第48話
お前は……。
「君にはまだ名乗っていなかったね。……私の名はアーリマン。魔王だ。人類悪魔化計画のために、魔界からこの地へとやってきた。君にもその計画の礎となってもらおう」
アーリマン。お前……。
アーリマンと名乗る魔王は人類悪魔化計画とやらを語りだした。
人類悪魔化計画。それは人の体内の魔力から、空気中の魔力素までを根こそぎ奪い取る。そしてそれらの魔力を超高密度状態にし、結晶化させる。その魔結晶とでも言うその塊を人に食べさせ、悪魔化させるといった計画らしい。どうやら魔力が少しもない人間に多量の魔力を急激に与えることで、人間は悪魔へと変貌してしまうという。
外道……。
「今までの奴もそう言ってきたな。ちなみに遅歩くんがここに来るまでに倒してきた悪魔は、大半が悪魔化計画で悪魔となった元人間だ」
なっ!?
「元、だが、同胞を倒してきた今の気持ちはどうだね。苦しいか? 悲しいか? 悔しいか? ……私に……怒りを、覚えるか?」
アーリマン!!
殺し合いの火蓋は切られた。アーリマンからの怒涛の勢いで魔法が飛んでくる。広範囲に及ぶ火魔法。その後ろからは土魔法で出来た弾が大量に迫り来る。俺は火魔法と土魔法を同時に風属性の広範囲魔法――《風柱》で吹き飛ばす。風柱とは竜巻みたいなものだ。
「やるではないか」
こんなのは序の……っ!?
今までアーリマンに気を取られて気付かなかったが、アーリマンの後方の宙に大きな結晶が浮かんでいた。そしてその中に見えたのは――。
エリスッ!!
1分間の読書、ありがとうございました。
また明日の12時に会えることを願っています。




