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【書籍化】意味がわかると怖いお話・解説付き(370万PV達成!)  作者: 絢郷水沙


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もしかしたら別の誰か。

 我々は電話というものを使い、遠く離れた相手と会話することができる。

 しかし電話の声は、本人の声ではない。

 相手の元には、自分の声に限りなく近い合成音声が届いているらしい。

 とすると電話の向こうのあの人は、本当にその人なのだろうか?


 私は眼鏡をかけている。

 私が世界を認識しようとしたとき、

 それは全てガラスを通して見ていることになる。

 眼鏡を外せば景色が歪んで見える。

 でも本当は、世界の方が歪んでいるんじゃないだろうか?


 俺は料理をしない。

 全て調理済みの料理を買ってきて食べている。

 原材料名に書かれているこの『豚肉』

 果たして、本当に豚肉なのだろうか?


 僕はよくテレビを見る。

 ”彼ら”を見るのが楽しいんだ。だけどあの人たちは実在するの?

 テレビでしか見たことのない人間が、

 本当にいるってどうして言い切れるの?


 自分たちの学んだことは、どこまでが正しいのでしょう。

 与えられた事実をただ鵜呑みにするだけの自分らに、

 本当の真実は見えるのでしょうか?

 テレビが映る理由を、貴方には説明できますか?


 人の記憶は曖昧で、過去の行動のそのほとんどは忘れ去られ、

 覚えているものでさえ都合よく改竄し、捻じ曲げ、上書きされる。


 人が世界を知覚しようとした時、そこにどれだけの真実があり、どれだけの嘘が紛れ込んでいるのか。

 もしかしたら、全てが虚構かもしれない。

 全ては誰かの作り話かもしれない。

 そうかもしれないし、そうじゃないかもしれない。

 ならば、いま一度考え直してはみませんか?

 それでは、質問です。






 『あなたは本当は誰ですか?』







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― 新着の感想 ―
[良い点] 当たり前を深く考えさせてくれます。 [一言] こういう文、好きです!為になります。
[気になる点] このコメントは、ホントに実在しているのか? このコメントを書きたいと思った気持ちは、誰のものなのか? あれ?僕は何? なろうって、ホントに存在するサイト?
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