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選挙

「あんたにも来てるわよ」

 母親が封筒から紙を出して、僕に見せてきた。僕は何だろうと思って見ると、投票用紙だった。

「ここに置いておくから、行くんだったら忘れずに持って行って」


 投票日当日、僕は選挙に行くことにした。場所は、小学校(母校)で、最後に校舎に入ったのは、中一のとき以来だ。自転車に乗れば、五分もかからないうちに着く距離で、僕はいつも使っていた校門へ向かった。校門を見ると、あれっ、空いてない。何か貼られているので見ると、入口は反対側と書かれたボスターだった。


 母校は正門と裏門があり、校門が二つあった。わりと距離があるのでめんどくさいなと思って反対側に回ると、投票に来たと思われる大人が数人いた。自転車が何台か停められていたので、僕も同じように停める。


 校舎の中に入り、少し廊下を歩いて投票所の中に入った。受付で用紙を見せて投票用紙を貰い、候補者名と政党を書いて投票した。誰か一人くらい知り合いがいるかと思っていたが、誰とも会わなかった。そして、校門を出て自転車に乗った。時間にして、わずか三分ほどだった。たった三分だったが、僕は分かったことがあった。


 間違いなく学校が変わった!


 日曜日だから、児童はもちろん先生もいない。投票した部屋も、普段は先生やPTAが会議で使うところで、おそらく一度も入ったことはない。しかも、その部屋がある場所も校舎の端で、鬼ごっこやかくれんぼなどしないと前を通ることもない。それなのに、僕は学校の空気が違うことが分かった。


 僕は気づいた。自分が通っていたときは、普通じゃなかった。しかも、最悪の空気だったんだと。僕が卒業してから校長が変わり、体罰をなくしたという話も聞いていた。僕はいい方向に変わってよかったと思ったと同時に、自分が在学しているときに変わってくれればと思った。

 作中では、2005年9月になります。

衆議院解散総選挙が行われ、大学では同級生と行った?とか話したのを覚えています。

なお、作者は誕生日を迎えてないので行けてません。

初めて投票したのは、2007年4月になります。


それなのに、なぜ前倒しをしたのか?


もっと前に気づきたかったという想いがあるからです。

学習環境、教育環境が整っているかいないかで、人生が大きく変わると思います。

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