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緋蒼ライフ  作者: 百瀬日和
4/9

Date4 黄

今回はちょっと短いけど……どーぞ☆

月日は流れて、冬休みが明けた。




その日は冬休みの課題テストだった。





もちろん、冬休み中に司と勉強会をして、みっちり叩き込んでもらった。






だから今日のテストは完璧。





残り時間が余りすぎて、ぼーっとしていると、普段、ペンケースを置いているスペースに何か書いてあるのを見つけた。





(こんなの、今まで書いてあったっけ?)




机に突っ伏して、刻まれた文字を見る。









君がため

惜しからざりし

命さへ

長くもがなと

思ひけるかな








藤原孝義の和歌で百人一首のひとつ。




確か意味は諸説あるけど、あなたに会うまでは惜しくなかった命でさえも、あなたと出会った今は、長くあってほしいと思うようになった……だったかな。





その文字はまだ新しい。







そういえばこの和歌――








アタシが古典のノートを忘れてきて、初めて司に予習を写させてもらった和歌……







しかも、よく見ると









少し右上がりの癖字








えっ、と思って斜め後ろの方の席の司を見ると、流石に司もはやく解き終わっていて、目が合った。




頬杖をついたままニコッと微笑まれて、慌てて目を逸らしちゃった。





まさか……司が書いた……?







何のために……?

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