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聖騎士でも右手に闇を封印したい時だってある

皆様がぶいぱら!をどう思っているのかが知りたいです!

感想、評価お待ちしております!

「アサギ、ダガー!次のボールは相手の陣地内の左側だ、相手が4人ボール目指してこっちの陣地に入ろうとしてるから気を付けて行ってこい!」


「了解、マーリン!ダガー君左の方だって!」


「ああ、行くぞ!ついてこい!」


 アサギはダガーの後ろを走る、相手の陣地にはいる前にセッキーをスタンさせ陣地に向かおうとしている相手を1人ダガーが攻撃しスタンさせる事に成功する


「ナイス、ダガー君!」


「フ、当然だ、セッキーさん後は頼んだぞ!」


「了解よ、ダガー君、アサギ、ボールは頼んだわね」


 スタンから回復したセッキーはダガーがスタンさせた相手の妨害をする為に自分の陣地の方へ走り出した、アサギとダガーは前を向き相手の陣地内へ急ぐ


「マップでボールの位置確認できた!でもこれ何階かわからないな、ダガー君は1階をまっすぐお願い!私は建物の左にある2階に直接入れる場所からはいってみるね」


「わかった、どちらかがボールを取ったらすぐに言うんだ、急いで戻るぞ、もし2階にもなかったら3階だ、その時はボールを取ってジャンプででてきてくれ!」


「了解!」


 ダガーはそのまま真っすぐに、アサギは少し左の方へ向きを変え2階に横からはいれる階段を目指す


「真ん中らへんにいたのがそっちに戻ってる!気を付けろ!こっちには2人しかいない!」


「うん、ありがとー!」


 マーリンから注意を聞きながらダガーは陣地内に進入する、その後すぐにアサギも2階へと辿り着いた


「アサギさん!1階にない!」


「2階にあったよ、中の階段で下に行くからそこで待ってて!」


「よし、ボールは俺が持っていこう!」


「うん、わかった!」


 アサギは陣地内の階段を降りダガーと合流する、そのままお互いの片手を合わせボールの受け渡しも済ます


「よし、じゃあ出るぞ!」


「うん、今度は私が前に出るね!前に3人!いくよ!!」


「何故真っすぐ行くんだ!?前に敵がいるんだぞ!?」


「だいーーーじょーぶ!!!」


 アサギは真っすぐ3人の敵に向かっていく、頭上に名前の表示はないが最初にスタンさせた2人がいるのがわかった

 3人は前に2人その後ろに1人と別れアサギの方へ向かってくる、だがアサギはそのまま速度を落とさず前に出る

 このままでは陣地の入り口付近でぶつかってしまう


「ああ、もう!知らないぞ!」


 ダガーの叫びにアサギはニヤリと口角をあげ


「大丈夫だよ、ダガー君!そのままついてきて!真っすぐ!」


 アサギはそう言うとインパクトを発動させ両手を光らせる、その光を見て前にいる2人もインパクトを発動させる、もうすぐ手が届く範囲となったときアサギはその場で座り込むかのように身を小さく屈ませる、するとアサギの顔があった高さに目の前の2人の腕が伸びた、そしてアサギは頭から突っ込みながら両手を同時に前にだし2人の間をかき分けるかのように左右へ押しスタンを発動させる

 後ろにいた1人が急に開けた視界に驚いたようで動きが止まる、アサギはそのままの勢いで右肩を相手の腹部にぶつけながら膝の後ろを手前に引き相手を引き倒す、諸手狩りという技だがアサギ自身も勢い余って転倒してしまった


「す・・・すごい・・・」


 ダガーは目の前で起きた事に驚愕し足を止めてしまう


「まだそこに相手のアイコンあるよ!」


 マップには味方と相手のアイコン合わせて12個の点とお互いのボール合わせて14個の点が存在する、マップ自体がフィールド全てを表示するほどの大きさではないので全部を確認する事はあまりないとは思うが

 アイコンの色は陣地の色で決まる、今はアサギ達が赤、相手チームが青である

 プレイヤーのアイコンは赤丸と青丸で表示され、ボールのアイコンはアサギ達のチームなら赤い三角、相手なら青い三角で表示される、ボールを所持してるプレイヤーは光った丸で表示されるのでわかりやすい


 フィールドの真ん中よりも相手側の陣地近くにいたオネはアサギが3人のプレイヤーをスタンさせた所を見た後にマップを確認していた、当然アサギも3人と対峙する前にマップは確認していたのだが3人をスタンさせたのでもういないだろうと思ってしまって気を抜いてしまっていた


 スタンしているとマップでは透明に表示されるのでスタンしているかしていないかすぐにわかる、アサギはすぐにマップを確認した

 アサギの少し後ろ、相手陣地の入り口前に立っているダガーのすぐ後ろに青い丸のアイコンを見つけた


 アサギはダガーの後ろを見る、しかし相手は見えない、マップは上からフィールドを見たものしか存在しない、つまりは


「ダガー君!上だ!」


 アサギの声に我に返ったダガーは上を見てしまう、本来ならその場から移動するのが得策なのだろうが「上だ!」と言われてしまえば誰でも上を見てしまうだろう


 ダガーは見てしまった、3階から自分目掛けて飛び降りてくる相手を


 上から何かが落ちてくるのを見てしまった人間がとる行動は残念ながら回避ではない、受け止める事ができるかできないかはわからないけれど目を瞑り頭を低くして両手を上にあげ受け止めようとする、大体の人がこれをやってしまうだろう


