悪徳貴族屋敷 潜入
ヘブン卿の屋敷に潜入する日が来た。
「リリー、確認するけど、犬はいないんだな!」
やっぱり、気にかけるのは犬なんだよね。
私達は、計画通り森に面した屋敷の裏側から、壁を越えて侵入。うまくいったぞ。次は通気口だ。太ってるベスくん。どうかな、お腹が挟まっっちゃたね。盗賊なんだから、痩せろって言いたいわ。貴方達には、盗賊としての自覚が足らないのよ。私も今、王女の自覚を失っているけどね。お互い様なんだ。
仕方ないデブのベスはここで待機って事になった。
私とリーダーのケリー、痩せのヨハンが通気口を進む。ん?降り口発見。下を見ると地下室らしい場所に少女が監禁されている。
あの貴族。変態だったのか!なんて破廉恥な。あとで投げ飛ばしてやる!
ロープを下ろして、降りる。
「助けてやるからね。詳しい話はあとで聞いてあげる。どうして捕まっちゃたの?」
「私、奴隷。他の国へ 売られちゃう」
私の国では奴隷売買は禁止されている。他国は禁止はされていないんだ。
「もう、大丈夫だよ。助けてあげるから。ロープに捕まって」
ケリーとヨハンが少女を引き上げて外にいるベスの元へ連れて行った。よく見ると、他にも数名の少女が監禁されている。
私達は、全員を助けて外のベスに預けた。
ヘブン卿は予想以上の悪党だった。奴隷売買をしているとは。しかも幼女ばかり。許せぬ輩だった。
この地下室はまだまだ、秘密があるぞ!
地下室を探検だ。先に進む。あった。牢の先にそれっぽい部屋があった。鍵がかかって開かないけど。
「俺に任せろ!」
おっと、初めて盗賊らしいところ見せてくれるじゃないか。鍵開けとはやるな!
待つ事10分。ダメでしょ。
やっと鍵が開いたよ。まあ、開いただけ合格って事にしてやるか。
怪しい部屋の中に入って私達は唖然とした。
たんまり貯めてたよ。確かに悪徳貴族だ。絵画、宝石、金貨。あるところにはあるものなんだね。王家よりお金あったりして?私はここまで贅沢してないぞ!
「リリーこれ付けて見ろよ」
「あはは、もしかしたら王女に見えるかもしれない」
「リリーじゃ無理だ。少年にしか見えないもんな」
おい!相変わらず、ツッコミ何処が満載なんだけど。
この髪飾りってあれ?見た事あるぞ。よく見ると王家の紋章があるじゃないか。王城からくすねてきたのか?
「リリーにはこの仮面がぴったりだ。公爵様から頂いたんだ。リリーにあげろって」
それは幼女向けの猫の仮面じゃないか?可愛いんだけど。
「ははは。違いねえ!」
「何を騒いでおる!」
ヤバイ!見つかった。どうしよう。




