悪徳貴族 成敗
悪徳貴族の屋敷に潜入してお宝を見つけたのは良いが、見つかってしまった。
私は、すかさず幼女の仮面を被った。
「奴隷を全員逃したのか?何が目的だ。単なる盗賊とは違うようだが?」
「俺たちは、公爵…」
私は速攻でケリーを投げ飛ばした。
「何をするんだ。リリ…」
今度は、ヨハンを投げた。
「どうしてそんなに口が軽いかなぁ。まったく」
「どうした?坊主。仲間割れか?」
はあ?私って少年と間違えられたの?納得出来ないけどその線で行くか。身元をバラさない為にも少年って事で通すしかない。
「僕達は正義の味方さ。悪は滅びるんだ」
「遊びはそこまでだ。見られたからには生きて返せない。奴隷として他国に売り飛ばしてやろう」
「おじさんが僕に負けた場合は、全部暴露しちゃうからね」
「おい!このふざけた仮面のガキを捕らえよ!」
ふざけているのは、叔父上なんだけどね。
私は向かって来る人をひとりひとり、投げ飛ばして行く。随分、減ったけど、体格の良い用心棒らしい人は、投げられたのを物ともせず立ち上がった。
ヤバイ、後ろから押さえられた。デカイ用心棒が長い棒を持って近づいて来る。卑怯者め。後ろから抑えて二人がかりで仕留めるつもりか!
ケリーは、私を押さえている敵の頭を壺で攻撃してくれた。その壺めちゃくちゃ高いと思うんだけどね。
ただ、デカイ用心棒はもう棒を振り被ってるよ。危ない。私はしゃがんで避けたけど、ケリーに当たってケリーは気絶してしまった。
「許さない。私の仲間をよくもやってくれたな!」
私は、正拳突きを相手の腹にお見舞いして背負い投げをした。さらに念入りに頭から落としてやった。後遺症が残るかもしれないがケリーの仇だ。
「さあ、どうします。貴方も頭から落ちますか?死んじゃうかもですけど」
「小僧が!正義面か?おまえだって、盗賊だ。誰も信じまい。証拠もないしな」
「証拠?禁止されている奴隷売買に王家の宝を盗んでおいて開き直るとは悪党だね」
「私は貴族だ。盗賊よりは信用がある」
「貴方は終わりってます。例えば、このアクセサリー。ここに王家の紋章があります。盗賊だって王家の紋章があるものは高く売れるくらい知っているんですよ」
「そうなのか?」
おい!口の軽い馬鹿な盗賊さん。余計なこと言わないで。
「そうは行くか!盗賊風情に何が出来る」
ヘブン卿は私に剣で斬りつけて来た。
「あまい!遅い!」
私は剣を掻い潜り、ヘブン卿を投げ飛ばした。
「がはっ」
「ヘブン卿。罪を償いなさい!」
私は、ヘブン卿を縛り上げて部下達を起こす。
「みんな、聞いてください。ヘブン卿の罪は明白になり、ここに憲兵が訪れる事でしょう。一緒に罪を被りたい物は残りなさい」
みんな我先にと去っていくが、ひとり残った。
「貴方は行かないの?」
「私は一緒に罪を被ろうと思います。悪いことと知りながら告発する勇気がありませんでした」
「名を教えてくださいませんか?」
「セバスと申します」
「ありがとうございます。私は貴方の様な方に会えたのが何よりも救いです」
ちょっと、ふらふらしてたけど、ケリーが公爵に報告に行って私達はベスと合流した。
どうせ叔父上はこうなる事読んでいたんだろうな。忌々しい。もう、憲兵も手配済みだったりして?




