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愛があれば大丈夫  作者: Miho
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 石本聡子が起こした事件の顛末はこうだ。黒幕は東野忠。最初は石本聡子を使い要を骨抜きにして、東野不動産を自分の意のままに動かそうとした。しかし要が聡子になびかなかった為、万理を人質にして要に社長の座を退くことを迫り、忠が社長になる計画だった。忠は万理に振られた恨みもあったが、株で失敗して莫大な借金を抱えていて、後が無い状態だった。要が退任しても忠が社長になれるはずが無いと、冷静に判断出来る状態では無かったらしい。

 とにかく忠と実行犯3人が逮捕されて、後は万理の身体が完治するのを待つばかりだった。


 万理が目を覚ましてからも、要は万理の傍を片時も離れなかった。3年前の真実を知り万理は泣いた。要の万理に対する気持ちと、両親が2人の仲を許していた事実を知り、一瞬で要に対する気持ちがよみがえり、アンソニーが認めるしか無いほど2人は愛する気持ちを抑えられなかった。


 6カ月後、万理と要はLAの教会にいた。万理は

純白のドレスに身を包み、最高の笑顔を浮かべている。

 ウィリアムズ家の面々に見守られながら、

アダムと共にバージンロードを歩く。万理の見つめる先にはタキシードを着た要が微笑んでいる。


 “お父様、お母様、2人にはもう会えないけど、私はたくさんの人達の愛に包まれて生きています。この愛があれば大丈夫。でも、天国から私達の事、見守っていてね。”

 万理は要の目を見つめながら微笑んだ。

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