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プロローグ
# プロローグ
何故こうなった。
地面に押しつけられ、棒切れで殴られ、蹴られ。
頭の裂傷が、顔を赤黒く染めている。
背中が、足が、鈍く痛む。
村の人たちの罵声と怒声が、
かすかに聞こえる。
助けたかっただけなのに。
解って欲しかったのに。
——
土の匂いがする。サビた鉄の味がする。
頬に土が触れている。火の粉が降ってくるのが見える。祠を燃やしてしまったからだ。熱さは感じなかった。
肌の上を何かが這い回る。
鳥肌が立つ。次に皮膚が硬直している。動けない。
次に、その下にあったはずの感覚が、ひとつずつ消えていく。
指先から。
腕から。
背中から。
立ち上がる気力も。
——
全ての音が遠くなる。
痛みも遠くなる。
——
もう何も聞こえない。
全身何かに覆われたのはわかる。
もう、痛みも感じない。
何故。
『。。。』
『お前に決めた』




