映画『スマホを落としただけなのに 囚われの殺人鬼』感想。
どうもこんばちは、絢郷です。(”こんばちは”とは、“こんばんは”と”こんにちは”に対応した造語です)
今週はちょっと意味怖の更新をお休みしまして、映画の感想をつらつらと書き連ねたいと思います。その映画とはこちら、
『スマホを落としただけなのに 囚われの殺人鬼』
です。以前この短編集で前作の映画の感想を書いたのですが、今回はその続編である映画を、ついこのあいだ映画館で観てきたので(そして面白かったので)勝手ながらここにレビューしたいと思います。
というわけでまずは軽くネタバレしない範囲であらすじを載せておきます。(*前作のネタバレは含まれてますので、知りたくない方はご注意)
◇◆◇
長い黒髪の女性ばかりを狙った、連続殺人事件。事件を追っていた刑事の加賀谷学( 千葉雄大 )が、連続殺人鬼の浦野( 成田凌 )を捕まえて事件は幕を閉じた。
と、誰もが思っていた――。
犯人を捕まえたにも関わらず、同じ殺人現場から次々と発見される若い女性の遺体。捜査が混迷を極める中、加賀谷は最後の手段として、囚われの殺人鬼・浦野への面会を申し込む。
「お前が、殺したのか……?」
刑務所で自由を奪われた浦野は、かつて自分にネット犯罪の全てを教えた謎の人物「M」の存在を明かし、自分ならMに近づくことができると加賀谷にささやく。
仕方なく浦野と手を組むことにした加賀谷だったが、恋人の松田美乃里( 白石麻衣 )が謎の男に狙われていることに気が付く。
なぜ犯人は美乃里を狙うのか。
これは模倣犯の仕業? それとも浦野の犯行?
やがて事件は誰もが予想しない急展開を見せ、加賀谷は愛する者の命だけでなく、自分が抱えるヒミツまでもが危険に晒されてしまう。
ただ、スマホを落としただけなのに……。
――公式サイトより引用。https://sumaho-otoshita.jp/sp/
ということで、二人の関係はどうなってしまうのか。加賀谷の過去にいったい何があったのか。Mとはいったい何者なのか――そういった前作では語られなかった謎や、新たに提示された謎が明かされる今回の作品。いろんな場面で伏線やミスリードを誘う仕掛けが散りばめられています。
僭越ながら評価させていただくと(五段階評価中 )⭐︎4をつけさせていただきます。前作の映画を見て面白いと感じられた方なら是非とも見に行くことをお勧めします。
ということでこれからその映画の見所や、個人的に面白かったことなどをネタバレはしない範囲で語っていきたいと思います。
・まず一つ目が、俳優さん方の演技。
前作の犯人演じた成田凌さんの演技を見て「もう一度見たい!」と思った方は是非とも見に行ってください。またあの演技が見られます。ですが今回、彼よりも注目するべきは、主人公である加賀谷を演じた千葉雄大さんの演技です。
彼のどこか過去に闇を持っているあの表情は魅入られましたし、単純に演技が上手くて、見ていてとても面白かったです。
・怒涛の展開!
今回の話は前回ほど身近に感じる恐怖というのはなかったと思います。劇中にあった殺人とかは確かに怖いんですけど、どこか現実離れしていて“身近な恐怖”という点については前回の方が怖かった印象です。ですがやはり怖い部分は怖い! 今回は登場人物の人間関係に注目すると楽しめるかと思います!
・犯人の正体とは!
さて、あらすじにも出た今回初登場の「M」。今作のキーパーソンとなる人物なのですが、初見で奴の正体に気づける人ってなかなかいないんじゃないかと思いました。かくいう私は見抜けなかったです。あの人かも……と思って見ていましたが見事に外れました。これは良い意味での裏切りだったので、そう来たかととても面白かったです。もしよかったら正体を予想しながら見るといいと思います。
・色々な伏線。
まさかあれが伏線になるとは思わなかった! というのがいくつかありました。特に〇メがまさかあんな使われ方をするなんて……。(伏字にしたのはネタバレ防止のためです。既に見た人ならなんとなく分かりますよね?)
・そうきたかというミスリード。
ミステリーなので、見ていく中で怪しい人間が何人も出てきます。白石麻衣さん演じる美乃里の周囲の人間関係や加賀谷の周囲にいる人物。なぜあの人はあんな行動を取ったのか……あとからそれは判明しますが「そう見せかけて、そっちパターンか」とよくある古典的な罠にハマった感じです。
・ストーリー構成。
全体的に上手く纏まっていたと思います。特に主人公の二人の関係性については、最初の問題提起と、最後の対応が見事にリンクしていて感無量です。
・内容に少しだけ違和感。
全体を通してみるとやはり面白かったです。ただ、細かく思い出してみると、あれはどういう意味だったのか、あの人のあの行動ってなんでなんだろうという場面がいくつか出てきて少しだけもやっとする感じがあります。それに関しては私の理解力が乏しかったのと、映画の尺の都合上説明できなかっただけなのだと思います。
しかし正直言えば、加賀谷の過去について語る時に、もう少し内容を掘り下げられれば良かったかなと思いました。どうやら原作小説とは主人公が違うらしいので、そこら辺の部分は原作を読めばわかるのでしょう。今度機会があれば読んでみようと思います。
・タイトル回収。
今回の話は前作とは違い、スマホを落としたことによる恐怖というのはなかったです。どちらかというとネット全体に関わる部分が大きいと思いました。なので、いつ落とすのかな、とか思ったり思わなかったりしてたのですが、しかし最後の最後でタイトル回収してくれました。やったね( ^ω^ )
・エンディングテーマ。
今作のテーマ曲、King Gnuさんの『どろん』がめちゃくちゃ良かったです。雰囲気はこの映画にマッチしていて、エンドロールと同時に曲が流れた時はグッと来ました。
・映画のラスト。
前作のラストもそうでしたが、ハッピーエンドとはいかないまでも問題をそれなりに解決し安心した後のあのシーン。今回もまた何かが起こりそうなラストとなっていて、先が気になり、また恐怖は残っているぞと思い出させる良いものでした。
◇◆◇
ということで感想のまとめ。
面白かった! 最近自分が見た中では一番に挙げられる作品です。
ネットってもう身近なもので、今の生活においては切っても切れない関係になってしまいました。だからこそそこで何かあると本当に怖いなと感じました。
あとは単純にエンターテインメントとして充分面白かったです。
最後に、ネタバレしないで感想書くのが結構難しいことがわかりました。内容にどこまでは触れていいのか、さじ加減が厳しいところです。なので是非とも自分の目で見てください!




