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サッカー③

「いいねぇー面白くなってきた」

「ああ、これでまだ高校生なんだ、成長が楽しみだな」

張大統領とジュバルク大統領は拍手をした

残り時間は10分ほどになっていた


戦力である阿部や山口がのところに走っていった時

ツルっと滑ってこけた

起きあがろうとすると違和感を感じた

「立てないであります!」

山口が叫ぶ 

足元には南京錠がついていた

阿部も山本も同じように南京錠がついていた

「俺が全部使ってでもお前らを止めねえとなぁ」

南京錠の能力者がいた

近くには寒くした能力者もいた

「待ってろ今助ける!」

長谷川が指パッチンをしようとした時

目の前の空間が歪んだ

イヤ、歪んだと言うより、次元が開かれたと言うべきだろう

景色に一本の黒い線が入りそこから人が出てきた

「させねえよお前も封じないとね、フィルターよろしく」

その女の後ろから男が出てきた

その男が左手を前に出してきて

長谷川がすぐに指を鳴らした

パチン

当然相手は止まるはず

なのに長谷川の目の前の二人は動いていた

「間に合ったわね」

女が言うと歪みが戻り消えていった

男が今度は蹴ってきた

咄嗟にガードしたが衝撃が強い

悪く言うがあの体格でこの衝撃はあり得ない

長谷川が驚いていると

「ダメージはないはずだ、抑えたからな」

と言い出した

「能力の増減じゃないな…」

「まだ教えない」

「なら、攻撃のたびに衝撃波を出せるようにする、止める能力は捨てる!」

長谷川の能力が発動された

「無駄だよ」

長谷川が蹴ると衝撃波が発生した

その衝撃波は男の前で消えた

「これもダメか」

「無駄だこのまま時間を稼がせてもらう」

「ルール 発動したらしゃべってもらおう!お前の稟戦魔りんせんまを!」

今更だがこの世界で能力は稟戦魔と呼ばれて

通称は破常識である

「なっ!?」

相手がピタッと止まる

「それと」

長谷川が手をピストルの形にした

「私は撃てるでしょうか?」


なんだこいつは何を言ってやがる!

こいつの能力はルールを作ること

銃を発射する能力は持ってないはずだ

まさか少し前に発動したのか?

