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神々は決して見捨てない  作者: 須賀零斗


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1話 

序話から大分期間が空いてしまい申し訳ありません

リベラトル神奈川県横須賀港支部のとある寮にて



古矢(ふるや)、明日近藤さんと俺でゲート入るんだけど一緒に行かね?」


「いいけど…何階まで行くんだ?」


「5階まで行こうかなと思ってる」


「まぁなら大丈夫か」


「ほんと古矢は心配性だなぁ~」


「5階とはいえ危ないのには変わらないんだから気は抜くなよ」 


「ヘイヘイ分かってるよ」



俺の名前は古矢柳(ふるやりゅう)「リベラトル」の構成員の1人で到達階層は20階層、21歳だ。俺が今話していた奴は同じくリベラトル所属の田中轍(たなかてつ)到達階層は同じく20階層、25歳だ。ちなみに、話に出ていた近藤さんはリベラトルの中でも上位の構成員で到達階層は26階層で36歳、もと軍人らしい。俺達は3人とも家族を皆「始まりの天罰」で失い、能力を授かった。リベラトルで出会った俺達はお互い同じ境遇なこともあって意気投合し、新階層ボス攻略の時以外はよく3人で潜っている。



(5階層までとはいえ敵は化物(モンスター)準備は念入りにしなきゃ)



俺は今までの探索で手に入れた魔道具(アイテム)や銃、愛武器の剣をリュックに入れた。



(薬草とポーションも買ってこなきゃ…)



~翌日~



「古矢~おせぇぞー」


「すまんすまん、ちょっと用意に時間がかかって」


「じゃあみんな来たことだし行こうか」

「はい、近藤さん!」


「はい」


「もう一度確認するよ?今回潜るのは5階まででいいね?」



近藤さんはこの通り物腰が柔らかい人で面倒見も良く、頼れる"大人"だ。



「じゃあゲートまでは僕のジープで行くよ」



ここ、横須賀港支部からゲートまでは車で行くと結構時間がかかる。だから俺達はわざわざ早朝の3時から待ち合わせしている。



~数時間後~



「ついたよ、」



俺は寝ている田中を起こし車を降りる。



「ここからは車は入れないから歩くしかないね」



俺達は第二封鎖区間の入り口にやって来た。



「近藤です」



近藤さんが門の衛兵に手続きをしてくれている。田中が伸びをしながら車から降りてくる。



「んーもうついたのかー」


「ああ、もう第二封鎖区間入り口だ」



近藤さんがこちらに向かってくる。



「よし、手続き終わったから入るよ」


「はい!」


「はい」



門から歩き始めて5分ほど経っただろうか?辺りの建物はゲートの影響で巨大化した植物の根によって倒壊しかけている。



「それにしても相変わらず酷い有り様だな」



田中があくびをしながらそんなことを言う。



「そうだね。ゲートに近づけば近づく程植物の巨大化がすごいからね」 



近藤さんがそう言い続ける。



「僕の住んでいたマンションも根の影響でこわれちゃったしねー」



俺は気になっていたことを近藤さんに聞く。



「そういえば近藤さんってどの辺に住んでたんですか?」



近藤さんは少し考える素振りをしてからこう答えた。



「渋谷の宇田川町だよ。」


「う、宇田川町!?」



宇田川町と言うとスクランブル交差点に一番近い…近いというか本当に徒歩数分の所にある町だ。



「宇田川町なら第一封鎖区間の中っすね」



第一封鎖区間…現在渋谷はモンスターの侵入を防ぐために作られた防壁で囲まれており、通るためにはリベラトルの証明書が必要となっている。ちなみに先程の第二封鎖区間は主に渋谷区、新宿区、千代田区、港区を囲む防壁で地下まで延びており植物の根の影響が外まで出ないよう防ぐ役割を担っている。



資料には第一封鎖区間内にいた人間は七割近くが「始まりの天罰」で死んだと書いてあった。ゲートに近い宇田川町なら被害はさらに酷かったはずだ…



「よし、ついたね」



目の前には第一封鎖区間の防壁が立ち塞がっていた。第一封鎖区間からはリベラトルが用意した装甲車に乗る。乗ると言っても数分で着くわけだが今までまぁまぁ歩いてきて疲れている。これからゲート内に潜るというのに疲れが出ていると死ぬ可能性が高くなる。



(今の内に休んでおかないと…)


「じゃあ、ゲート内での役割と陣形についてなんだけど…」


「田中君が先頭、僕と古矢君が後ろという形で良いかな?」


「はい!」


「了解です」


「悪いね、僕は近接戦闘はそれほど得意ではなくてね」


「大丈夫っすよ、近藤さん!」



確かにこの中で一番近接戦闘に向いてるのは「鋼化」の能力を授かっている田中だ。



「到着しました。」



運転手にそう言われ俺達三人は車を降り、ゲートの前に立つ。何回見ても慣れない。既に何百回もこのゲートを目にしてきたがやはり"異質"だ。



「じゃあ行きましょう、近藤さん、古矢!」


「ああ、」


「そうだね」



ゲートの中に俺達は踏み入った。













近々二話も投稿予定です

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