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第3話「いわゆるアンドロイドですから」

淳一が部屋に着いた時には既に歩音が全員をたたき起こしている最中だった。

「ほら、彩奏起きて。これから重大発表だから」

「ん…ぅん。まだ1時間しか…寝て…ない」

「寝てる時間数えれる技術はほめるけど早く起きて」

枕にしていた座布団をとられ、しぶしぶ起き上がる彩奏。

しかし辺りをきょろきょろと見回すと、またこたつに突っ伏す。

「ほら、淳一もそこの二人を起こして」

「あぁ、そうだな。ほら起きろ」

淳一がゲシッと一発ずつ蹴りを入れる。

「ちょっ、ひどくねっ!?起こし方!?」

「……痛い…」

公一と拓斗の二人が目を覚ます。

歩音もこの間に残る二人を起こし、どうにか全員が集まった。

「それでなんだよ、重大発表って」

公一が歩音に疑問の声をかける。

「ふっふっふ、その言葉を待っていた!!」

待っていたも何もそれで起こされたんだろ、淳一を除くこの場の全員が思った。

「それでは…入ってきて」

その声を聞いてふすまをガラッと開けて、少女が入ってきた。

「「「…へ???」」」

淳一と歩音を除く5人が声をそろえる。

「じゃじゃーん、なんと彼女は……えっと…かわいい」

「歩音あんた、説明になってないんだけど」

「いや、えっと……淳一、彼女は誰?」

「知らずにここまでつれてきたのかよ…」

「いや、だってかわいかったし…つい」

はぁ、と一つため息をつく淳一。

さすがにその発言には呆れるしかなかった。

「さっき自己紹介とか言ってた時にしとけばよかったんだけど。俺は諫早淳一」

淳一を皮切りに歩音、彩奏、遊理香、さよと続く。

「よしっ次は俺だな。俺は火村公一、みんなの頼れるリーダーさっ!」

バンッと音をたて勢いよく立ち上がる。

しかしその言葉を聞き、

「いやいや何言ってんのよ」

「ただの馬鹿ではないか」

「というか、テンションだけだよねぇ」

「馬鹿テンション」

さっきの順で一斉に反論する。

「なっ!?何を言うかっ!!馬鹿とかテンションだけとか、まるで何も考えてないみたいな言い方じゃねぇか」

「まるでも何もそのまんまじゃないか」

とどめを淳一がさした。

公一はガハッと口から血を出す真似をしながら崩れ落ちた。

少女が流れに追いついていないのかポカーンとしている。

淳一が立て直すために口を開く。

「最後にそこで黙ってるのが豪田拓斗。まぁめったに口を開かないが、いいやつだ」

拓斗がこくこくと首を縦にふる。

淳一たちが自己紹介を終えたので続いて少女が口を開く。

「次は私の番ですね」

少女の透き通る声が部屋中に広がる。

淳一たちの気になっていたこと―少女の正体がついにわかるとなり緊張感がます。

「私の名前は、ノストラン=イルミナード=リガスティです」

言い切ると同時に首を横に傾けながらニコッと笑う。

「「「…………」」」

しかし、それとは対極に名前を聞いた側は全員ポカーンと口を開けている。

「…あれ?」

予想外だったのか思わず疑問の声が漏れる。

「なにか間違えましたか?」

自信なさそうに小声でおそるおそる尋ねてくる。

よく見るとその目にはうっすらと涙が溜まっていた。

「間違えてはないんだけどね。なんていうか…」

尋ねにくそうにしている歩音をフォローとばかりにさよが言葉を繋げる。

「どこから来たの?あまり聞き慣れない名前」

このご時世だ。ある程度国際理解もあればそれなりの付き合いはこんな田舎でもある。

しかし、それでもなお彼女の名前には特殊なものがあった。

「名前といっても実は形式的なものですよ」

「形式的なもの?」


「そうです。私はいわゆるアンドロイドですから」


終始少女に圧倒されっぱなしの一同、やはり何も言えずにポカーンとするしかない。

しかし、一人だけ他とは異なる反応をしめした。

「マジでっ!!マジなのっ!!まさかこの目でアンドロイドなるものを見る日がくるなんて」

佐渡遊理香、大の機械好きである。

彼女だけはこの衝撃発言に圧倒されてはいなかった。

「こんなに肌触りもよくて、ぷにぷにでかわいいのにアンドロイド…夢のようだわぁ…」

あまりの嬉しさのためか鼻血を出しながら卒倒してしまった。

公一に続いて二人目の脱落者だ。

この場で唯一喋れていた遊理香が倒れたため、少しの沈黙が訪れる。

このままではとてもじゃないがもたないと淳一が質問をする。

「君は何のためにここに来たの?」



「うぅ…頭痛い…」

翌日。学校にて誰からかその声が漏れた。

学校といってももはや軍事訓練をうけるためにきている。

「そういえば今日から新しい教官なんだっけ」

頭を押さえながら歩音が言う。

「そういえば、そうだったな。前の方は人事移動がどうとか言っていたな」

平気そうな顔で彩奏がその言葉に答える。

実は昨晩、彼女は一度起こされてから自己紹介までの間は起きていたがそれからまたすぐに眠ってしまっていた、そのおかげなのか他に比べれば元気そうだ。

「…zzz」

それに比べて、さよは自分の席に着くと同時に眠ってしまっていた。

「にしても結局あの子については何もわかんなかったなぁ」

遊理香が腕組をしながら昨日のことを思い出し残念そうに告げる。

「結局あの子のことなにもわからなかったな」

