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一度死んだ勇者は、やり直して無双する  作者: Iori-y-


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13/30

出会い

小さな村に辿り着いたユウトは、宿を借りるために立ち寄った。だが村の空気はどこか重い。人々の表情に余裕がない。


「最近、魔物が増えててね……」


宿の主人がぼやく。


「騎士団も来ないし、俺たちじゃどうにもならない」


その言葉を聞きながら、ユウトは黙っていた。かつてなら「俺がやる」と即答していただろう。


だが今は違う。


(俺にできるのか……?)


その迷いを見透かしたように、後ろから声がした。


「あの、あなた……剣、使える人ですか?」


振り向くと、一人の少女が立っていた。年はユウトより少し下。真っ直ぐな目をしている。


「私、戦えます。でも一人じゃ無理で……」


その言葉に、ユウトは一瞬言葉を失う。


頼られることに、戸惑っていた。


だが――


「……分かった」


小さく頷く。


逃げる理由は、もうない。


少女――リナと名乗った彼女と共に、ユウトは村の外へ向かった。目的は近くに出没する中型魔物の討伐。


「無理はしないでくださいね」


その言葉に、ユウトはわずかに苦笑する。


(前にも言われたな……)


戦闘はすぐに始まった。現れたのは二体。以前なら瞬殺できる相手。


だがユウトは、あえて前に出すぎない。


「俺が引きつける。そっち、隙を見て」


「……え?」


リナは一瞬驚く。勇者が指示を出すのではなく、役割を分けることに。


戦闘はぎこちなかった。ユウトの動きはまだ粗く、リナも合わせきれない。


それでも――


「今だ!」


ユウトの声に合わせて、リナの一撃が決まる。


一体撃破。


その瞬間、確かな手応えがあった。


(……一人じゃない戦いって、こういうことか)


以前の自分なら理解しなかった感覚だった。

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