いや、そんなそぶりは見えなかった

…ハッタリか


「撃てねえだろ!能力使えねえようにしてやるよ!」

そう言って相手が手を伸ばしてきた

「ざんねん」長谷川が右手をピストルの形にしたまま上げると

パァン!と銃声がした

「なっ!」

相手の能力者は頭を打たれてバランスを崩した

「痛えー!」

両手で頭を押さえながら悶えていた

「へー、フィルターの破常識使いか、まあそれより」

長谷川が奥の方を見て親指を立て、グッドした

視線の先には森が地面に伏せていて

手には大きなサイレンサー(銃声を抑えるやつ)がついた狙撃銃を持っていた

森も親指を立てた


森が南京錠の破常識使いに向かって発砲をする

1発が腕に当たった

思わず手を押さえたが破常識はまだ解除されてないようで

2人の足には南京錠が付いていた

森が右手で銃を構えながら

左手を上下にパカパカした

山口はこれを見てニヤリとした

「南京錠の者、うちの頼れる狙撃手から警告だ

『さっきのは警告だ、今すぐに破常識を解除しろ、さもないとしばらく動けないように撃ち抜く』だと言ってるが?」


「はっ、打ってみろよ!」と挑発をして、相手に手をヒラヒラさせた瞬間

ドン

と音がして

銃弾が当たった

「私は警告したぞ」

ドン ドン ドン

と連続で発砲音がして

右手 膝 背中と撃たれた

南度なんど、大丈夫か!」

氷の破常識使いが声をかける

南京錠の破常識使いがうずくまっていると


少し離れたところにいた

氷の破常識使いが「うぐっ!」と言った

「…?氷山こおりやまどうした?」

見ると軍曹のパラコードが氷山に絡まり

動きを封じていた

「戦闘中によそ見は禁物であります」

「もう一つダメなのは破常識と足を使えるようにしたことだ」

阿部が指を上げると

氷山が吹っ飛んだ

「ロック!」

氷山は少し飛んだだけで2人の破常識が使えなくなった

「時間なら稼げる!今のうちにゴールに決めろ!」

ボールをゴールに向かって蹴った

風が飛んできてボールを後ろにやった


「させないよ、私達も勝ちたいからね」

長谷川が破常識を発動した


「破常識が使えなくても変わらないであります!」

山口が走り出した

「俺らはフィジカルだからな!」

阿部も続いて走り出す

「ロック!」

2人の足に南京錠が付けられた

焦ったのか両足ではなく片足だけについている

阿部は転けそうになり

山口は転んだ

ただ転んだのではなく地面にぶつかる直前に前転した

阿部は片足に南京錠というオモリをつけても一歩一歩ゆっくり進む


「だーっ!くそ!」

南度が癇癪をだし手を向けた時

氷山が叫んだ

「破常識の無駄だ!点を決めに行くぞ!」

一瞬南京錠が増えたが消えてすぐに南度が走り出した


長谷川が蹴り

風を飛ばす


阿部と山口は一歩ずつ歩くのと匍匐前進で(ほふくぜんしん)

ジリジリと進んでいた


一方で

南京錠の破常識使い、南度や

氷を操る 氷山は

長谷川の風や

山本のメタルストームの弾幕を喰らって足止めされていた


負けじと2組も突っ込んでいき

吹っ飛んだり破常識で攻撃していた


阿部が力を込めるも

破常識は発動しない、いまだに使えないようにロックされている


「なあ軍曹、破常識使えるか?」

「…使えないであります」

山口がジリジリと前に進みながら言う

「だよな、そして一分以上南京錠は付いている

つまり」

「南京錠をつけた瞬間が含まれる」

「そうだ」

「そんな長々と待つ時間はない」

「俺もだ」


一歩 また一歩と山口は匍匐前進する

阿部もジリジリと進む


「俺を使って立て」

「わかった」

山口が阿部に体重を預け立った

山口も立ち上がり

2人は肩を組んだ

「多少は早くなるだろう」

「うまくいけばな」


「弾幕がうぜえ!ロック!」

山本のメタルストームが止まってしまった


「はああぁ!? すまねえメタルストームが止まった!」


「カバーする気にするな!」

長谷川がいい

風を飛ばす


風が南度にあたり

後ろに吹っ飛んだ

「南度!待ってろ!」

右足をドンと地面に叩きつける同時に右手を南度の方に向けた


氷の塊が飛んでいき

足元から地面が凍っていった

飛んだ氷の塊は南度の下に飛んでいき南度がその上に落ちた

氷はカートのように南度を乗せて後ろへ滑っていく

凍った地面は伸びていき南度のいる氷の前に出てきた。


地面の氷がまるでウォータースライダーのような傾きを作り

氷がその上に来た


ガガッ!

と音がして

予想通り氷は向きを変えた

よく見ると南度の後ろにボールも一緒に氷の中にいた

180度向きが変わり

長谷川や山本のいる方に高速で向かっていった

「やっちまえ南度!」

氷山も後ろを走っていく


「なんの!?メタルストーム!」

メタルストームが出現し キュウウウン!と音がした

「消してからまた出せば使えるだろ!」

閃光と共に爆音がして

無数の弾丸が南度とその下の氷に向かって飛んでいった

瞬時に南度が吹っ飛ばされ乗っていた氷も粉々になった

「南度!何回でも助けるぜ!」

氷山が構えるも

「させるかよ!こっちも何回も粉々にするだけだぁ!」

氷山が左足で蹴り上げると

何もない地面からまるでガムテープを剥がすようにベリベリと氷が出てきた

氷は氷山を覆い見えなくなった

メタルストームが唸りを上げ

弾丸の嵐を氷の壁に飛ばした

弾が当たるたびに氷が弾け、砕け

バラバラと下に落ちていく

砕けたと思いきや壊れたところにまた氷が出てきた

「なっ!」

同じところに撃って粉々にするもまた治る

それどころかさっきより大きくなった


攻撃しても攻撃なんてしてないように戻り

さらに大きくなる

つまり攻撃をするだけこちらが疲れるだけだ

絶望的な状況だ

高い火力を持ってるのに手も足も出ない…

山本はやる気をなくしたり、自身じゃ対処できないと思う


「……はあ、今のまま攻撃しても状況は変わらない」


そんなことはない!!


