古き契約:モノクロ版(上)
2大魔法勢力同士の戦い。
首領レグナード。
首領クローディス。
彼ら2人の力は絶大だった。
双方、数千の魔法使いを率いる大勢力でありながら、その数千の魔法使いが彼ら1人に太刀打ちできなかった。
結果、部下同士でどちらが優勢になろうとも、首領の一撃で戦況がひっくり返る。
首領同士の一対一の戦い以外、意味をなさない。との結論が出るのは当然だった。
今回の課題:戦闘シーンはモノクロの方が迫力があるのか?
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小説本文
2大魔法勢力同士の戦い。
その片方の首領レグナード。
そしてもう片方の首領クローディス。
彼ら2人の力は絶大だった。
双方、数千の魔法使いを率いる大勢力でありながら、その数千の魔法使いが彼ら1人に太刀打ちできなかった。
結果、部下同士でどちらが優勢になろうとも、首領の一撃で戦況がひっくり返る。
首領同士の一対一の戦い以外、意味をなさない。との結論が出るのは当然だった。
そしてレグナードとクローディスが対峙する。
双方の部下たちは、遠巻きに見守るしかできない。
2人が同時に飛翔し、空中で同時に詠唱に入る。
レグナード
「熱き紅蓮の炎よ--」
クローディス
「氷より冷たき炎--」
詠唱とともに二人の周囲に魔力が集まる。
レグナード
「古き契約にもとづき、その約を果たし」
クローディス
「我に従い、その求めに応じ」
詠唱とともに二人の周囲に、さらに魔力が集まる。
レグナード
「すべてを焼き尽くせ--」
クローディス
「すべてを凍り尽くせ--」
詠唱が完了し魔法が発動する。
レグナード
「ジラント!」
クローディス
「ニーズヘッグ!」
魔力がそれぞれの姿を形作る。
1つの頭、4本の鶏の脚、鳥の胴体、蛇の尾、そして翼をもつジラント。
きらめく蛇の姿を持つニーズヘッグ。
それが、互いの敵に向かって進む。
レグナードとクローディスとの中間地点でジラントとニーズヘッグが、絡みつくように戦う。
周囲には魔力の余波が飛び交う。
魔力の余波だけで、周囲の山々が砕け散る。
大地を破壊しながら戦うジラントとニーズヘッグだが、次第にニーズヘッグが優勢となる。
ニーズヘッグに食いちぎられていくジラント。
レグナードの部下が
「ば、馬鹿な……」
と絶望の声を上げる。
クローディスの部下が
「クローディス様!」
と歓喜の声を上げる。
ニーズヘッグは、完全にジラントを食い散らかし、その食べかすが宙に舞うのみ。
クローディスの勝利が確定したかと思われた瞬間、光の塊が飛来。
光の塊により、ニーズヘッグの身体が上下に引きちぎられる。
光は、そのままクローディスの元に向かう。
光はレグナードの姿となり、レグナードは剣で、クローディスの身体を上下に切り裂く。
レグナードは
「油断しすぎだ」
と吐き捨てる。
しかしそのレグナードの背後で
「お前がな」
と声がする。
レグナードが振り向くと、そこには無傷のクローディスの姿がある。
レグナードが、
「幻影か……」
苦々し気につぶやく。