少女について淳一たちが分かったのは、名前、そして何のために作られどこから来たのかだけだった。

「まさか、ヒュレインの交渉用アンドロイドだとわな…」

彼女は人類との交渉のために作られたアンドロイドだった。

ヒュレインは外見は人間とさほど大きな違いはなかった。

しかし、彼等にはひとつだけ違いがあった。

それは角だ。角と言ってもそんなにごついものでなく獣耳と言われてもそんなに違和感がないぐらいかわいいものだ。

ほとんどの人はそれについては特に気にはしていなかったが、やはり一部の人間は気に入らなかった。

だからそのために彼女―交渉用アンドロイドが作られた。

外見は人間と全く変わらず、自我を持つ彼女らは人間となんら変わりはなかった。

「でも何故、このタイミングなのだ?」

彩奏の疑問ももっともだ、ヒュレインと人類の間にはすでに交渉などで埋められないぐらいの大きな溝がある。

なのにこのタイミングでの彼女の存在は謎である。

「それにこんな田舎にくるのはおかしいよねぇ」

遊理香の言葉にもなっとくだ。

本当になにもない田舎だ。あるものといえば数件の家、田畑、そして村を囲むように存在する山々だけだ。

戦略的価値など全くない。

「彼女の存在については全くの謎…か」

はぁ、とひとつため息を漏らす淳一。

その時教室のドアが音をたてて開かれる。

「偵察任務終了っ!!」

「………」

公一と拓斗が勢いよく教室に入ってきた。

「ヤベェ次は女性だっ!」

相変わらずのテンションで淳一に詰め寄り肩を揺さぶる。

拓斗もいつもどおりだが親指をグッと立てている。

「女性ってなにがだよ?」

「次の教官だよ、次のっ!!」

公一がそういうと拓斗が黙って一枚の写真を差し出す。

そこには腰まである長い黒髪の女性が写っていた。

「この人が次の教官だと思うぜ、ってかそうであってほしいな」

そのことばにうんうんと頷き返す拓斗。

静の拓斗に動の公一、この二人のコンビネーションはある種の説得力を生む。

結果淳一も少なからずそれに期待していた。

「オラァ、ガキどもさっさと席に着けぇっ!!」

そんな期待を裏切るかのように教室内にドスの効いた女性の声が響く。

淳一たちは蜘蛛の子を散らすように席につく。

「…って、えっ?」

しかし、よく思えばその声には聞き覚えがだれもがあった。

「姉…上…?」

彩奏が困惑しながらも尋ねると、その女性はニカッと笑う。

「久しぶりだね。みんな」

その女性―羽純唯依がそれぞれ顔を確認するように見渡す。

「って…さよ、起きろぉ」

しかし未だに寝ているさよに気づきそばに歩み寄る。

そして、ゆさゆさと机に突っ伏しているさよの体を揺する。

「…ん、ん。…ゆぃねぇ?」

「そうだよぉ、ゆぃねぇだよ」

まだ半分閉じてる瞳の前でぱたぱたと小さく手を振る。

「おぉ…ゆぃねぇだ」

やっと目覚めたのか改めて唯依の存在に驚く。

「さよのワンテンポずらしは未だに健在だねぇ」

あははと苦笑いしながら、仕切直すように教卓にもどる。

「いまさら言わなくてもいいと思うけど、今日から朝霧分校担当となった羽純唯依です」

丁寧に黒板に名前を書きはじめる。今更だが、やはり形的なもので必要なのだろう。

「さて、なんか質問ある人っ!!」

書き終えると唯依はくるっと回り威勢よく声を張り上げながら手を挙げる。

「今までどこにいっていたのだっ!!」

すると彩奏がバンッと机をたたきながら勢いよく立ち上がる。

「心配していたんだぞ…連絡もないし、ヒュレインの攻撃も始まるし…」

「彩奏…」

唯依は一年前何を思ったのかいきなり上京、いろいろな仕事を転々としていたためか、ろくな連絡も取れず最後に来たメール―「ヒュレインと記念撮影なう」とともに添付された記念写真を境に連絡が途絶えた。

このメールの数日後ヒュレインの先制攻撃があった。

「ごめんね、なかなか連絡できなくて。…でも、今こうしてちゃんと彩奏ちゃんに会えた。それじゃダメ…かな」

「…う、うぅ」

彩奏がうつむきながら涙を流しはじめる。

そんな彩奏のことを無言で抱きしめる唯依。

「ちゃん…と、生きててよかった…心配したんだ……本当…に…本当に…」

「よしよし、ごめんね。ちゃんと連絡とれなくて」

もう会えないと思っていた姉妹の再開はしばらくの間続いた。

こんばんわ、林原甲機です。


今回は前回の反省?を生かして長めの投稿です。

…見にくくなってないでしょうか?気づいたら前回の約2倍の長さになってしまっていました。

こうしたら読みやすいみたいなのがあればコメントよろしくお願いします。


さて、今日は少し雑談します。

今日やっとスパロボZ2が終わりました。

ラスボスよりかはその前の敵の数に苦戦しました。ガイオウ登場からは事有るごとに脱力使っていました(笑)

それにしても今回は予告ムービーもあるなんてすごいですねぇ…

次回作には

ゲッターのストナーサンシャイン

ダブルオーライザー

主役機の強化版

グレンラガンの銀河越え

を期待です。

まぁ最後のはやりそうにないですねぇ、ムービーでシモン子供だったし。


それでは今日はこのあたりで…

今週は明日が終わればゴールデンウィーク

明日が踏ん張りどころですね。

それではまた次回、林原甲機でした。

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