「だったら!!火力を増やせばいいんだよなぁ!!」

ジャキジャキジャキ!と音がして

メタルストームの数が増えた

「ネットで誰かが言ってたぜぇ!!物理で解決できないなら物理が足りねえってなあぁ!!」


爆音と閃光が響き

氷の壁が一瞬で小さくなる


なのに削られるのが止まった

それどころか

少しずつ大きくなりつつあった


「まだ!…まだまだまだまだ!!

俺のメタルストームの本気を知れるいいチャンスだ!!」


更に量が増えて

コートの端から端までメタルストームで埋め尽くされ正面も下も横もメタルストームが構えていた


ゴガガガガガガガガガ!!!

と爆音がさっきの比にならないくらい響いた

上空にもメタルストームが現れて氷の壁の上を覆った

「俺の最高火力をとくと味わいなぁ!!!」

喉が少し枯れるほど山本は叫びながらメタルストームを撃った


長谷川は違和感を感じた

なぜ反応がないんだ、へんじのひとつもしない

まるでなにかを待ってるみたいだ

「山本行ったん!…止まれ!」

しかしこの爆音の中聞こえるはずはない

氷は一瞬でなくなり治る余裕も大きくなる余裕もない

メタルストームが止まりシュウウウウウウンンと音がしていた

土埃で見えないが違和感があった


土埃が消えて誰もいなかった

「!?なんで誰もいないんだ!、長谷川俺は…血も残らないで消滅するほどの火力を撃ったのか?」

「…いや、違う私の能力は解除されていない!

