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アンチ・異世界・テーゼ  作者: イソジン
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4/4

しゃったー

颯天サイドのお話です。

この前の異世界のすすめの次の日の話です。。

ピピピピピ

高らかに鳴り響く目覚ましの音で目を覚ます。いつもの朝だ。


7時30分をスマホの時計が指している。

「朝か…」

大体いつも意識がはっきりするまでに3秒かかる。


しかし今日はどうもなかなか意識がはっきりしないのか、いくらたっても夢を見ているようだ。


「…そういや異世界にいるんだっけな…。」

目の前に広がるのは木でできた天井だ。

「見知らぬ天井だ…」ついそんなことをいいながら起き上がったのだった。


「おい。やっと起きたと思ったらワケわからないこといってんじゃねーぞぉ?ここで寝るのは今回が初めてなんだから見知ってる天井な訳ねーだろぉ?あ?さっさと起きてネトねぇの手伝いしろぉ!あ、でもネトねぇに近づいたら殺す」

顔から嫌悪の念が伝わってくる。


「昨日のは悪かったって。知らなかったんだから…というか近づかないでなんの手伝いをしろって…?」

「ごちゃごちゃいうなぁ!!ネトねぇもなんかいってやってよぉ!」

パルグくんと軽く口喧嘩をしていると奥の部屋からネトが出てくる

「おめぇは…寝てていいよぉ…」

視線は合わせてくれず少し斜め下を向き、声はギリギリ聞こえる程度だ。

これは嫌われた。そう思った。

「泊めてもらって寝ている訳には行かないから何か手伝うよ。ネト、何をしたらいいかな?」

起き上がりネトの方に近寄る。

「う、うぉ…、あ、あれだ。外でケサノーの実を採ってきて…」

ネトは2歩ほど後ろに後退りする。特有のなまりも語尾が聞こえないので丸で標準語のようだ。

にしても近寄ると逃げられるとは…。

「颯天!こい!ケサノーの実とりにいくぞぉ!はやく!」

よほどネトに近づけたくないのかパルグくんは俺の手を引っ張り家の外につれていった。。



外に出ると何人か人が歩いていた。

そのなかに圧倒的に派手な格好をしているおじいさんがいる。

「村長!!」

どうやら村長らしい。

「おお、パルグかぁ。今日は早起きだなぁ、それより横のやつだれだぁ?」

「い、いつもこの時間に起きてるよぉ…。あ、こいつは昨日ネトねぇがイブから助けてきた颯天だぁ。変態だけどぉ家もねぇみたいだからうちで少し置くってネトねぇが。」

「そういうことなら歓迎だぁ。私はこの村の長。ディーラー、よろしくのぉ、颯天くん。にしても変態とはどういうことだのぉ?」

「あ、よろしくお願いします…。そういわれるには少しいろいろありまして…」

「こいつ、ネトねぇと手ぇ繋いだんだぁ!!!」

「それはなんと…ではネトは颯天くんと婚姻を…」

「あげねぇ!あげさせねぇ!!」

二人が大声で騒ぐものだから人が集まってきてしまった。

「その、文化の違いでして…僕のいた地域では手を出されたら握るんです…挨拶みたいなもので…そんな意図はなく…ネトにも嫌われちゃったみたいですし…」

「そうなのかぁ…いや、ネトには親がいないもんでぇ、私が面倒みてきたのでなぁ…親代わりみたいなもんなんじゃぁ。そろそろそういう時期だしいいなぁと思ったんじゃが。」

なぜか残念がる村長

「いいわけないだろぉ!」

昨日の怒りが再燃した様子のパルグくん。

異世界最初の朝はすごく騒がしいものになった…



パルグくんが落ち着いたところでケサノーの実村の畑に取りに行く。

それなりに大きい畑?いや農場といった方が良さそうだ。何種類もの野菜?や果物?がきちんと育てられており少し奥には家畜もいる。

「パルグくん。ケサノーの実って言うのはどれ?」

「あ?おめぇケサノーの実も知らないのかぁ?本当にどうやって生きてきたんだぁ??」

不思議そうなあきれたような顔をしてパルグくんは農場に入っていく。俺もそれに続いて農場に入った。

「これだぁ。これがケサノーの実。朝だけしか食べられないんだぁ!」

パルグくんの手には白色のトマトのような実が握られていた。

「今朝のケサノーってか。」

「ん?よくわからねぇけど早くとってもってくぞぉ」

どうやらダジャレは通じないようだった。。



家に帰ると綺麗に掃除がされていた。

「こ、ここはおれの家かぁ??」

パルグくんのとても驚いた様子をみるとに今までここまで綺麗にしたことはないようだ。

「ケサノーの実とってきてくれたんだなぁ…あ、ありがとう颯天…」

「いや。手伝うのは当たり前だよ。それより料理も手伝おっか?」

「い、いいやぁ。颯天は…すわってなぁ…」

やっぱりよそよそしい感じがする。


10分後料理が運ばれてくる。

ケサノーの実のサラダと何かの肉のハム?だ。

「こんなもんしかねぇけど…」

「いやいや、美味しそうだよ!ありがとうネト!いただきます。」

「ありがとうネト…ありがとぅ…ネト…」

なぜかネトは復唱をしていた。


ケサノーの実はやっぱりトマトと同じ味がし、ハムも大体同じような味だ。

「あ、そうだ!記念に写真とろ!」

持ってきていた一眼レフを取り出し料理を写真におさめる。


カシャッ

「うぁ!ひかったぁ!?!」

おおげさにも見える反応でパルグくんが驚く。

「わぁ…。」

驚いたパルグくんに驚いてネトも驚いた。


「これはカメラっていって目で見たものをそのまま残すって言う道具なんだ。それよりご飯食べないとね。」


俺は一眼レフをバックにしまい食事を始める…





ピーーー。レコード。レコード。【ショクジ】


ーーーーカイホウーーーー






バックの中で一眼レフが<カイホウ>しているとも知らずに…


















さぁカイホウとはなんでしょうね。異世界ですし…何かが起きるかもね…


ですが次は花菜ちゃんのお話です

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