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まさかの逆行、6年前へ

小説を書くものとして、この作品のようなことが現実に起きたら最悪ですが、思い付いたからには仕方がないので、突き進んでいきます。

 


「あぁーあああああほーへー」


 時は、西暦2020年12月27日。20歳の俺、中野裕也(なかのゆうや)は短い冬休みの貴重な1日をベッドに寝っ転がって過ごしていた。


 今年で市内の私立大学に通い初めて2年目、ついこないだようやくお酒を飲めるようになった、ぴちぴちの大人だ。そして今現在、コロナウイルスの流行とともに、大学の講義も自宅で行うようになり、ニートのようにほとんど家から出ない生活を送っている。


「これから先どうなんのかな..」


 あと2年もしたら就職、社会に出ると今みたいなのんびりした生活はできず、良い職場でも週に2日しか休めない生活を送ることになると気が滅入る。


 すぐに人気が出て楽に稼げると思ったんだけどなぁと、スマホに映るとあるサイト、『君も今すぐ小説家!』に投稿した自身の処女作「朝起きて窓を開けたらトビウオが空を飛んでいた件」の総合評価ポイントを見る。


 ポイントは未だに3ポイント。感想欄は空白。なぜこんなにも人気が出ないのかは自分でも明白だ。まず、長続きしない性格が出てしまい、投稿したのは3話のみ。そして何より面白くないことだ。

 他の作品を見てみると、総合評価ポイントが1万を超え書籍化されているものはどれもタイトルからして面白いし、もちろん内容も面白い。


 どうにかして楽に稼げないか、これからの人生を家でダラダラ過ごせないか、そんなことを考えながらいつの間にか寝落ちしてしまった裕也。


 彼の体とその横にあるとある物体は誰にも見られぬまま発光し、やがて消えていく。



  ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


 朝の眩しい光が窓から差し込む。


「んあ?もう朝か、夕飯食い損ねたな」


 母親が昨日の夕飯は唐揚げだと言っていたことを思い出し、食べれなかったことを後悔しつつ起きる。部屋から出てリビングに向かうと、そこには少しだけ若く見える母親が早く学校に行かないと間に合わないでしょ、今日だけ特別に送ってあげるから早く準備しなさいなどと言いながら俺に中学の制服を渡してくる。ネームプレート見るとそこには2年3組中野雄也の文字がくっきりと…。


 心の中で叫びを上げ、聞きたいこと知りたいことを後回しにしてとりあえず制服を着て車に乗り、学校へと向かう俺。ギリギリ学校に到着し、教室に入ってなんとか記憶から引っ張り出した自分の席に座り、とりあえず寝たふりをする俺。そのまま教師の誘導のもと、体育館に向かい校長先生の挨拶などを聞く俺。ようやく今、二学期の終業式をやっていて、明日から冬休みなのを把握する。終業式をやっている間に、少し記憶の整理をしよう。俺は昨日まで20歳で冬休みを謳歌していた。それが今日朝起きると、中学2年生、つまり14歳の俺になっていた。幸いこの頃はぼっちだったので、話しかけてくる相手がおらず、俺の言動に違和感を持つ人はいなかった。


 終業式が終わった。通知表を受け取り見ないでも結果は分かっているので、そそくさと家に帰りすぐさま部屋へとこもる。父も母も仕事に出ており、家には1人。俺はこれからどうしようかと考える。


 とりあえず、お金儲けだな。まずは宝くじか…うん、番号覚えてない。次は株だな…あー投資するお金もなければ、どこに投資すれば正解なのかすらわからんな。あとは何があるだろ?あっ、調べれば早いか。


 そう思い、スマホをいじる俺はふと違和感を感じた。何かがおかしい、何かが違う。そう思いながらスマホをいじる。


「あれ?このスマホ昨日まで俺が使ってたスマホじゃん。」


 驚きそのまま、スマホをいじっていくにつれてとあることが判明する。それはこのスマホは2020年12月27日までの情報が詰まっているということだ。つまり、俺はこれから約6年分の未来がわかるということだ。


 そして、ふと目に入った昨日寝落ちするまでいじっていたサイト

『君も今すぐ小説家!』を見て思う。これに投稿されてる小説で書籍化したやつを先に俺が投稿すれば人生勝ち組じゃね?と。














頑張りますので、よろしくお願い致します。

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