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盗賊王女の冒険  作者: こーむー
8/29

悪徳貴族屋敷 潜入

ヘブン卿の屋敷に潜入する日が来た。


「リリー、確認するけど、犬はいないんだな!」

やっぱり、気にかけるのは犬なんだよね。


私達は、計画通り森に面した屋敷の裏側から、壁を越えて侵入。うまくいったぞ。次は通気口だ。太ってるベスくん。どうかな、お腹が挟まっっちゃたね。盗賊なんだから、痩せろって言いたいわ。貴方達には、盗賊としての自覚が足らないのよ。私も今、王女の自覚を失っているけどね。お互い様なんだ。


仕方ないデブのベスはここで待機って事になった。

私とリーダーのケリー、痩せのヨハンが通気口を進む。ん?降り口発見。下を見ると地下室らしい場所に少女が監禁されている。


あの貴族。変態だったのか!なんて破廉恥な。あとで投げ飛ばしてやる!


ロープを下ろして、降りる。

「助けてやるからね。詳しい話はあとで聞いてあげる。どうして捕まっちゃたの?」

「私、奴隷。他の国へ 売られちゃう」

私の国では奴隷売買は禁止されている。他国は禁止はされていないんだ。

「もう、大丈夫だよ。助けてあげるから。ロープに捕まって」


ケリーとヨハンが少女を引き上げて外にいるベスの元へ連れて行った。よく見ると、他にも数名の少女が監禁されている。

私達は、全員を助けて外のベスに預けた。


ヘブン卿は予想以上の悪党だった。奴隷売買をしているとは。しかも幼女ばかり。許せぬ輩だった。

この地下室はまだまだ、秘密があるぞ!


地下室を探検だ。先に進む。あった。牢の先にそれっぽい部屋があった。鍵がかかって開かないけど。

「俺に任せろ!」

おっと、初めて盗賊らしいところ見せてくれるじゃないか。鍵開けとはやるな!


待つ事10分。ダメでしょ。

やっと鍵が開いたよ。まあ、開いただけ合格って事にしてやるか。


怪しい部屋の中に入って私達は唖然とした。

たんまり貯めてたよ。確かに悪徳貴族だ。絵画、宝石、金貨。あるところにはあるものなんだね。王家よりお金あったりして?私はここまで贅沢してないぞ!


「リリーこれ付けて見ろよ」

「あはは、もしかしたら王女に見えるかもしれない」

「リリーじゃ無理だ。少年にしか見えないもんな」

おい!相変わらず、ツッコミ何処が満載なんだけど。


この髪飾りってあれ?見た事あるぞ。よく見ると王家の紋章があるじゃないか。王城からくすねてきたのか?


「リリーにはこの仮面がぴったりだ。公爵様から頂いたんだ。リリーにあげろって」

それは幼女向けの猫の仮面じゃないか?可愛いんだけど。

「ははは。違いねえ!」



「何を騒いでおる!」


ヤバイ!見つかった。どうしよう。


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