「俺が関係しないことだ」
完全に暇つぶしで書きました。
恋愛相談?何それ?
百合と言うものを定義することは出来ない。いや、言ってしまえば女の子同士の恋愛のことだが、この俺、佐藤 亮介にとって百合とは何かと聞かれたら答えることは出来ないだろう。答えるとすれば百合とは我が人生であり、信念であり、正義である。だがそれでいいのか、と自問してしまう。百合を我が人生であり、信念であり、正義であるという言葉だけで片づけてしまっていいのか?いや、百合はそんな言葉では表現できていない。
では、俺にとって百合とは何かと聞かれた場合、一番しっくりとくる答えはこうだ。
「俺が関係しないことだ」
部室のドアの前でそんな独り言を言うが、もちろん聞いている人はいない。独り言というくらいだから聞いている人がいては駄目だ。これは百合にも関係する。百合というくらいだから男が関係しては駄目だ。
ふむ、そんな考え方もあるな。
ドアの前で考え事をしてからドアを開けると、
「「あっ、」」
下着姿の高木が同じく下着姿の菖蒲に押し倒されていた。
「………」
俺は特に何事もなくゆっくりと、自然にドアを閉めた。
「うおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!」
おっと駄目だ、今声を出してはいけない。彼女達の楽園を壊してはいけない。そしてこの百合空間には何人たりとも進入させてはならない、もちろんこの俺もだ。
しかし、何だかんだ言いながらもあの二人はできていたのか。もちろん俺は信じていたさ、かなあきの可能性を!そして今可能性は確信に変わった!そしてやはり百合はいいものだな、俺は関わってはいけない。
………今どうしているのだろう。どんなプレイをしているのだろうか。くっ、見たい、だが俺がその空間にいては駄目だ。それは百合ではなくなる。
しかし、見たい、彼女達の楽園を。
そうだ、気付かれないようにドアの隙間から覗くか。
そして、俺がドアに手をつけると、バタン、とドアが勢いよく開いて、体操着姿の菖蒲が立っていた。奥には体操着を着た高木もいる。
「亮君〜ちょっとお話しがあるのだけど〜」
「分かっている、今日は二人だけの世界にして欲しいのだろ?」
「違うわー!」
「ぐぼぉ…」
腹パンを一つ受けた。
それから俺が回復していく間にこの部室で起こったことを聞かされた。
高木と菖蒲はバレーの方の部活に行く際に今体育館の更衣室が使えなかったからこの恋愛相談部の部室で着替えようとしたらしい。そこで色々としていたらカバンにつまずいて、菖蒲が高木にかぶさるように倒れたらしい。そこで俺がドアを開けてしまい中断せざるを得なくなったという。
「俺はなんてことをしてしまったんだーーーーーー!!!!!」
「話の最後をちょっとたけ変えなかった⁈」
しまった、もし俺がそこでドアを開けていなかったら彼女達はもっとあんなことやこんなことをしていたかもしれなかったのに…
「俺なんて、この世から消え去ればいいのに」
「なんか亮介がかなりのネガティブになった⁉」
「そうだ、俺がいては駄目だ、俺が居なくなれば高木も菖蒲とイチャイチャするだろう…よし、死のう」
「ちょっと待って!なんで亮君が死ぬのよ」
俺が窓を開けようとすると、菖蒲が後ろから腕を首に回してきて、そのまま後ろに投げられた。
「ぐぼぉ!」
こうして俺は意識を失った。
次回はきっと…いや、何でもないです。宣言しない方がいいですね。