 それは反射で行っているので仕方がない、ダガーがインパクトを発動させながら上から飛び降りてくる相手を見てその行動をとっても仕方のない事である


「ヒェッ」


 ダガーが目を瞑り小さな声で悲鳴を上げる、その時ガツッ!という事が頭上から聞こえた、ダガーはその音を聞き上から衝撃が来ないのを不思議に思い目を開けた

 そして自分の左側にドサッと何かが落ちてきたので慌ててそこから離れた


「ふー、間一髪間に合ったわ、ダガー君!早く走って!!」


 ダガーにセッキーの檄が飛ぶ


「あ、ああ!そうだった!すまない!」


 アサギとダガーのフォローをしようと相手陣地に近づいていたセッキーは3階から飛び降りた相手に向かって先ほど拾ったマジックハンドを発射していたのだ

 マジックハンドに当たった相手はそのままスタン状態となり受け身もとれない不自然な体勢で背中から地面に落ちた・・・痛みはないので多分大丈夫であろう


 ダガーはその場に倒れている相手を跨いで越え走り出す、しかしダガーが足を止めてしまっているうちにスタンの効果時間が大分減った最初の2人がここでスタンが消え去り追い抜いて行ったダガーに後ろから襲い掛かろうとする

 しかしダガーは後ろを振り向く事はしなかった、ダガーとその2人の間にアサギがいる事を知っていたからだ


 アサギはダガーの背中しか見ていないその2人の足を片方ずつ掴むと2人は仲良く頭から転倒し再度スタン状態になった


「マーリン、こっち4人足止め完了、そっちは?」


「おう、こっちはまぁちゃんと挟み撃ちしてボール持った奴をそっちに送り返した所だ」


「じゃあこっちに5人か、1度真ん中くらいまで引いた方がよさそうかな、ダガー君がゴールしたらまた相手陣地に転進かな」


「よし、じゃあまぁちゃん、こっちにいるあと1人を2人で足止めにいくぞ」


「おっけー、とりあえず相手のボールは無視だね」


 ダガーは走った、走りながら感動していた、そして目の前で起こった事を思い出しながら走っていた


(アサギさん・・・凄い・・・凄かった!なんだあの動きは!最初は何で前に行くのかわからなかった!その後転んで何をやってるんだと思った!でも転んだ訳じゃなかった!あれは相手の攻撃を避けようとしてたんだ!そのあと道をこじ開けるかのように相手を左右に押し出してからの突進!凄い!カッコいい!!お・・・俺もあんな風にカッコよくなりたい!!)


 ダガーはアサギの行動を最初から思い出し興奮している、しかし・・・


(でも俺は・・・上から人が降ってくるのを見て身体を縮めてしまった・・・情けない・・・しかも「ヒェッ」だなんて・・・恥ずかしい・・・アサギさんに聞かれてなかっただろうか・・・恥ずかしくて後ろから相手が来たけどアサギさんが居て振り返れなかった・・・ああ・・・どうやったらあんな風に動けるろう・・・元々リアルでもきっとスポーツ万能なんだろうな、俺みたいな運動した事ない奴じゃ流石に無理かな・・・ああ・・・)


 自分の行動も思い出しダガーのテンションは一気に下がった


 だがそれでも足は止めなかった、俺がボールを持つと言った以上足を止める事はできなかった

 しかもダガーの頭ではアサギに良い所を見せる為にボールを持つと言ったのに逆にかっこいい所を見せつけられたからなおさらだ


「よぉし!これで2点目だ!!」


「やったー!ダガー君おつかれー!」


「これで2点差、時間はあと5分半よ!まだまだ攻撃したほうがよさそうね!」


「相手ボール前に1人、俺とまぁちゃんで防いでる、でも端の道通って2人こっちに来てるな、どうする?」


「ダガー君、そのまま相手ボールの方へ進んで!アサギ、オネさんはまた相手陣地に向かってボール探ししましょう!」


「ああ、わかった!」


「「はーい!」」



 この後相手が6人全員でボールを取りに来て1点返されたり、明らかにアサギにビビっている相手にわざとアサギを向かわせてボールを取りに行ったり、セッキーを3階までつれて行き左右の腕をアサギとマーリンが引っ張ってジャンプをしたり、まぁちゃんがインビジブルを使ってボールを持ってる相手に近づいたがマーリンもそのままの姿で近づいていたので2人揃ってフラッシュを喰らいスタンしてゴールされたのでマーリンのほっぺたを引っ張ったりと色々あった


『「ログボール」終了まで5、4、3、2、1、終了です、5対2で赤チームの勝利です』


「おー!勝ったー!おつかれさまー!」


「ふー・・・なんか10分なのに長く感じたわね、お疲れ様」


「いやー、勝った勝った!やったなー!おつかれ!」


「勝ててよかったねー、大規模対人戦の武器欲しいもんねー、お疲れ様!」


「いやー、こんだけ走ったのって何年ぶりだろ、リアルじゃあもう無理だなー、お疲れ様」


「フ・・・い、いや・・・その・・・おつかれ!」


「うんうん、皆お疲れ様!勝ててよかったねー、ねー、ダガー君」


「あ・・・ああ・・・そうだな・・・」


 アサギはちょっとだけがっかりした、アサギは厨2的発言が聞きたかったのでダガーに話を振ったのである、アサギとしては俺のお陰だ!くらいの言葉が欲しかったのだ


「と、とりあえずここから出ようか」


 皆が首肯するのでリーダーであるアサギがワープゾーンを開きフィールドから出ると5人も同時に王都の門前に転送された


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