな」

「本気で受ける気ですか、部長」

「当たり前だ、受けたからには全力で答える、それがこの部活のモットーだ」

「初めて聞きましたよ」

「では今回も結論からいこう」

「結論からって大丈夫か?」


結論

君は大きな勘違いをしている。


「え?勘違いですか」

「君はそのK君のことが本当に好きなのか?」

「も、もちろんです、だからこうして相談に」

「じゃあ何故告白しないのかな?」

「そ、それはYさんとの友情を壊したくないからです」

「なるほど、なるほど」


部長は二回ほど頷いた。本当に解決できるのか、と心配になる。そして部長はこう言った。


「先ほども言ったが君は一つ大きな勘違いしている!」


今度は大声で言い放った。


「え?だから勘違いって何なんですか?」

「君のそれは本当に友情か?」

「そ、それはどういう…」

「君が本当に好きなのは、君が友達と言っているYさんじゃないのか」

「えっ、え〜〜〜〜‼」

「うぉい!」


うわー、こいつここでも百合道を貫くつもりだ〜。


「わ、私が、山…Yさんを好きだなんて、Yさんもお、女の子ですよ」

「だからいいんだろ…おっと失敬、相手が女の子だからって関係ない、無理して男を好きにならなくてもいい、君の気持ちに従えばいい」

「で、でも、私のK君への気持ちは…」

「君はK君に告白しなかった、それはK君と付き合うよりもYさんと別れる方が嫌だということではないか?」

「そ、それは…」

「………………」


もうどうなっても知らないぞ、部長。


「君のK君への気持ちが恋だと言うのなら、君のYさんへの気持ちはそれ以上の思い、君にとってYさんは恋人以上だと言うことだ」

「私は…私は…Yさんのことが…」

「そうだ、別に女同士だからって関係ない」

「で、でもそんな関係、周りからなんて見られるか…」

「きっと大丈夫だ、最低でも僕ら恋愛相談部は君のYさんへの恋を応援するよ」

「ありがとうございます!そうです、私は勘違いしていました!私はYさんが好きです、この思いに嘘はつきません」

「ああ、どういたしまして、これからはガンガンYさんにアプローチするといい」

「……………」

「分かりました!ではさっそく今日から、では失礼します」


そう言ってTさんは何か吹っ切れたように去っていった。


「……………」

「こうして今日も百合ん百合んにするのであった」

「待て待てーい」

「どうした?演劇の練習か?」

「いやいや、どうしたもこうしたもないよ!何故あんなこと言ったんだ⁉」

「あんなこと?僕はただTさんに本当の気持ちを気付かせただけだ」

「くっ、こいつ、本気で百合カップルを作る気だ」

「当たり前だ、有言実行だ」

「百合カップルを作ってお前に何か利益があるのか?」

「利益?」

「ああ、いくら百合カップルを作ってもお前が関わるわけじゃないだろ」

「そんなこと言ったら、他人の男女カップルを作ることだって一緒だろ、決して自分は関わらない、それに他人の男女恋愛とか誰得‼」

「普通だ!」


うん、彼には何を言っても無駄だな。


「我が百合道にブレはなし」

百合が好きだというのに百合を描けない自分です。

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