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壊し屋  作者:
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4/5

逃亡者

 今日は久しぶりにベッドで目を覚ました。悪くない。

 生理整頓された部屋で、朝食のカップヌードルを牛乳で流し込みながら新聞を読む。

 紙面には変態、ストリーキングの文字がおどる。おかしな世の中になったものだ。

 俺はジョー、壊し屋をしている。

 人間関係から建造物まで、この世のありとあらゆる物を壊すのが仕事だ。

 だが今日は久しぶりの休日だ。たまには羽を伸ばさなくては。

 まずベッドをトランポリン代わりにしてジャンプして遊んでみる事にする。

 何度か飛んでみる。いまいちスプリングが効いていないようだが、そんな物は俺のテクニックでどうにでもなる。

 壊し屋として様々な物を壊し続けた俺のジャンピングテクニックを見せてやろう。


 ……とりあえず片手で床の血を拭いて、タオルを濡らして頭と足首に当てる。

 右手が変な方向に曲がっているような気がするが、見なければどうということもない。

 俺はひっくり返ったベッドをよけて、倒れたソファを起こし、ゆっくりと身を沈めて天井を見上げる。

 仕事を離れ、英気を養う。

 そう、また明日からハードな日々が始まるのだから。



 「九時になりました、ニュースをお伝えします。今日未明、警察は都内のホテル”アバンチュール”で、指名手配犯「村田三平(自称壊し屋)」を逮捕。しかし護送中に隙をついてまた逃走しました。警視庁は全国に指名手配すると共に、全力で行方を追っています」

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