霊力ゼロの清掃員
小説を書いてみようと思い立ったので、AI先生に助けられながら書いてみました。
ほぼほぼ初心者なので、色々とおかしかったりする所は生暖かい目で見ていただけると助かります。
感想や評価をいただければ励みになりますので、よろしくお願いします。
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見直しておかしい部分や説明不足な部分を修正しました。
話の筋は変えていません。
ずっしりと重い。
魔核の袋が、台車の床でずれる音がする。角、大骨、まだ血の乾いていない皮。討伐直後の死骸から剥いだばかりだ。
「おい陸! 手が止まってるぞ! さっさとその台車を押せ!」
「あ、はい! すみません!」
真島陸は取っ手に体重を乗せた。木製の台車が、湿った坑道の床を軋ませて進む。
ここは新宿地下のD級ダンジョン、『新宿地下坑道』。勤め先の『アスモ・クリーン』は、覚醒者が倒した後、モンスター素材を運ぶ下請けだ。
ダンジョンには魔力が満ちており——現場では魔気と呼ぶ。重機も車も使えない。台車は木、車輪は鉄のコロのままである。
——くそっ、重い。
今回の依頼は『銀翼』というC級パーティからだ。
「ボサっとしてないで、リスポーン前にさっさと片付けろよ」
討伐を終えたばかりの『銀翼』のメンバーが、通路の壁にもたれて笑っている。装備品に汚れがほとんど付いていない事からも、攻略は楽勝だったと見える。
「ははっ、見ろよ。あの歳でコロ押してるぜ」
「霊力0の『欠陥男』だろ? 有名だよ」
「一般人でも100はあるのに、0とか。生きてるのが不思議だわ」
陸は取っ手を握り直した。爪が掌に食い込み、昨夜の素振りで割れた皮に食い込む。
——言われなくても分かってる。
18歳の義務測定で出た数字だ。『霊力測定値:0』。一般は100から500。F級の入り口が1000。0では魔法も、身体強化も出ない。
鍛えれば数値は僅かずつ上がる、と聞いていた。仕事のあと、廃材に向かって素振りをした。だが陸の数値は、ずっと0のままだ。
「おい川瀬! ぼさっとすんな、次の袋だ!」
班長の声の先で、入社したての若者がよろめく。川瀬だ。親はおらず、中学生の妹と二人暮らしだと、休憩のときに話してくれた。今日の弁当も、妹が詰めたらしい。
「班長、銀翼って、護衛も自分たちなんですか」
「C級の枠、埋まってたんだとよ。一つ下ならすぐ終わるし、終わってから自分たちで護衛した方が安いって話だ」
陸は視線を戻し、台車を押す。
——押すしかない。
その時、奥の壁が、低く鳴った。
ズズズズズズズズ……ッ!!!
空気が急に重い。魔気が、局所で濃くなる感触がある。天井から砂がパラパラ落ちる。
「な、なんだ!? リスポーンにしては早すぎる……!?」
班長の声が裏返る。
「馬鹿な……! 魔力反応が跳ねてる! D級の数値じゃねえ!」
銀翼の一人が、魔核仕込みの測定器を睨んだ。討伐から、まだ間もない。中間地点は、入口から見てY字に割れている。交差点は少し広い。左前の行き止まりの奥だけが異常だ。
ギャァオオオオオオオオン!!!
闇から出たのは、黒い金属めいた鱗の大蛇——B級『鋼鉄大蛇』だった。D級に、出るはずのないサイズだ。
「ヒッ……!? B級だと!?」
「逃げろ! こいつの鱗は硬すぎて攻撃がまともに通らないぞ!!」
余裕を見せていた銀翼が、一番に入口へ走る。一つ上のランクに、不意打ち。勝算はない。
「荷物捨てて逃げろ!」
班長の叫びで、清掃員がいっせいに散る。
陸も台車を手放した——その瞬間。
「ひっ……た、たすけて……!」
川瀬は交差点の中央付近で転んでいる。妹の話をした口が、今は声だけだ。
頭上で、大蛇の尾が風を切る。
——死ぬ。
考えるより先に、足が動いた。
「あぶないっ!!」
陸は右前の通路から踏み込み、川瀬の肩を掴んで入口側へ突き飛ばす。新人は入口のほうへ転がった。代わりに——
ドガァァァンッ!!!
「がはっ……!?」
尾の衝撃が胴を捉える。身体が、入口から見て正面の壁へ飛ぶ。
ズドンッ……ガガガッ!
岩壁に背中がめり込む。表層が砕け、古ぼけた岩が崩れる。視界が赤く濁り、息が肺の奥で引っかかる。
鋼鉄大蛇が陸のほうを向く。川瀬は、その後ろで視界から外れる。
落ちた岩塊が、入口側を塞いだ。
孤立。陸だけだ。
鋼鉄大蛇が、ゆっくり這い寄る。鱗が魔気をはらみ、鈍く光る。
——まだ、誰も救えてない。
——なにも出来ないまま、ここで終わるのか。
坑道の泥で汚れた右手を伸ばす。指先が、崩落の奥で露出した石板に触れた。壁の修復が及んでいない、古い面だ。
掌の傷から血が伝い、刻印へ染みる。
ズバァァァンッ!!!
金色の光が坑道を塗り潰す。大蛇が、一瞬、首をすくめた。
『ハハハハハ! 泣くな泣くな! 骨は細い……実に不格好な男だが』
頭の中に、破天荒な声が落ちてくる。
『その執念、その泥臭い目つき……悪くない。何千年ぶりか知らんが、いい暇つぶしができそうだ』
「だ……誰だ……!?」
光の芯に、金色の毛並みと紅い眼——猿の姿をした霊体が立つ。
『我が名は斉天大聖・孫悟空。おい小僧、俺様の弟子になる覚悟はあるか』
『む、霊力ゼロだと? だが”気”の才能はあるな。ハハッ、上等だ。気で、魔力を凌駕してみせろ』
陸の喉が動く。答えは、まだ出ない。目の前には大蛇がおり、耳の奥には悟空の笑いがある。
小説って思ってたよりも難しいですね。。。
でも頭の中の出来事が外に飛び出して作品になるのは感動ですが、うまく表現できない悔しさもあります。