始まる前の宣誓はまだある数人に宣誓しないと解除できないようになっている」

「じゃあどこに?」

青木が言う

「…ココだよー」

長谷川、山本の後ろで声がした

「「!?」」

2人が後ろを振り向いた瞬間

「ロック 破常識は使えない」

「いつのまに!」

「破常識が!」

「安心しなよセーフティー(長谷川がはじめに言った重傷や死に至ることないルール)はそのまま」

ボールが相手のゴール側から飛んできて南度が足で捕らえた

「忘れたのか?しまって出せば…」

メタルストームが現れた

「使えるんだ…ぜ?」

とっくに力を入れてるのに

メタルストームは起動音も発砲音もしない

メタルストーム自体に大きな南京錠が付いていた

「さっきしまったはず」

「お前の破常識自体にロックさせてもらった」


空間に黒い線が入りそこから声が聞こえた

「さっき会ったばっかりなのにそっちこそ忘れたの?」

空間が黒い線から切り開かれ

人がニュッと出てきた

「あなたはさっきフィルターの破常識使いを連れてきた人!」

「正解、じゃっそゆことでー」

ボールを切り開いたところから蹴り出し進んでいった

「待て!」山本が走ると

南度が振り向き

「ロック」といい山本と長谷川の足に南京錠がついた

「ぐっ!」山本が転んだ

「てめえ!這ってでも進んでやらぁ!!」

「ロック、うるさいから口もな」

「南度そんなに使っていいのか?」

「もうそろ、ストックがなくなるけどあいつらは遠いから大丈夫だって、別世べつせ達はボールを運んで…」

前に進もうとして

首付近に糸のようなものが横から感じた

「くれ…?」横を見ても何もない

前に進もうとしたら

少し体が重く感じた

「うわ…」

「どうした?」

「イヤ、少し疲れただけ、先に走ってすぐ追いつく」

「わかった」氷山と別世達はボールを蹴ってはしっていった

「体調が悪いのか?医務室へ行ったらどうだ?」

長谷川が言う

「イヤ、行ったらお前らが解放されるから行かないし、軽いものだ」

南度が走り出そうとした時

後ろから声が聞こえた

「……さかえし……てきのものぶる…」

振り返ると阿部と山口が肩を組み浮いていた

「玉散る剣抜き連れて、死する覚悟で進むべし!」

山口が歌いながらパラコードを飛ばして来た

「なっ!ロッ!…」

「させるか!」阿部が右手を振り南度の手が上へ向いた

「フン!」山口のパラコードが南度の両腕と体に絡みついた

「ぶっ飛ぶであります!」

南度が巻き込まれたパラコードをブンブン振り回してボールの方に投げた

すぐに阿部の体を掴み

阿部は飛んだ南度に向かって指を振り

山口に身を任せた

阿部が指を振ると南度が素早くボールの方に飛んでいく

その勢いに任せて

一緒に飛んでいった

「阿部!ボールであります!」

「了解」

指を振り下ろし勢いよく落下する

「しぬうぅぅ!!」

南度は悲鳴を出していた

落下地点にはボールを持っている敵チームがいた

地面にぶつかる直前、山口が上に阿部を放り投げ、ジャンプした

山口は着地と同時に体を転がし衝撃を逃した

5点接地だ

阿部はフワっと着地した

「阿部!軍曹!」

藤田が言う

「戻ってきた」

「同じく帰還したであります」


「南度!大丈夫か!」

「…うーん、目が回る…」


山口と阿部が戻った頃には

3点取られていた


「…3点か、軍曹っ!」

「ああ、取り返す!」

「2人とも残り時間は?」

長谷川は2人の肩に手を置いた

「約20秒ぶんです」

「俺は30秒」

「くそっ!破常識が使えれば全体の時間を増やせるのに」



「心配ねえ」

「十分すぎる時間であります」

「なら頼んだ!暴れてこい2人とも!」

「「了解」っ!」


ボールは相手の足元にあった

さっきまでは

阿部が指を動かしてボールを操る


右足を上げ隙間にスポンと入り込んだ


山口が「10ミリ」と言い両手から太いパラコードを出した


「上げとくぞ耐えな」

阿部が勢いよく手を上に向けると

体がグン!っと引っ張られた

地上からの高さ数メートルまで上がって

フワフワした


「助かる!」

体全体に力を込めて思いっきりぶん回した

相手チーム数人は吹っ飛んだ

パラコードを切ろうと必死になって破常識をぶつけたり、暴れるが頑丈なパラコードはびくともしない


山口と阿部はボールを蹴って走り出した

後ろには藤田と青木、長谷川、小川が走っていた


藤田_破常識 グリッチ 青木_破常識 特異点

小川_破常識 運命

パラコードの拘束から1人逃れて

山口の上から攻撃を仕掛けてきた


ドンっ! と森が1発うち

そいつは吹っ飛んだ


「ちょっと静かにしてな!」

松本がロケットランチャーをパラコードに拘束された数人に撃った


「はっ?!ちょっ!飛んできtっ!!」

「やばい!?」


ドカンと爆発して黒焦げになって地面に落ちた


「進んで点決めてこい!」

松本がいい

横で森も頷く


前で阿部と山口がボールを蹴っている中


藤田は長谷川に言った

「手を貸せ、試してみたいことがある」

「わかった」

長谷川は藤田に手を預けた

ザーザザ っと音がして

藤田の右目の色が反転してボヤけた


「破常識使えるか?」

手を離し聞く

「さっき南京錠を喰らって……ルール 破常識の時間を2分延長して計3分使えるようにする!」


能力が適応された


「使えたぞ!」


「ナイスだ!」

「助かるであります!」


「よし!青木っ!」

「おっけぃ!鍵野郎の対抗手段だな!」


「時間があるなら一気に決める!」

阿部がボールを蹴り

ボールはまっすぐゴールまで飛んでいく


相手のゴールキーパーが破常識を使い止めようとする


相手の前でカクン と直角に曲がり

ゴールキーパーを翻弄しながらゴールに入った


「まだまだまだだ!」

その後何回も阿部が重力を使ってゴールに入れたり、前の敵をどけたりして

一気に3点取り戻し 4点も入れた


ロケランに打たれた人や南度は立ち上がり戦闘体制に入っていた

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