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AI共存時代(全)

近未来。

AIが発達し、自立型アンドロイドが社会に普及していた。

彼らは、指示された設定どおりの役割を果たす。


今回の課題:凝ったコマワリで、AI漫画にみえない漫画を描く。


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挿絵(By みてみん)

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挿絵(By みてみん)

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小説本文


 近未来。

 AIが発達し、自立型アンドロイドが社会に普及していた。


 彼らは、指示された設定どおりの役割を果たす。


「いつもと同じじゃつまらないね」

「あ、良いこと思いついた!」



 小学5年生のマリンはゆっくりと目を開ける。

 すると視界に大好きなお兄ちゃんのタクヤの姿が見える。


「お兄ちゃん!」

 とマリンは抱き着いた。


 マリンに抱き着かれたタクヤは、かわいい妹に抱き着かれてうれしいのか、鼻の下を伸ばしながらも

「もう、5年生にもなってマリンは甘えん坊さんだな」

 とたしなめる。


 だが、その光景はあまりにも違和感があった。

 小学5年生のマリンが、明らかに成人女性なのだ。

 しかも、童顔の成人ではなく、むしろ知的で落ち着いた外見の女性だ。


 その知的で落ち着いた外見の成人女性が

「やだ。おにいちゃん大好きだもん!」

 と高校生ほどのタクヤに抱き着いて離れない。


 タクヤはタクヤで、

「まったく、仕方がないな」

 とまんざらでもなさそうだ。


「あなたたち、はやく来なさい。御飯がさめちゃうでしょ!」

 と怒鳴り声が聞こえる。


 マリンが

「あ、ママだ!」

 と言いながらもさらにタクヤに抱き着く。


「まったく!」

 とあきれたように言う、ママの外見こそ、それこそ小学5年生である。


「いくら、お兄ちゃんっこだからってやりすぎよ!」

 と呆れるママ。


 そしてタクヤに視線を向け、

「あなたもよ!」

 と小言を言う。


 ママが

「ごはんの用意が出来ているから、はやく来なさい!」

 と2人を促す。


 そしてリビングに向かう3人。


 しかしそこで

「あなたたち、何しているの!」

 と怒声が響く。


「お、お母さん。仕事に行ったんじゃなかったの?」

「時間ができたから、様子を見に来たのよ。そしたらこれだわ」

 とお母さんのシズカがあきれたように言う。


 そしてマリンに

「あなたも、本来の業務に戻りなさい。いい、これは絶対命令ですからね」


 するとマリンは、それまでの小学5年生くちょうから一転、落ち着いた成人女性の口調に戻る。

「はい。最優先権限者の命令を受託しました。命令を厳守いたします」

 と、踵を返して部屋を出ていく。


 そしてシズカは、次にタクヤに視線を向ける。

「あなたも! マドカの家庭教師でしょ! ちゃんとマドカの勉強を見なさい!」

 と命令する。


 タクヤも突然、真面目な表情になる。

「はい。マドカお嬢様に勉強を教える業務を開始します」


 シズカは、最後にマドカに顔を向ける。

「おままごとにアンドロイドを使っちゃダメって言ったわよね? どうしてお母さんのいうことを聞けないの!」

「だって、一人で遊んでも面白くないし……」


「ただのままごとなら、お母さんも止めません。あなたがアンドロイドに変な役割ばかりさせるからでしょ!」

「だって、普通のおままごとは飽きたし……」


「まったく……。とにかく、もう変なことしちゃダメよ」

「はーい……」

 マドカは不満そうに返事をする。


 マドカは、扉がお母さんが居なくなったのを確認する。

「次は、先にお母さんの口を封じないと……」


 シズカ

「聞こえてるわよ!」




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